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競合ってホントにそれだけですか?
技術ベースの事業化を考える際、研究サイドのみなさんからよくお聞きするのが「最先端の技術なので競合はありません」というセンテンスです。そこまで明言しなくても「自分の技術は最高峰だから、競合なんてあろうはずがない」という雰囲気を感じることが少なくありません。本当に競合なんてないのでしょうか?
直接的・技術的な競合 一番分かりやすいのは、技術的に競争している研究チームがある場合です。お互いに存在を認
研究の最先端でなくても
アカデミア発技術をベースに事業を考える場合、どうしても「最先端の研究成果」を元にした事業をイメージしがちです。研究者としては、当然のことですし、その方が事業性が高いようにみえるでしょう。でも必ずしもそうともかぎらないかもしれません。
そのメソッドやプロトコルが事業になるかも生物学に限らず科学の実験においては、再現性が重要です。二つの事象を比べる場合、それぞれのサンプル数が1(「Nが1」という言い
諦めるのは、まだ早くないですか?
アカデミア発の技術を事業化する際のひとつのオプションとして、既存企業へのライセンスがあります。ですが、その際に「既存の企業が買わないから、この技術は売り物にならない」というのは、いささか早計かもしれません。
イノベーションのジレンマ既存の企業は、すでに展開している事業があり、それに沿った戦略があります。技術や事業のポートフォリオもあります。基本的には、このポートフォリオや戦略に沿って「この新しい