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「休んでいられない」の奥にあるもの
風邪を引いたり体調を崩したりすることは
誰にでもありますよね。
誰にでもあることなのに、自分の身に起こると
仕事を休むことに対する罪悪感、そのせいで
人に迷惑をかけてしまう申し訳なさ、
やらなければならないことが山盛りなのに
できない焦り、一刻も早く回復しなきゃ、
早く症状を抑えて復帰しなきゃ……
以前の私は、体調が悪くなると
そんなふうに感じていました。
周りの人たちや家族が
「ゆっくり休んでね」と言ってくれても
「休んでいる場合じゃないのに!」という
誰に対するものかもよくわからない
苛立ちが湧いてきたり。
結局、体調が悪いのに用事をこなしたりして。
そのときの頭の中はこんな感じ。
「まだこれをやらなきゃ!」
「しんどくてもこれくらいならできるでしょ?」
でも、例えば大切なお友達が体調を崩したとして、
同じことをその人に言うだろうか……?
人には言わない、しないことを
自分自身にはついやってしまうのですよね。
当時の私は気づいていませんでしたが、
「私は休んでいられない」の奥には
恐れのようなものがたくさん隠れていました。
迷惑な人だと思われてしまう
体調管理ができない人=社会人失格だと
思われてしまう。
そしてなにより、
何もできずに寝ている自分が不甲斐ない。
できない人間だと思われるのが怖くて
できない人間になってしまうのが怖くて
そうなると、この世界で自分の価値がなくなって
しまうような気がして。
そんな恐れを少しずつ癒してくれたのが
私にとっては自然療法でした。
私は2019年にドイツの自然療法と出会いました。
それまでは自然療法と聞くと、ただ現代医療の
代替としてのメソッドというイメージが
あったんですが、ただのメソッドにとどまらず
身体・健康の捉え方や意識、生き方が
がっつり変わりました。
そのときに得た気づきや学びは私の土台と
なって、生きるのがとても楽になりました。
そして自分について、ひとについて
優しく教えてくれました。
植物が春には芽吹き、秋には葉が落ち始めて
冬には一見生きているのかどうかも分からない
ほどに動きを止める時期があり
そのサイクルを毎年繰り返すように、
私たちの心や体も常に変化していて
調子がいいとき、悪いときがあるのは
ごく自然なこと。
だから調子が悪いときの自分を責めなくていい。
無理して急いで回復しようとしなくていい。
種を蒔いて芽が出て花が咲くまで、
植物がしっかり育つ土壌が出来上がるまでに
時間がかかるように、私たちの体も
時間をかけて作り上げられるということ。
そして、体調を崩したら快復するまでにも
やはりそれなりに時間がかかるということ。
だからゆっくり時間をとっていい。
休んでもいい。
何もできない自分を赦していい。
そんなふうに自然から気づきをもらったのと
同時に、フラワーエッセンスやホメオパシー
といった自然療法も
自分の深いところにあった
恐れを癒してくれました。
心、体、魂がゆっくり時間をかけて
癒されていったんです。
いろんな自分を許せるようになったことで
周りの人たちや家族に対する感じ方も
大きく変わりました。
人に優しくしたいと思っていても、
自分がどこか無理をしていると
「私はこんなに辛くても頑張っているのに
なんで他の人は…?!」
というような想いが、ふとしたときに
出てきたりします。
自分に本当の意味で優しくできることで
自分を深いところから大切にできることで
深いところから人にも優しくできる。
「誰かを幸せにしたかったらまずは自分から」
という言葉の意味がストンと腑に落ちました。
これまでに得た気づきや学びは
まだまだたくさんあります。
自然療法の話もとっても面白いので
また改めて書きたいと思います。
それではまた。
今日も笑顔と光溢れる素敵な一日を🌿