詩『捩花』
天を眺めるとき
形のないもの憧れて
捩花のように
想い慕うこころに
大きな愛に包まれて
頭から爪先まで
安らかに眠る
螺旋 花はそのままで
そのままを認めている
強い雨と強い風と共に生きる
健気さを知っている
ただ小さな存在なだけの
自分を愛している
螺旋 花は花 そのままを
土に埋める捩花の種を
土に埋もれて願う
いつか芽の出ることを
明日もまた生きている
確実に生きている
天を眺めるとき
形が無いこと祈るように
天を眺めるとき
平静さを取り戻す
大きな愛に包まれて
体ごと心も
安らかに眠る