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【子育て】 ADHD ホースセラピー編

一つ前の投稿「子育ては愛すべきブラック企業」で記述の通り、私の子育てはこの十年間、連戦連敗な戦いっぷりをしているが、ごく稀にヒットすることがある。その中の一つが乗馬だ。ホースセラピー(馬療法)は、ADHD(注意欠如・多動症)を持つ人にとって有効な支援方法の一つとされている。 馬との関わりを通じて、集中力や自己制御能力の向上、感情の安定を促す効果が期待できる。

馬の動きを感じながら指示を出すことで、持続的な注意力を鍛えられるほか、馬は人の感情を敏感に察知するため、落ち着いた行動をとるよう自然と意識するようになる。また、馬との触れ合いやリズミカルな乗馬の動きには、リラックスを促す神経伝達物質・セロトニンを増やす効果があるとも言われている。

テキサスという土地柄、近くに一般的な乗馬教室があったため、試してみることにした。長男(6歳)はすぐに馬と打ち解け、大好きになった。馬のお世話をする長男の優しい仕草や、それまで見たことのない穏やかな眼差しに、思わずハッとしたのを覚えている。春休みには、3年間にわたり1週間の乗馬レッスンに参加した。

森の散歩道

小学校2年生の授業で、「好きな動物を1つ選び、その動物について研究し、本を作る」という課題が出た。長男は迷わず馬を選び、最低3章で良いところを、全12章にわたって馬の生態を事細かく書き綴った。

何年も前に撒いた種が、ほんの少し発芽したような気がした。そして何より、長男の「好き」を一つ見つけられたことが嬉しかった。子育てに正解はないと言うけれど、それぞれの子にとっての「正解」はきっとあるのだと思う。こうした、ごく稀に訪れる小さな正解の積み重ねが、人生を豊かにするのではないか――そう信じて、これからも新たな出会いに挑戦していきたい。

馬の種類と速さのイラスト


馬の種類と速さの説明
献辞:「この本をいつも応援してくれる家族に捧げます。」

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