もう死んだ人たちを紹介
お盆って何日なの?え?13日から15日?知らなかった…。
毎年15日ごろあたりに国が決めるのか、それか8月の第3日曜日から3日間とか、そういう決まりかな、とかずっと思ってた(適当)
そんなわけでうちの祖父母はみな死んでます。そんなご先祖さま、お盆ということでお帰りのようですので紹介しますね。
祖父(父方の)
大好きなおじいちゃん。電気屋さんをやっていたらしく、歳をとってからはもと数学者で数学教室を自宅で開いていたから、そのひんやりした実家の倉庫に行けばまだ電気パーツが大量に放置されているし、おじいちゃんの部屋にはでっかい本物の黒板があるし、夢のような場所でした。けど、雰囲気はちょっと怖くてあまり喋ったことは無かった。私が確か10歳の時に死んじゃって。その1年前のおばあちゃんとの写真で髪が真っ白に映ってて、死んだ時もそれまで黒かったのに直前に真っ白になったのは我が家の不思議な話し。
祖母(父方の)
それからだいぶ長生きされたけど、もともと喘息?で体が弱くて長い間寝たきりでした。とにかくちっちゃくて優しくて可愛いおばあちゃん!昔の白黒写真もとっても美少女でした。私が高校生ぐらいの時かな、お正月におばあちゃんと手を繋いで地元の大きな神社に初詣に遅めに連れて行ってあげたら、それが一番嬉しかったと死に際に言ってた。そうそう、どうしておじいちゃんを選んだの?と聞いたことがある。病院での待合で、いきなり声をかけられたと。一目惚れされていきなり結婚を申し込まれたと。その時のおじいさんは、とってもブサイクだったのだけどねぇって。きゃー超可愛い!
祖父(母方の)
大好きなおじいちゃん。ひょうひょうとしてて明るくて楽しいおじいちゃん。バイク乗り。戦前からピアニストでその後演奏者や作曲家として活躍したのち、とあるとっても善な宗教の音楽家となる。豪邸を建てて私もほんの幼いころ何度か行ったけどグランドピアノが14台ほどあった。私にピアノを優しく教えてくれたおじいちゃん。豪邸を売る時、ピアノを付近の小学校に全部寄付して新聞に載ってた。誰かのお葬式で皆集まった時に聞いたことがある。人生で一番大事なものは?って。そしたら「お金だよ。お金があると幸せを買えるから大事だよ。」って。え?祈りと感謝と音楽で人々を幸せにする宗教家として信じられない言葉がw そして感化されて私もそういう人間になりました!それからおばあちゃんのことどこを愛してるの?って聞いたら「あれは口うるさいからねぇ」って。はい、影響されましたw
祖母(母方の)
大好きなおばあちゃん。いつも若くて、派手好きで、しょっちゅうハワイに遊びに行ってた。将軍家にお仕えした名家の出で、戦前戦後あたりのラジオ時代の歌手で、それでおじいちゃんと出会い。同じ宗教のコーラス隊を率いて精力的に活躍してた。社交的でパーティーとか大好き。ある時近くに新しい小学校ができて校歌を公募してたので、夫と作詞作曲して送ったら採用されて。でも謝礼が五千円だったらしく怒ってた。オイ、この二人は…笑。
おばあちゃん、長生きしたけどついに入院となってから、ある日お見舞いに行ったら髪の毛が…薄い!あれ?今までの派手でフサフサしたのはカツラだったの??祈りと感謝と音楽で人々を幸せにする宗教家として信じられない光景が、忘れられませんでした…。
音楽を紹介したい。
精神的にプログレ寄りな?ロック・アーティストの石橋英子さん、なんですがバックを羽多野敦子氏(チェロ等)の「もう死んだ人たち」がつとめててかっこいいです。
私の初のちょこっとした小説も良かったら見てね。
P.S.8月16日追記
お盆は8月13日から15日、ではなくて(それはよくあるお盆休暇日)、正しくは8月15日(ただし地域による)、でした…。
楽しい哀しいベタの小品集 代表作は「メリーバッドエンドアンドリドル」に集めてます