べてるの家のオンラインマガジン「ホップステップだうん!」 Vol.267
・「片付けの研究」
・続「技法以前」213 向谷地生良「こころの年輪」
・「帰って来たギワクーニャ」宮西勝子
・「北のバラバラな日々」(21)笹渕乃梨
・The View from Nowhere - どこでもないところからの眺め - 012 向谷地宣明 「比較優位」
・ぱぴぷぺぽ すずきゆうこ「亀井流 断捨離のススメその1」
「片付けの研究」
タカテツ子ども哲学対話の主催で川崎市にある駄菓子屋さんで7人の子どもたちと子ども当事者研究をしました。
みんなの気分・体調、好きなお菓子、最近のもやもやを聞くと、もやもやがいくつも出てきて、その中から小3の女の子の「お母さんに片付けなさい!」と言われた時のもやもやをみんなと研究しました。
片付けについて聞いてみると、散らかす専門家は親含めて多くいましたが片付けの専門家は子ども2人だけでした。
散らかすコツを散らかしの専門家に聞いて、片付けのコツを片付けの専門家に聞きました。
話してると親の片付けのタイミングと自分の片付けたいタイミングにズレがあること、ゲーム性や遊びの要素があると少し片付けのやる気が出ることもわかってきました。
テーマを出してくれた女の子は、お母さんに「片付けなさい!」って言われたとき「うるさい!」って返事しても効果がないこともわかりました。
一緒に研究した子に「片付けなさい!」と言うお母さん役になってもらって、みんなのアイディアから片付けたくないときの返事を練習をしました。
○ 子どもたちから感想
・自分だけが怒られているんじゃないんだと分かってよかった。
・片付けが面倒くさい人の話も聞けて、あ、そうなんだと、思ったもう一度別のテーマでやってみたい。
・困ったことがあったら研究したい。
・きれいにするのが好きな人の意見も聞けて、そうなんだなと思った。
・みんなと話してみると、たくさんの意見が浮かんできて「たしかに!」と納得できた。
研究が楽しめてそれぞれ発見もあったようでよかったです。私も散らかしの専門家なので子どもたちのアイディアを参考に試してみます。
文/写真:江連麻紀
続「技法以前」213 向谷地生良
「こころの年輪」
前回、三項関係の視点から、「リフレクティング」について、取り上げました。
昨今、オープンダイアローグや当事者研究などの対話実践において「リフレクティング」こそが、その核心であるという感想が寄せられるようになっていますが、最近は、私自身も同じ手ごたえを感じていて、多くの場面でリフレクティングを用いることが本当に多くなりました。
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