「副業禁止」ってアンタ、正気か?
今日、こんなツイートを見かけた。
ブログを副業としている方の、悲痛な心の叫びだ。
同じパパとして、同じ副業中のサラリーマンとして、ちょっと見過ごせなかった。
実を言うとボクの本業も「副業禁止」だ。
決して大きくはないベンチャーの会社とはいえ、バレたらどうなるやら。
ボクは「稼ぐ」と呼べるほどnoteで利益も出ていないし、ブログもやってない。amazonで電子書籍も販売してるけど、まだ応答はない。せいぜいメルカリで読み終わった本を売る程度だけど、とは言っても「売上」は0ではない。
このツイートの方の会社もそうだけど、そもそも「副業」の定義ってなんだ?法的にはそんなもん無いらしいし、結局は会社の価値観に依存することになる。
副業と呼ぶからには、本業以外からの収入という意味なんだろうけど、ボクの書籍たちはさておき、メルカリやヤフオク、フリマアプリの売上はどうなる?使わなかった家電をAmazonで売って、いわゆる「転売」のような形になってしまったら?VALUやnoteが売れたら?仮想通貨で利益でたら?FXで儲かったら?不動産は?
いったい、なにがダメなんだ??
もし、上に書いたようなのもがダメなんだとしたら、「資産運用」自体が怪しくなってくる。屁理屈かもしれないけど、法的なルールに乗っかっていない就業規則なんて作られるんなら、それくらい意識しないと。
資産運用がダメってことは、「退職までじっくり緩やかに死んでいけ」って言ってるようなものだ。
「本業に支障が出るかも」っていう会社側の不安も、「社内の機密情報がー」っていう心配も、リスクとしては理解できる。
だけどそれで離職されたら元も子もないし、先に立たない後悔が、残された勤め人たちを苦しめると思う。
ボクは、まず副業が頭をよぎってしまうような環境に、身を投じてしまっている人たちを多く見てきた。たいがいは、低賃金、見合わない作業量、改善されない人手不足、聞いてた話と違う、いつまでたっても昇進昇格なんて輪郭も見えやしない...そんなひとたちに、「まずは副業からでも」といって、目標とビジョンを持ってもらうようにコーチングしてきた。社内でも、社外でも。今でも週末コーチングのお客様は、そういった濁った水槽で泳がされている方々がほとんどだ。
会社組織以外の場所から、いとも簡単に収益を出せるようになったこの時代に、「副業禁止」はさすがにナンセンスな気がする。
それならせめて、「他者との掛け持ち(雇用契約)はNG」くらいにしとけばいいのに。
勤め人たちも、どうせならその副業のノウハウやテクニックを、社内でも使えるように工夫してみたほうがいい。「使われるんじゃなくて、会社を使ってやる」って意思で。副業→独立(フリーランス)の流れはもう定番化しすぎているように見えるし。
だからボクは、このコーチング業が軌道にのれば、社内でそのポジションを作らせてもらうのも一つの手だと思っている。で、それが許されず、副業もダメと言われればすぐ辞める。
夢の実現を止める権利は、誰にもないからね。