べてるアーカイブ35th(10) べてるの家の「当事者研究」(2006年)
向谷地生良さんが「当事者研究」について2006年に書かれた記事です。
「私という当事者との出会い」私は精神保健福祉領域のソーシャルワーカーとして現場に立ち続けてきたが、その中で大切にしてきた援助者としてのわきまえに「私が出会った中で、最も扱いに困難を感じたクライエントは、私自身である」というのがある。それを、ある人は、援助者としての一つの「自己覚知」だと言うかもしれない。この「自己覚知」というのは、専門家として働く中で自らの行為がいかに他人に影響するかを観察すること、および