冬を生き延びたベルリン生活PLAYLIST #後編
こんにちはこんばんは、タナカです。
絶賛冬の1月にベルリンにやってきて、無事に生き延びることができたプレイリストを公開していきます。今回後編です!
ベルリンに来て出会った日本のアーティスト、
ドイツのバンドやアーティスト、
見たアニメや映画の主題歌、
ベルリン生活で心が救われた曲など・・・
小さなエピソードと共に紹介していきますので、
良かったらぜひプレイリストを聴きながら読んでいただけたら
より魅力が伝わって大喜びです。
前編はこちら ↓
Berlin no Tanaka Playlist
・Apple・
・Spotify・
・Amazon Music・
※どのプラットフォームでも多少の順序違いがありますが、ほぼ同じ曲を入れていますのでご利用のプラットフォームをお使いください〜!
#15 [アニメ ピアノの森] 海へ (一ノ瀬海)
#16 [アニメ ピアノの森] ワルツ第6番 変ニ長調 作品64-1 「小犬のワルツ」 (阿字野壮介)
TVアニメ「ピアノの森」から2曲!
OPテーマ曲と、師匠が弾く「小犬のワルツ」です。
ベルリンに来てからというもの、なんとかして楽しく・かつ刷り込み的にドイツ語が勉強できないかと思って映像作品を探してました。
できれば内容を知っていて、日常で使いそうな会話があって、興味のあるもの…
そこで選んだのがピアノの森でした。
ピアノの森は2シーズンあり、Netflixで見ることができます!
音声も字幕もドイツ語で見ましたが、完走しました。
原作漫画を読んでいたのでストーリーはほぼ分かっていましたが、
実際に音がつくと感動がすごい。
キャラクターごとに奏者も別の方がついていて、ちゃんとその人の音色が分かれているのが素晴らしいです。
主人公・一ノ瀬海の師匠、阿字野壮介の演奏は反田 恭平さんが担当されています。
反田さんは2021年の「ショパン国際コンクール」にて日本人として約半世紀ぶりの2位を受賞したことでも話題になっていました。
アニメのシーズン2でも、主人公の海がショパン国際コンクールに出場し、世界のピアニストたちと戦う様子も描かれているのでぜひ見てみてください!
2シーズン日本語なしで見ることができたのはピアノの演奏シーンが多く、癒されに癒されていたというのが大きいです。笑
ちなみにピアノの森2シーズン分で覚えたドイツ語の単語は “Flügel” です。
1話から頻出していましたが『翼』の意味しか知らなかったので、しばらくグランドピアノを指していることを知らずに見ていました・・・。hahaha
そして原作漫画、素晴らしいのでぜひ読んでみてほしいっ…!
コミックスのカバーのデザインも素敵です。好き。
#17 [HoYoFair] The Diagnosis (Genshin Impact Fan Musical)
続いては、オープンワールドRPGゲーム『原神』などを運営するHoYoLABによる、二次創作作品を発表するイベント「HoYoFair 2023」で発表された原神キャラクターによるミュージカル曲です。
こちらはYouTubeを見ていた時にCMとして流れてきて、
(位置情報がドイツなのでドイツ語と英語のCMがよく流れます)
曲もアニメーションも面白くてついフルで見てしまったのがきっかけです。
中間にあるラップパートも良いし、キャラクターごとの声も個性があって聞き応えがあります!
私は『原神』をプレイしたことはないのでキャラクターを見ても誰が誰なのか分からないのですが、思わず気になってしまうクオリティです。
もし自分の好きな作品があって、そのキャラクターがミュージカルしていて、さらに公式に認められているとなればもう気持ちは最高潮ですよね…
いいなぁ…二次創作作品のイベントというのも面白いですよね!
愛を存分にぶつけられて…!!楽しそう…!!
しかし私はっ、ゲームにはあまり手を出さないようにしている…!
ハマったらブレーキしない&できない未来が見えているからっ…。
#18 [Ren Zotto] Amplify
Ren ZottoはANYCOLOR株式会社が運営するVTuberグループ『にじさんじ』の中の海外グループ『NIJISANJI EN』に所属するVTuberの一人です。
ベルリンへ来てから、日本語以外のさまざまな言語にもみくちゃにされ、数ヶ月経つと、ある時突然私に “日本語の波” がやって来ました。
VTuber(バーチャルライバー)を知ったのはその時からで、今まで一度も目に入れたことがなかったのに突如ハマってしまい、いろんな方の動画を漁りました。
にじさんじについてはまたどこかで話すとして、その海外勢に所属するRen Zotto(本当は敬称つけたい)は自分で曲を作って発表していて、『Amplify』はそのうちの1曲です。
この曲は電子音を多用した曲ですが、YouTubeのライブ配信ではピアノやギターの弾き語りで癒しの音楽(?)もたくさん供給してくれていて、普段大変お世話になっています。
ピアノライブは配信こちら ↓
音楽のセンスがすごいですよね…
『BLUE SUGAR』という曲と合わせて、どちらもリリックMVがドットを多用していてネットの世界を感じてとても良いです。
ので、貼っておきます!
#19 [Joel Lyssarides] As Night Let Down Its Curtain
#20 [Joel Lyssarides] Cloudberry Hill
#21 [Joel Lyssarides / Niklas Fernqvist] St.Joseph
続いてはまたピアノですが、Joel Lyssarides(ジョエル・リッサリディス)!
ジョエル・リッサリディスはストックホルム生まれのスウェーデンのジャズミュージシャンです。
この3曲が収録されているアルバム『Stay Now』は3枚目のアルバムで、
全曲通して心地が良いです。
その中から曲の入りが印象に残る3つを選んでみました。
これは何で出会ったんだっけか、、、
Apple Musicで公式に供給してくれているプレイリストもよくチェックするのですが、
そのジャズジャンルとかで出会ったような…
パワフルで自由な歌声の歌姫や管楽器とのセッションがあるジャズもしびれますが、ピアノで優しくも軽やかに音楽を届けてくれるジャズもまたいいですよね。
ジャズの曲名は基本英語に塗れているので9割方覚えていないんですが、
ジョエル・リッサリディスさんの名前は覚えました。
ところで、AppleMusicの公式が出しているプレイリストのサムネイル画像、おしゃれなデザインのものが多くてテンション上がりますよね。
“公式感”と“現代・最新”の雰囲気のちょうど良いところをつくのが本当に上手だなと思います。
さすがすぎる…
#22 [久石譲 / 新日本フィルワールドドリームオーケストラ] Oriental Wind - for Orchestra
続いては久石譲と新日本フィルワールドドリームオーケストラ。
もう私の中では大御所も大御所で崇めています、久石譲。
新日本フィルワールドドリームオーケストラは、2004年に久石譲さんを音楽監督に迎えて立ち上がった新日本フィルのプロジェクトです。
2015年からは久石譲が作曲したスタジオジブリ作品の楽曲を交響曲化するプロジェクトがスタート。
えーと、、、、、最高です。
いくつかアルバムが出ていますが、ジブリ作品の曲ももちろん、ジブリ以外の曲ももう、ぜーんぶ素晴らしいです。
元々世界観を感じさせる曲ばかりなのに、それがさらにぐわっと広がって脳内に襲いかかってきています。
これが「幸せ」です。
『Oriental Wind』はサントリーの緑茶、『伊右衛門』のCMで使用されている曲で、入りのメロディで「あ、聞いたことある」ってなるんですが、進んでいくほどにいい意味で商品のイメージを置いて行ってあたらしい世界を広げてくれます。
私はこの曲が収録されているアルバム『WORKS Ⅲ』を、
・語学学校の帰り道
・集中する前
・何か可能性を感じたい時
に聴いていました。
オススメです。
なんでこんなに素晴らしい曲ばかり生み出せるのか…
久石譲さん(敬称つけざるを得ない)の音楽は人間を健やかに癒し、健やかに前を向かせてくれる波が出ています。絶対そう…!
#23 [tobi lou / CHIKA] The Last Dance
#24 [tobi lou] Babycakes
#25 [tobi lou] Meaningless
お次はtobi louの3曲です。
ナイジェリア生まれシカゴ育ちのミュージシャンであるtobi lou(トビ・ルー)はTikTokで『Buff Baby』という曲をきっかけに有名になったそうです。
(私はTikTokはあまり使わないので知らなかった)
tobi louを知ったのは、ベルリンで出会った人とちょっと飲んで、チルしている時にその人が垂れ流しにしていたいろんなMVの中の一つでした。
曲も私的に聴きやすい雰囲気のラップで、何よりかわいいMVに胸を撃たれました。
個人的にこの3曲の中で好きなMVは『Meaningless』で、
曲に合わせながらtobi louが倒れながら衣装チェンジをする映像から始まり、
AIを使っているのかな…じわじわ変化するカラフルなアニメーションのシーンも入ったり。
おしゃれだし、かつこだわりと丁寧さを感じます。
『Meaningless』
他の曲のMVも、うまく脱力しているように見えるのに可愛くてオシャレで全てのシーンで丁寧さがあるのが伝わってきて見ていて居心地がいいです。
tobi louの頭にモシャモシャヘアが2つついているのもアイコニックな髪型で可愛いです。
褒めているのか分からない言葉のチョイスですが褒めています!
#26 [itachi / ハタフジコ] Space Space
#27 [itachi / ハタフジコ] i feel you
#28 [itachi] Space Space
続いての3曲は日本のラッパー、itachiの曲から!
itachiは2001年生まれの若手ラッパーで、これまでに、2アルバム、2EP、7曲のシングルを自主制作でリリースしています。
itachiと出会ったのは、日本のラップ好きの子経由。
ラッパー!ベルリンっぽい!と思いつつ紹介してもらいました。
もうすでに日本に帰国していますが、ベルリンで楽曲制作もしていました。
ゴリゴリにハードめなラップから、メロディが癖になるチルな曲まで幅広く手がけていて、その中からハタフジコという女の子とコラボしている2曲と、ハードなリリック止まらん!な1曲をチョイスしました。
『Space Space』は2022年にリリースしたEP『PLANET19』に収録されている曲で、歌詞も可愛いし、メロディも癖になるし、二人の雰囲気もなんだか良いしで踊りたくなる曲です。
『i feel you』は2023年7月にリリースしたばかりで、ベルリンのitachi・東京のハタフジコで画面がハーフにそれぞれの映像が映し出されるようなMVの曲です。この曲も癖になる…
この二人のコラボ曲はかなり聞きやすく、ハマりやすいのでおすすめです!
『Space Space』
『i feel you』
3曲目の『Rappers licence Ⅲ』はもう本当に止まらん!って感じで
スピード感のある曲です。これはスキルを見せつけられている。
歌詞も良くて、ゴリゴリの上昇志向と謙虚さにキュンとします。
先の2曲とはまた全然違った曲なので振り幅すごいな!って感じると思います。。
『Rappers licence Ⅲ』歌詞 ↓
日本へ帰国してからも新曲が出ているのでぜひチェックして見てください〜!
#29 [Tok10] "2"different colors
次はTok10(トキオ)。
たまたまベルリンに来ていたところで出会って、これまた日本ラップ好きな子に紹介してもらいました。
“Tok10” で “トキオ”って読むのいいですよね。
1999年愛媛生まれのZ世代のラッパーです。この曲は2020年に発売したデビューアルバム『“10” the number of dreams』から。
曲調はゆったりめ。歌詞も詩的でちょっとロマンチックを感じます。
刺々しくなく、透き通るような魅力のある声です…。
この曲ではないですがクラウドファンディングでMVを作ったり、収益化の過程を公開したり、活動の仕方も気になるアーティストです。
『"2" different colors』
#30 [Phoenix / Ezra Koenig] Tonight (Arial Rechtshaid Remix)
30曲目は…(長いですね)
Phoenix(フェニックス)の『Tonight』です。
フェニックスはフランスで結成されたバンドで、ヴェルサイユで育った幼馴染3人組だそうです。
なんか…おしゃれか…。
現在は4名のメンバーで活動しています。
フェニックスを知ったのは、渡独するもっと前で
ソフィア・コッポラの映画『SOMEWHERE』に使われている『Love Like a Sunset (Part I)』。
曲の入りの飛行機の音みたいなのにギュン! となって調べた気がします。
『SOMEWHERE』Official Trailer
このnoteを書くまでTonightのMVを見たことがなかったのですが、
なんとPhoenixはパリ、コラボ相手のEzra Koenigは東京で撮影されたものを画面をハーフに仕切って構成されたMVでした!!!
えええ東京!?って思ったし、野村訓市さん出演してるし、撮影川上智之さんだし…いろいろ驚きました。
そんなMV貼っておきます。
『Tonight』
#31 [坂本龍一] MC8 (tong poo)(Playing The Piano 2009 Japan)
次は坂本龍一!
まず、曲紹介の前に坂本龍一さんのご冥福をお祈りします。
今年の3月ですね…。
ベルリンでも坂本さんの話をされる方はいて、話題にもなっていたと思います。
ドイツの記事
日本にいた頃ももちろんですが、国内外の音楽界に影響を与えた方なんだなということをいろんな繋がりから感じます。
坂本さんが亡くなってから、LIVE音源のアルバムをよく聴くようになりました。
LIVEのアルバムだけでもかなりの枚数リリースされているんですが、
その中でもお気に入りなのが、2009年のLIVEアルバムの『MC8』です。
この曲は、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の楽曲である『東風』を坂本さんがピアノで弾いている音源です。
観客からのリクエストに応え、フルではなく短く軽やかに弾いているバージョンです。
原曲と雰囲気が違って優しく感じます。好きです。
YMO 『東風』
坂本龍一さんのLIVEアルバムを聴くようになってから、LIVEアルバムの良さが分かりました。
音圧や会場の体感の空気は感じられないけど、観客の小さな雑音や演奏者の動き、曲を始めるまでの間が、通常のレコーディングで編集された綺麗な音源にはないそこに“在る”感じがしてとてもよいです。
人間を感じたくなったらLIVE音源!
#32 [SE SO NEON] I'm Watching a Loneliness Just Arisen
続いては韓国のバンド、SE SO NEON です!
SE SO NEONは2016年に結成されたポップロックバンドです。
同居人が韓国音楽が大好きで、おすすめしてくれて聞いたアーティストです。
この曲はかなりゆったりしていて聞きやすく、ちょっとボサノヴァを感じます。(だいぶ個人的感覚)
このEP『Summer Plumage』が全体的にインディーロックバンドの良さが出ていて良いので、この曲以外もぜひ聞いてください!
MVはこちら
今年の3月にBTSのRMとコラボした曲をリリースしています。
MVの画角が4:3で新鮮に感じます。
『Smoke Sprite』
好みの雰囲気のMVはこちらの曲です!
曲の雰囲気と映像に格差があって心がずっこけそうになります。
『Wings』
このボーカルの황소윤(ファン・ソユン)さんがワイルドな魅力を持っていて、
LIVE映像とかを見るとかっこい〜〜〜〜‼︎ってなります。
ぜひそちらもYouTubeでチェックしてみてください。
いいバンド教えてもらったなー!
#33 [Von Wegen Lisbeth] Meine Kneipe
もう終盤です!
次はVon Wegen Lisbethというドイツのインディーロックバンドです。
久しぶりにドイツ語の曲に帰ってきましたね。
ベルリンの高校在学中に結成されたバンドで、『Von Wegen Lisbeth』は英語にすると「Because of Lisbeth」で、“リスベットのせいで”という意味です。
「Lisbeth」という名前には特に意味はないそう。
この曲も語学学習のためになるべく簡単そうな歌詞のものはないか調べていた時に、
“mein”とかタイトルにありそうな単語を検索にかけたか、何かのバンドから飛んで飛んで飛んで〜して見つけたかだと思います…
MVがヨーロッパの建物!っていう感じがして良いです。
#34 [YMO] BEHIND THE MASK
最後の曲は!!!
YMOの『BEHIND THE MASK』です!!!
YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)は、
細野晴臣
高橋幸宏
坂本龍一
の3人で結成されたグループで、イエローマジックというのは黄色魔術(魔術の色と人種の色をかけている)、黄色人種独自の音楽を作り上げるという意味があります。
嫌いじゃない名前。
テクノ・ニューウェーブの代表的なバンドです。
メンバーが豪華すぎますよね…
YMOをちゃんと認識したのは、『君に、胸キュン。』のMVを見てからでした。何年前かは分からないけど…
YMOは存在がかっこいいらしいっていうのと、ジャケットの写真がかっこいい・印象に残る っていうことぐらいしか分かっていなかったのですが、
このMVを見てからお茶目なおじさん…?という新たなイメージが追加されました。(当時の皆さんが若かったらすみません!)
『君に、胸キュン。』
このMV繋がりで見つけたのがBEHIND THE MASKのLIVE映像でした。
この映像が結構私の脳みそに残っていて、
なんとなく時々思い出して聞きたくなる曲になっていました。
ベルリンに来てからもふと聞きたくなる衝動が起こり、
久しぶりに聞いてみて、やっぱり良いなぁとしみじみして、
実は歌詞がついているイメージがなかったので、初めて歌詞の意味を知りました。
歌詞、いい〜〜!!
歌詞いい〜!!!
テクノまだちょっと苦手意識があって身体に馴染んでいないんですが、
ベルリンはテクノの街、、、好きになっていけたらいいな!
✦ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ✦
というわけで後半20曲ご紹介させていただきました!
後半長かった……
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます( ; ; )
ベルリンの暗い冬を生き延びるために聞いていた、
力を、救いを得ていた曲たちでプレイリストを作って見ましたが、
ピアノ・インディーズバンド・ラップ/ヒップホップ
で構成されていました。
あんまり邦楽・メジャーな洋楽聞いてないな…?
でも星野源さんとか、Billie Eilishとか大好きなので
これから有名どころも入るかも…?
ドイツ語の楽曲とか日本人には馴染みがなさすぎるので、言語の音の時点で違和感あるかもしれませんが、聞きやすいものを紹介していけたらな!とも思っているので、
少しでも興味が湧くきっかけになれたら大・嬉しいです。
今後ZINEを発行するごとに追加していく予定です!
ので
ZINEの方もぜひチラ見して行ってください〜!
ZINE 『OTAYORI PAPER 01』はこちら ↓
では、読んでくれてありがとうございます。
タナカでした。