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小論文の作り方✑小論文の伸ばし方
(美術予備校で小論文を教えています。短く小論文を講じます。今日の内容は小論文の引用はほぼ不要ですが、最後に自作の小論文を1つ載せます。)
小論文の伸ばし方を考えると、課題を実際に書くしかないと考える人は多いでしょう。その通りですが、「書いて伸ばす」ための条件はきちんと整えられる必要があり、条件が揃わない場合《他》の伸ばし方も大切です。
ここでは、①~③の3つの「伸ばし方」を紹介します。
①実際に書く⇒添削を受ける⇒自作を読み返す
誰にも読ませない小論文を書きつづけても小論文は伸びません。自分の解答が手ごたえのあるものかどうかを知るため添削者が必要になります。
添削者の条件は、
「その大学の出題と解答を知っている人」
でなければなりません。小論文は大学ごとにアプローチや許容範囲がかなり異なるもので、添削者はその塩梅を前もって理解する必要があります。
学校の先生に添削してもらう場合は、あらかじめ大学の小論文の出題や解答例を読んでもらってから添削してもらうのがベストです。
(多摩美の場合「星屋の小論文」を見てもらうのはおすすめです<(_ _)>)
添削を受けると、手ごたえを感じたり課題を感じたりすると思います。どちらの場合でも、自作を繰り返し読みかえすことで小論文は上達します。自分のアイデアや記述をより客観的にみて「ベスト」をイメージできるようになるには、繰り返し再読する必要があります。
ここまでが「書いて伸ばす」条件となります。
②他人の書いた小論文を読む
一般的傾向として、私たちはそれほど多く小論文の作例を読むことなしに自分の解答を作ることを求められます。客観的にどんなものが小論文の解答としてよいか、イメージがもてないことも自然だと思えるほどです。
そこで他人の小論文の解答を読むことが大切な伸ばし方になります。自作を取り組む以上の利点が1つあって、それは数多くの課題と解答にふれられることです。実際に書いた課題が出題されない以上この要素は大切です。
③好きな小論文の解答をみつける/つくる
小論文は無数の解答が成立しますが、同時に「私」の解答はいつも1つを選ぶことが宿命的です。そこで主観を含んだ「私にとって何がいい小論文なのかという判断基準」が養われることが大切になります。
簡単にいうと「自分で好きな小論文の解答をつくる」「自分の好きな小論文の解答をみつけてよむ」という行為がそれにあたります。自分にとってベストな小論文のイメージをもつことは試験場で与えられた課題に答える里程標になります。
最後に、星屋にとって本当に好きな自作を載せて終えます。課題は「「選ぶ」という言葉について400字以内の文章を書け」です。私の場合はこれをベストとして、課題ごとの制約がありつつも、次書く小論文はこれにどこまで近づけるか、越えられるかが課題となるわけです💦
これで話を終えます。以上の話を参考にしていただければ幸いです<(_ _)>