落陽
歩いた後に花が落ちた
風に舞う枯れ落ち葉
君と僕は最後まで他人
出会った時から知らない人
世界の中で嘆く小さな鳥
世界の中で囁く小さな花
歩いた後に理解出来る
風に舞うまでしがみ付く
分かったような気になって
出会った時から知ってる人
思い込んだら恐ろしかった
電柱の上で喚く黒いカラス
電柱の上で叫ぶ冷たい北風
ひとしきり泣いても、心は晴れない
風に飛ばされしがみ付く
君と僕は同じ人
互いを知り尽くした
同じ人
同じ人なら自分を
許すことは出来ない
夕暮れノスタルジックな茜色
感傷的に眺めた落陽
歩いた後に花が落ちる
歩いた後に木枯らし渦巻いて
風に舞うのは枯葉より軽い魂