イヌの台詞 31~カメラ目線の巻~
写真を撮ろうとすると「いい顔」をしようとする―これはコイツの性格。
外ずらのいい「ぶりっこ」ですからね。これは以前からわかっていたこと。
そして、もう一つ、コイツには「撮ってほしくない顔」というのもあるようです。
例えば私が家から外に出ようとする時。当然ながらベリーは、怒りの
吠え声を発しつつ、猛ダッシュでこちらに走ってきます。そして木枠の
ガードに掛けてあるリードやタオルをいきなり咥え振り回す!
まるで獅子舞のごとく「プルプル~」と激しく。
これはコイツの怒りの表現-本気で怒っているというより、こんなに
怒っているんだぞ、ということを知らせるための、パーフォーマンスなのです。問題は、その仕草を写真に撮ろうとした時。
カメラを構えた途端、瞬時に口に咥えたリードを放すのです。獅子舞の
ような仕草を撮ってやろうと、何度挑戦してもダメでしたね。まるでイタズラの現場を見つかった少年のようにピタリとやめるのですよ。写真に撮られるという意味を、どこまで理解しているか、ということまで考えますが、その答えを出すのはかなり困難のようです。
これは「いい顔」の写真を撮る時も言えることです。
畑の中を自由に散歩。一杯に茂った白い花はシロツメクサ-別名
クローバーです。これはベリーの至福の時。「カーワイイ~」
そんな時は、カメラ目線でこの表情です。満面の笑みという感じです。
もちろん喜んで写真を撮らせます。
カメラを向けると「いい顔」をしようとする―まるでアイドルタレントのようですな。それにしても、「怒り」と「笑い」の顔の表情の落差-とても同じイヌとは思えません。豊かな感情表現、これもコーギーという犬種の魅力かもしれませんね。