詩『赤きMARS』
赤き星の色、戦いの兆し
夜の街角、半月は地上を覗き込む
生暖かな空気、死角に潜む影
化け物なのか、異能のヴァンパイア
その声は静寂に虚しく響く
大正ロマン、陽気な君はどこ?
君の明るさは太陽のよう、闇を溶かす
私は世の陰、夜の影、蝙蝠の羽広げ
金剛鉄兵、彷徨うヴァンパイアに問い掛ける
化け物が人の成れの果てだとしても
身構える私は、軍神マルスの化身
金剛鉄兵、誇りと使命と君のために
不吉な風の中、半月が覗く路の上
我らの希望は恐れを打ち消す
日が昇り私は砂と消えたなら
忘れ去られる存在、時代の闇
ただ、君のため、今夜も駆け付ける
体の中で命の炎を燃やすように、
この赤き瞳を燃やすように
この命尽きても、君を見つめる