当たり前にしていきたい
何年もずっと、毎年沖縄に行きます。
そしていつだったか、寄り道した球場で笑顔でファンサしていた 1年目の選手。
みんな練習してるよ…？って心配になるくらいやっていました。
当時の球団の方針だったのかもしれないけれど、まだシーズンが始まる前で未知数の新人がやってて怒られないの？と心配したものです。
心配をよそに彼はしっかり結果を残し、今やチームの人気選手の一人。
日本代表にも選ばれ自チーム以外からも人気者。
去年は日本一にもなり、それ以前から集まるファンも増えたので昔のようにお気軽にサインをもらうことはできなくなったけれど、
こうして今年もこの人が元気でやってることがなんだかほっとします。
1回だけ2ショットで写真撮ってもらったことがあります。
そのとき不躾な私はサインもらうついでに、いいですか？ってお願いして、彼も快くいいよーって笑顔で対応してくれたのですが、
横にマネージャーみたいな人が付いていて、ホントはサインだけで写真はNGな場でした。
あとから分かって、わー！ごめんなさい！！って恥をかきました。
でも、やっぱりめっちゃいい人でした。
ちなみちサインもらったときは握手までしてくれました。
(そして二度と2ショお願いしませんごめんなさい)
必ず来る引退の時まで、私はこうやって沖縄に滞在している間にわざわざ宜野湾まで行ってヤマヤスを見るんだろうか。
これって1軍のキャンプなのでもし2軍だったらこうは行かない。
調べたら2軍は奄美だって。
毎年この時期に宜野湾にいるのが当たり前じゃない。
対して私も、ちゃんと仕事して沖縄に旅行できるくらいの余裕があるのは当たり前ではない。
毎年やってるけれど、案外微妙なバランスの上にいるんじゃないか？
今年も宜野湾で会えた。(一方的に私が思ってるだけ)
あまり給料がよくない時代は収入は「これくらいでいい」と自分に言い聞かせてました。
特に得意なことはないし勉強もできる方じゃなかったし、私はこの程度だと。
それがひょんなことから入社できたところで周りに恵まれました。
入社当時は上場企業といえど会社も模索している時期だったので
時代錯誤なことはいろいろあったけど、時を経て一般的に働きやすい会社になりました。
そりゃぁ、会社だって人が動かしているので過去を振り返って間違ったこともあったよね。
そんな混沌とした時代にひょっこり入社して周囲の助けもあって、私はやっていけています。
私にしては良い給料をくれているのでこうやって1週間くらいブラブラ旅行をしていると過去を思い出してありがたいと思うのです。
ディズニーのバイトを辞めたとき、前の派遣先を辞めたとき、今の会社で正社員登用してくれた変わり者の上司。
すべての出会いやタイミングがなければ今はありません。
自分の努力ではどうにもならなかった偶然が積み重なっているのです。
ヤマヤスもがんばって1軍のキャンプにいる。
私もがんばって、また来年ここで会いましょう。
何か１つがんばる理由がみつかるのは良いことだ。
