Berry_アル依家族

酒に溺れる毎日を送っていた夫がアルコール依存症と診断されたのは9年前のこと。 入退院を…

Berry_アル依家族

酒に溺れる毎日を送っていた夫がアルコール依存症と診断されたのは9年前のこと。 入退院を繰り返し、治療病院にも入院し それでも酒は止めない。 減酒という形で今に至る。 長い結婚生活の中でアルコール依存症家族として どう日々を振り切り、生き抜いてきたか。 まだまだ続く。

最近の記事

モラハラ夫はアルコール依存症⑭

今は減酒中 今は減酒中の夫。 基本的には水曜日に40mlの原液のウィスキーを自分で割って呑んでいる。 土曜日は80ml。 会社では出勤時と退勤時にアルコールチェックをしてもらっている。 内勤で車を運転することはないが 以前、仕事中の飲酒を2度見つかっており、監視下に置かれている状態だ。 モラハラ夫 お酒を呑んでいない状態で帰ってくるはずなのだが 一日のストレスをため込んで帰ってくる夫はもはやモンスター並み。 通勤時間が片道およそ1時間半以上はかかるので 帰りの市内バスは

    • モラハラ夫はアルコール依存症⑬

      夫の入院歴 その②アルコール依存症である夫の入院歴について ⑪で少し書き記したが その後がまだある。 急性硬膜下血種と脳挫傷で約2か月入院をし 退院後は念のため2年間、運転禁止になった。 入院中、2か月呑めなかったのだから 少しはお酒の呑み方も変わるだろうと思っていたが甘かった。 内勤に異動となった後は酒量は増えてくばかり。 退院後から9か月後の6月。 今度は腹痛を訴え、救急にかかった。 ここで アルコール性急性膵炎 と診断された。 初めての膵炎である。 そこで一週間入院

      • モラハラ夫はアルコール依存症⑫

        休暇夫がお盆に合わせて休暇に入った。 仕事から離れたらストレスもなく、機嫌よく過ごすだろう。 それは大間違いだった。 我が家はリビングとキッチンが繋がっている。 一日中、TVを見ている夫からするとキッチンで出す音や リビング階段で2階と行き来する私の気配は煩わしいものでしかない。 夕飯の支度をしたいと思ってもそれは許されない。 「夕飯はいらない。食べたくない。音を出すな。喋るな。そこにいるな。出ていけ。夕飯食べたいならどうぞ。けど、外で食べてきてくれ。」 そんな日が二日

        • モラハラ夫はアルコール依存症⑪

          自己愛夫はとにかく自分が一番でないと気が済まない。 ではなく 常に自分の言動は正しい。 だから自分の立ち居が一番であって当たり前。 その確固たる自信はどこからくるのか。 自己愛が強すぎる夫は 実はすごく気が小さい人だと私は分析している。 繊細で新しく出会う人にはどう接したらいいのか 自分をどう見せたらいいのか 自分を立派に見せたいのだけれど自信がない。 だから強気で挑む。 自分は一番立派な偉い人なんだぞとまわりを威嚇するのだ。 毎日、職場でのストレスは相当なものだろう。 自

        モラハラ夫はアルコール依存症⑭

          モラハラ夫はアルコール依存症⑩

          依存症と診断されてからの入院歴夫が初めてアルコール依存症と診断され 総合病院に入院したのが2015年3月 1週間程度の入院だった。 会社へ提出する診断書には アルコール依存症・肝不全 と書かれていた。 お酒の呑みすぎでは済まされない。 当時は夫のためになんとかせねばと思ったが 実は自分の保身しか(今でも自分の保身しか考えていない私だが) 考えていなかった。 夫が仕事に行かなくなったら?生活費は?息子の学費は? 義両親の面倒は誰が看るの? もう、頭の中はぐちゃぐちゃ。 そして

          モラハラ夫はアルコール依存症⑩

          モラハラ夫はアルコール依存症⑨

          もうひとつの断酒会実は断酒会というものにもうひとつ参加している。 それはネット上で開催されている断酒会。 オンライン断酒会というものがコロナ禍でだいぶ増えて 今もさまざまな団体がネット上で開催しているのではないだろうか。 私が参加したオンライン断酒会は 断酒中の方はもちろん 夫が断酒中で夫婦で参加している人 私のように家族が依存症で本人は参加できない、しないという人 家族を依存症で亡くした人 など、多くの人が参加していた。 あきらかに今、酔っぱらっていますよね?みたいな人も

          モラハラ夫はアルコール依存症⑨

          モラハラ夫はアルコール依存症⑧

          断酒会 夫が断酒会に行かないと言ったのには理由があった。 会は金曜夜7時から。 夫はその時間に仕事から帰ってくることができない。 3か月も入院したのに退院後、会社は何事もなかったかのように 夫を迎え入れてくれて、処分もなく仕事をさせてくれた。 これ以上、我儘言って迷惑をかけたくない。 その気持ちはわかる。 そして、呑むにしても以前のような呑み方はしない。 もう、済んだことしてとやかく言わなくてもいいじゃないか。 俺は稼いでやってるんだし。 そこは私は納得いかなかった。 断

          モラハラ夫はアルコール依存症⑧

          モラハラ夫はアルコール依存症⑦

          三本の柱3か月の入院治療が終わり いよいよ退院となった。 私は3か月の間にすっかり元気になり 夫も心身ともに元気になっていた。 しかし、もともと持って生まれた性格というものは そうそう簡単に変わるものではない。 脳も同じ。 アルコールを呑め吞めと指令が出るように 回路が作られてしまって、直しようがない。 これは一生、変わらない回路(のはず)なのだ。 つまり、アルコール依存症とは死ぬまで続く病気。 病気を治すのではなく、悪化させないためには断酒が一番というわけだ。 そんな

          モラハラ夫はアルコール依存症⑦

          モラハラ夫はアルコール依存症⑥

          もうすぐ治療病院を退院というとき退院が近づくと退院後のことについて先生と話をしたらしい。 退院後、どういった形でアルコール依存症を治療していくか。 夫にしてみれば ここで「はて?」である。 なぜならば 自分としては体力が落ちて食べることができなくなっていたから 入院しただけであって 食べれるようになれば、体力が回復すれば それで退院と思っていたわけだ。 断酒して、入院中のカリキュラムだの面倒なことは 退院するがためにこなしただけであって そもそも、妻に騙されて入院させられた

          モラハラ夫はアルコール依存症⑥

          モラハラ夫はアルコール依存症⑤

          入院中に出会った人たちアルコール依存症の治療病院に入院。 とても他人には言えなかった。 夫が入院する前の私は 夫からモラハラを受け 心も身体もボロボロ。壊れる寸前まできていた。 食事は食べても味がしない。 まるで砂をかむような感じだった。 夫は夫で身体はボロボロ。 それでも仕事は行くから 心身が病み、モラハラ度は増していくばかり。 そして、脳は完全にアルコールに支配されていた。 さて、夫はとにかくプライドが高い。 入院中、同じように入院した人たちとうまくやっていけるだろう

          モラハラ夫はアルコール依存症⑤

          モラハラ夫はアルコール依存症④

          お金の話3か月もアルコール専門の治療病院に入院するって どれだけお金がかかるのだろう。 その間、給料も入らないわけだし お金の面で不安しかなかった。 でも、よくよく調べてみると さほど、お金がかからないことがわかった。 とりあえず、会社は有休をフルに使うことに。 びっくりしたのは アルコール依存症とは立派な病気であり 医療保険が使えるということ。 これは知らなかった。 夫は医療保険に入っているのでそれで入院費用がいくらか賄える。 そして、高額医療費制度も使うことができる。

          モラハラ夫はアルコール依存症④

          モラハラ夫はアルコール依存症③

          入院当日 さて、夫を入院させると言ったものの アルコール依存症である人間を治療病院に入院させるのは至難の業である。 本人の底つきがなければなかなか治療に繋げることはできない。 そんな話をSNSやネットの中で見ていたので 無理やり入院させることが回復に繋がるのか ましてや、本人が入院してくれるかどうかすらわからなかった。 そんな中、当日 私はとりあえずの入院準備をした。 大きな鞄を持つ私を見て、夫は 「今日行って、今日、入院できるわけないだろ?」と言った。 それでも私は心の

          モラハラ夫はアルコール依存症③

          モラハラ夫はアルコール依存症②

          入院 夫がアルコール依存症の専門医療機関に入院したのが ちょうど3年前の今頃だった。 当時は毎日呑んで呑んで呑んで。 でも仕事にはきちんと行っていた。 身体はボロボロで食事をほとんど摂らず 仕事から帰ってくるとすぐに倒れるように寝落ちしていた。 それでも帰りのコンビニや駅のkioskで酒を買い 電車内で呑む日々。 どんどん体重は落ちていくし もうこのままではいけないと 私が勝手に調べて、アルコール依存の専門病院に予約を入れた頃 会社から電話があった。 「奥さん、ご主人が会

          モラハラ夫はアルコール依存症②

          モラハラ夫はアルコール依存症①

          はじめまして 自己紹介 我が家はどこにでもあるごくごく普通の家庭。 夫・私・息子の三人家族。 夫は大卒で一般企業に就職。来年、定年(60歳)を迎える。 私は扶養内でパート勤めをしている。 息子は大学卒業後、就職。 今は地方で一人暮らししながら仕事に励んでいる。 そんなどこにでもある普通の家庭が 夫のアルコール問題で大きな悩みを抱えるようになったのは 記憶を辿れば、案外早かったのかもしれない。 私自身もお酒を嗜んでいたので気が付かなかっただけ。 いや、気が付いてはいたが

          モラハラ夫はアルコール依存症①