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いいじゃないか武蔵野散策。「武蔵野夫人」を読む。〜摘読日記_13

はけの道を散策

こないだ、「はけの道」から、「武蔵野公園」のあたりを散策しました。
ルートとしては、中央線の武蔵小金井駅・南口を出て、南に向かい10分弱歩くと、「はけの道」に出ます。
そして、はけの道を歩いて行くと、武蔵野公園に着きます。

「はけ」とは、武蔵野地方の方言だそうで、高低差15〜20mの崖ないしは急な斜面のことで、この「はけ」の下を東西に伸びる道を「はけの道」というそうです。

こちらが詳しいのでリンクを貼ります、、

はけの道と崖の上の道との間には風情ある坂や階段が幾つも走っており、その周囲には古い民家も残り、武蔵野の雑木林が広がる自然豊かな景観となっています。

上記説明より引用。


「武蔵野夫人」


この辺りを舞台とした恋愛小説がこちら。

■大岡昇平「武蔵野夫人」

1950年発表(こちらの文庫は1953年初版)

散策がきっかけで読み始めました。
散策の数日後、国分寺の古本屋さんで100円で売っていたのでこれは縁かなと・・。

まだ半分読み進めたぐらいですが、武蔵野夫人たちが生活し、歩いていた辺りを自分も歩いてきたばかり、ということで普通の読書とは少し違う味合いがあります。

はけの道の途中にある「むじな坂」

この写真を撮っていたら、上品な婦人が「登ると連雀れんじゃく通りに出るんですよ。」と教えてくれました。おお、武蔵野夫人・・。


のどか。

小説で描写される自然は、さすがにそのまま残ってはいないと思いますが、それでも都心にはないのどかな風景が広がります。

武蔵野公園


野川


都心から行くにはやや不便ですが、この辺り武蔵野地域、そして隣の多摩地域は、都市の利便性と郊外の牧歌的な雰囲気のバランスがよく、まさに「いいじゃないか武蔵野多摩」(わかる人少ないかも知れないこのフレーズ・・。)


おまけ。(さいきん読んでいる競馬の本。)

競馬本でさいきん読み進めているのはこちら。

1993年発行(単行本は1969年初版)

競馬好きの劇作家・寺山修司氏と、作家、評論家・虫明亜呂無氏の「対談 競馬論」。これまた古い本。
こちらはまだ読み始めたばかりですが、面白い部分と、理解が追いつかない部分の落差があるかな・・(自分にとっては。)

対談集って大抵すらすら読めちゃう気がするんですが、ちょっと言葉使いが難しいところがあります。

語り合っているテーマは面白くて、「単勝を買うってどういうことだろう?」というテーマについて意見を交わし合ったりするのですが、そうそうわかる!という部分が時々あるのですが、なにについて語っているのかな?という部分もある。
(そうそう!と思うのは、例えば以下のような部分。)

寺山 「自分を買う。つまり競馬場へ、わざわざ一枚のカミになった自分を買いに行くわけだ。だからみんな自分によく似た馬を買ってくる。」

29pより引用


読み進め、記事が書けそうでしたらまた改めてご紹介できるかも知れません・・。

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