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ロンシャンの香り(菊花賞の思い出など)★追記あり。

週末に行われる第82回菊花賞

今年の菊花賞のことを考えていて、

■牝馬の参戦(ディヴァインラヴ)

■牡馬クラシックで皐月賞、ダービーとも3着の馬の参戦(ステラヴェローチェ)

このふたつのポイントは、マヤノトップガンが勝った1995年の第56回と共通することに気づいた。

まず、牝馬の参戦という点。

1995年、牝馬のダンスパートナーは、春に桜花賞を2着、オークスを優勝。
秋はフランスに遠征し、ロンシャン競馬場で行われるG1ヴェルメイユ賞で一番人気となったが、結果は残念ながら6着。最後の直線で欧州の地元馬に内に閉じ込められてしまい、脚を余してしまった惜しまれる敗戦だった。


そして日本に帰国後、ダンスパートナーは、牝馬限定のエリザベス女王杯ではなく、牡馬クラシックの最終戦・菊花賞にチャレンジした。
牝馬の菊花賞参戦は18年ぶり、勝てば48年ぶりの挑戦は注目を集めた。


▼1995菊花賞の動画▼
杉本清アナの名調子、やはり味わいがある。

道中、フランス帰りのダンスパートナーの姿をカメラが捉えると、「黒い帽子ダンスパートナー、このあたり、ロンシャンの香りが漂っているか。」なんて、レース前に”これ言おう”とか考えているのかな、、

ダンスパートナーは最後の直線で外から伸びかけるが、勝ったマヤノトップガンに突き放され、内から伸びたトウカイパレスやホッカイルソー、イブキタモンヤグラらに及ばず、5着に終わった。

今Youtubeで見返すと、内を突けば2着はあったかもしれない。ただ、鞍上は誰よりも勝つことにこだわる「武豊」。着狙いの考えはなかったんだろうな、と思う。


それから、皐月賞・ダービーともに3着は、オートマチックという馬。

皐月賞、ダービーはともに人気薄の3着で、菊花賞では人気が割れたこともあり、単勝9.3倍の6番人気に推された。しかし、結果は見せ場はほとんどなく13着。

今戦績を見返すと、ダービー3着のあと夏は休養。秋の緒戦セントライト記念は一番人気に推されるも7着、つづいて京都新聞杯にも出走し3着。上昇気配を見込まれたのと、地力を信頼されての単勝9.3倍だったのだろう。


しかし、この頃の競馬については、個人的になんでこんなに覚えているんだろうというぐらい、出走馬のほとんどの馬名を聞いて、「ああ、いたいた、この馬。」といちいち(軽度ではあるが)感慨に浸ってしまう。

こどもの頃の記憶は鮮明なのに、歳をとると昨日何を食べたかも覚えていない、という現象だろうか、、

今年の菊花賞に強引に話を戻すと、今年は一番人気が「皐月賞、ダービーともに3着」のステラヴェローチェになりそう。

ステラヴェローチェがオートマチックと違うところとして、G1で2着(朝日杯)の実績があること、重賞も2勝していること(サウジアラビアRC、神戸新聞杯)、前走・神戸新聞杯ではダービー馬(シャフリヤール)を相手に勝っていること、過去7戦掲示板を外しておらず成績が安定していること、など挙げるとキリがないほどで、このメンバーでは随一の実力馬。

これに加えて不良馬場も得意。馬場が荒れたら鬼に金棒、単勝も2倍をきるかもしれない。


牝馬ながら参戦のディヴァインラヴにも実は注目している。

ダンスパートナーが負けた時、「ああ、やっぱり牝馬は牡馬よりスタミナがないのかな、、」と思ったのを覚えている。

しかし、ディヴァインラヴに騎乗予定の福永騎手によると、

「牝馬で長距離といっても、デメリットが何も思いつかない。今までチャレンジがなかっただけ。ばてても止まらないというのも牝馬の方に感じるしね」

だそう。

今やダービー3勝ジョッキーとなり、円熟期にある福永騎手にのってみるのはアリかもしれない。。


あと、これは完全にこじつけだけど、ディヴァインラヴは先日凱旋門賞に参戦したクロノジェネシスの僚馬。クロノジェネシスが身にまとったロンシャンの香りがディヴァインラヴに移り、もしも勝つようなことがあったら、これはダンスパートナーのリベンジと言えないか・・。(われながら苦しい・・笑。)


今年の菊花賞は皐月賞馬もダービー馬もいなくてつまらないな〜と思っていたのだけど、いろいろ、こじつけも含めて考えているうちに楽しみになってきた。

これはけっこう、競馬を長く楽しむ秘訣のひとつかもしれない・・!?



[追記]

穴狙いで失敗・・!!

勝ったタイトルホルダーは今年天国に旅立った2015年の皐月賞・ダービーの二冠馬ドゥラメンテの初年度産駒。

父と合わせ技での「三冠達成」。すごい!

競馬はロマン・・。(by  両津勘吉)

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