これまでとは違う自分 原点に戻ってみた
前回の記事でベルリンマラソン、42キロを完走したことを書いた
あれからベルリンは一気に気温が下がり、風邪をひいていた
マラソンの41キロ地点を過ぎたあたりで、ゴールに続くブランデンブルク門が見えた時に、ちょうど太陽が門の向こうから私たちを照らしてた
疲れ切っていた私はその光景に感動をし、今までの我慢していた嫌な事が一気に吹き出てきてギャーギャー声を出して泣いてしまった
路上で応援していた人々に変人が走っていると思われただろう
泣いたおかげでスッキリし、ゴール地点では新たに生まれ変わったという感覚がした
あの日から、本当の自分ってどんな人なのかを考えるようになった
本当の素の自分って、私の場合は幼稚園や小学生の時の自分じゃないかなと思うようになった
あまり人と群れず、静かで優しい子だった気がする
突拍子もない事をして、大人を困らせた事も多かったような
皆んなと同じ事をするは嫌いだった
困っている人がいたら、とにかく助けに行っていた
これから3人の子供達が大きくなるまでの10年以上
私はベルリンで働いて生活をしていかなくてはいけない
今まで専業主婦だったが、今は離婚調停中だ
仕事探しやドイツ語の勉強をもちろんしていたが、アイディアや進路は
一貫性がなくその時々に変わっていた
一旦『収入』という概念をなくしてみて、何がしたいのかを考えてみた
どんな環境で
どんな時間帯に
どんな人と、それとも一人で
言語は、場所は
子供がいるからという概念も外してみた
ドイツで地に足をつけて働きたい
どこかの職業訓練学校に行くのが良いかもしれない
ドイツ語で言うとAusbildungである
ちょうど今は、来年の春に向けての職業訓練学校や仕事を提供する企業が説明会を開いている時期である
少しでも興味がある企業の説明会に行こうと、先日は友人に勧められた幼稚園の先生や小学校で子供達の世話をするErzieherになるための学校に行ってみた
『なるほど、こんな感じね』
という感想だった
それから『病院の看護師の訓練生』という文字がお勧めに出てきたので目を通した
私の人生で『看護師』という3文字は職業選択の中に出てきたことが無いので逆に興味を持った
特に説明会などしてない様子だったので、どんな感じなのかを担当部署に電話で聞いてみた
『シフト制で夜勤があって、土日も関係ないのね』
そんな事も知らない素人である
「まずは体験してみたら?」と電話口で言われ、2週間の無料インターシップの手続きなどを聞いた
どんな感じなんだろう、少し興味があったので2週間お邪魔させてもらえるならやってみようと思い応募した
私の場合、日本で普通の事務をしていて、特にキャリアがあるわけでも無いので、このままドイツで就活をするのは難しいと思う
(宅建は持っているがドイツでは通用しない)
フリーランスで単発的に仕事を取って生計を立てる事も勧められるが、配偶者がいて主な収入源がある場合などは良いが、私の場合は厳しいと感じる
フリーランスで生計を立てられる程、仕事を取れる自信がない
と言うわけで、私は来年どこかの職業訓練学校に入りたいと思っている
ドイツでAusbildungの資格を取れば、業界にもよるが地に足をつけて働く事ができる
1週間前には思いもつかなかった事だが、きっと自然の流れで引き寄せられているんだなと感じた
病院のインターシップから返信は来るのかな
結構ドイツは応募しても反応ないから、他にも色々と探してみよう