![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80816092/rectangle_large_type_2_0dd8021cf7100ac8926f3e4909381445.png?width=1200)
欧州の壁はやはり分厚いなぁ・・。
またしても欧州の壁に跳ね返される。
日本馬・シャフリヤールの挑戦(イギリスの最高峰のレース・プリンスオブウェールズステークスへの出走)、5頭立ての4着と、残念な結果に終わりましたね。
レースが施行されたアスコット競馬場は、コースの高低差がなんと73フィート(約22.25m)ということで、日本では経験しようのない高低差。
シャフリヤールは東京競馬場で施行される日本ダービーの優勝馬ですが、東京競馬場のコース中の高低差は2.7m。
シャフリヤールも、走りながらさぞ戸惑ったことだと思います。
「いや、これ坂路?」
と思ったかも?
今調べたら、栗東の調教用坂路の高低差は32mあるそうです。急坂ではありますが、あくまで調教用だし、本番の芝(しかも欧州の芝は日本より深いという)の坂はかなり体力を吸い取られるのだと思います。
レース後、管理する藤原英昭調教師も、コースへの慣れが必要、とコメントしていましたね。
![](https://assets.st-note.com/img/1655382192999-F15riPzNlY.png?width=1200)
さぞ悔しいことと思いますが、清々しい笑顔が素敵。
半世紀前の、「欧州研修」募集記事を発見
ここでまた私古い雑誌を持ち出しますが、1969年の日本ダービー特集号である雑誌「優駿」をぱらぱらとめくっていたら、こんな募集記事(広告かな?)が目につきました。
「欧州における牧場及び競馬業界研修について」
![](https://assets.st-note.com/img/1655382315553-LalCmUJ01m.jpg?width=1200)
当時の欧州競馬と言えば、はるかに見上げる存在。
生産や育成、競走馬の質、競馬運営のノウハウ、何から何まで学ぶことばかりだったのだと思います。
スケジュールがとにかく過密。
羽田空港から、デンマークのコペンハーゲンにまず入り、そこから、イタリアのローマ、ミラノで競馬場や牧場を視察。
そしてジュネーブを経由しイギリスに入り、レース観戦、セリ市視察、牧場見学、現地生産業者との懇談。
さらにフランスに移動し競馬場視察、生産業者と懇談。
それからアイルランドに移動し、牧場や競馬場を視察。
その後、アムステルダムを経由し、ドイツのフランクフルトに入り、競馬場を視察。
最後はまたコペンハーゲンに戻り、欧州最後の夜はサヨナラパーティーを開催し、羽田へ戻る。
いやはや、ものすごいハードさ。。
競馬場だけでも6カ国のあらゆるところを視察してますね。
日本の関係者の貪欲さがひしひしと伝わってきます。
(合間にライン川下りとかの行程があるのはご愛嬌 笑。)
![](https://assets.st-note.com/img/1655383939649-xcWiuVTRx2.jpg?width=1200)
先人の努力の数々、そしてこの秋への期待・・!
この視察旅行は募集記事ですので、実施されたのかどうかもわからないですが、これとは別にして、日本の先人は数々のチャレンジを重ね、(昨日は残念な結果でしたが)、欧州始め、数々の海外のビッグレースをものにしてきました。
海外のレースの中では、欧州の中長距離は特に、まだまだ日本の馬にとってはとても高いハードルですが、今年の秋に予定されている、今年のダービー馬・ドウデュースと、武豊騎手の凱旋門賞への挑戦には、期待せずにはいられないです。
![](https://assets.st-note.com/img/1655384500383-UccCAb5suA.jpg?width=1200)