見出し画像

目的と手段、間違えてないよね

何かを目指そうと思った時、“目標”とか“夢”みたいな形で、誰かに語ったり、どこかで発表したり、書き出したり、いろんな方法でアウトプットしながら、自分の行動力を促していく。

その目標を達成するために、その途中途中で回収すべきフラグを設定して、こなしていくToDoリストみたいなものを消化していくひとがほとんどだと思う。

ボクがマネジメントしてきた人たちの例を一部挙げると、店頭での対面販売をするサービスパーソンが、自分の実績、獲得件数、売上の向上を目標に、日々奮闘して、その方法を試行錯誤している。いわゆるPDCAを回すっっていうやつだ。

対面販売だから、とにかく顧客との「接点数」が肝になってくる。
もちろんそれが全てではないし、精度が高い接客(クロージングが強い)であればチャンスが少なくても成績は確保できるけど、シンプルな考え方として、接客するチャンスが多ければ多いほど、確率論的に成約する数も増えるからだ。そうなってくると、次は集客の方に着目し始める。

たくさん集客するにはどうしよう?という問題にぶつかる。
例えばチラシを作ろうというアイデアが生まれたとしよう。
そうすると今度は、どんなデザイン?誰が作る?となる。そして、もっと集客できるチラシは?部数は?コストは?となっていく。

実はこれ、問題を深掘りしていっているように見えて、実はどんどん深い森へと迷い込んでいっている状態。

「実績の向上」という目的
「接点数の増加」という手段

だったはずなのに、いつのまにか「効果的なチラシを作る」が目的になっている。こうなってくると、上司や周りへの相談内容も全く的をえず、「どうやったらお金かけずにチラシ作れますか?」みたいなズレた質問をし始める。
特に、選んだ手段が、いい結果を出さなくなってきた時にこそ一番陥りやすい。

冷静に俯瞰してみれば、おかしいなとも気づけるけど、当の本人はいたって真剣で、それしか見えていないから、それが正解だと思いこんでしまっている。

それに気づいた周りは、どう助けてあげるべきなのか。
本人はどうやって軌道修正したらいいのか。

それは、すべての項目に対して、「なんのために?」と質問を投げかけながら、『さかのぼる』のがコツだ。

チラシのデザインを考えよう→なんのために?(効果的なチラシにするため)
チラシを作ろう→なんのために?(集客増加のために)
集客を増やそう→そもそもチラシ以外に方法はないの?

ここまでさかのぼれば、チラシを作ることが「目的」ではなくて「手段」のひとつだったということを思い出す。
チラシで集客がうまくいかなくなってくると、だんだんと「チラシ」を成功させることに目標がすり替わってしまう。

だから、手段が失敗し始めたときにこそ、自分に対しても、チームに対しても、「目的」と「手段」が食い違っていないか、定期的に確認をしていって、成功までの道のりを、より確実に、より最短ルートで進めるように、思考の習慣をつけていくことをオススメする。



有料noteの購入費やサポートしていただいたお金は、我が家のベビーのミルク代と、ボクの独立資金に使わせていただきます。ありがとうございます!