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10人いれば10通りの道があったということ

毎日、目標を確かめる

翻訳者になる、翻訳の仕事をする、と決めたのは三年前。
高校生の時に抱いた最初の夢を、想像もしなかった形で諦めることになって
その悔しさを紛らわせたくて、すぐに働き始めた。
仕事の傍ら、とりあえず安定した収入はあるという安心感と、
自分が本当にやりたいことは他にあるのにという焦燥感の間を行ったり来たり。
翻訳をすると決めた後も、実務を取ろうか出版を取ろうか悩んで、揺れて、
結局ぜんぶやってやる!と決めてからは逆に気が楽になった。
どっちかを選ばなきゃいけないって思い込んでいたから。

先を行く翻訳者の人たちにはそれぞれ、誰とも同じでない道のりがあって、
だから私は、今いる場所は間違っていない、
悩みはあるけれど道に迷っているわけではない、
ということを毎日考える。
最終目標は、絵に描いた餅どころか、蜃気楼が魅せるオアシスみたいに
掴みどころがなくて、自分でもわからなくなってしまいそうな時があるけど、
とにかく前に進もう、昨日よりも今日、進化した自分になろう、という気持ちで
歩いて行きたいと思います。

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