学びを行動に変える実践ノート、バレットジャーナルのはじめ方 〜準備編〜
SAKURACO
Hello folks!『SAKURACO’s こなれ英語LESSON』の著者、日本人初のバレットジャーナル®︎認定トレーナー、SAKURACOです。
前回の連載【英語でセルフケア:心も頭も整える英語活用術】では英語でジャーナリングをすることの効用や具体的なやり方をご紹介しました。今回は4回に渡り「バレットジャーナル」というノート術を使い、学びを日々の暮らしに落とし込んでいく方法をご紹介していきます。
実用的なシステムと、意図的に生きるための実践法が合体したノート術
バレットジャーナルと聞くと ”なんだかお洒落に装飾されたノート” をイメージするかもしれませんが、本当はとーってもシンプルな箇条書きノート術です(箇条書きは英語で ”Bullet Points” / “Bulleted List” といいます)。
発案者(Ryder Carroll氏)が自身のADHDと上手く暮らしていくために長年かけて編み出したとあって、そのシステムはひたすら簡潔で実用的。
仕事・生活・趣味などコンテキストの異なるシーンで産まれるタスク、予定、メモを全部バレットジャーナルで一元管理できるので、シームレスに私たちの暮らしに寄り添ってくれるのも魅力です。
さらに、これらを体系的に視覚化&まとめる仕組みになっているので、「あれどこに書いたっけ?」「これ何のメモ…?」という混乱も一掃できます。
● いつも頭の中がとっ散らかっている
● やりたいことがあるのに、気づいたら一週間が終わっている
● やらなきゃいけないことがせめぎ合っている
● メモを取るのが壊滅的に下手すぎて、どうにかしたい
…という方に特におすすめ。そして、何を隠そう(?)これ全てバレットジャーナルを始めた頃の私です🙋
私がバレットジャーナルに出会ったのはコロナ禍真っ只中の2021年初頭。やってみたいことやアイディアは沢山あるのに形にできないまま漠然と毎日が過ぎ去っていくのをどうにかしたい!!!という一心で始めました。
以来、念願だったYouTubeチャンネルの開設、大学入学、英語でワークショップ開催、パッケージデザインのお仕事、そしてそして本の出版...!などなど、夢だったことがどんどん実現していきました。
もちろん、これはノートに夢を書いただけで叶う「逆デスノート」みたいなことではなくて(笑)、バレットジャーナル術を使うと「今の私にとって本当に大切なこと・必要なことって何だっけ?」「なんでこれをやりたい(またはやらなきゃいけない)んだっけ?」と考えながら、自分の行動の舵取りや軌道修正を行うことが日常の一部になっていくんですよね。だからこそ、遥か遠くにあるように感じていた自分の理想が、少しずつ具現化できたのだと思っています(本の出版に関しては、ベレ出版の敏腕編集者新谷さんと、ベレ出版のみなさんのお陰、としか言いようが無いのですが…🙇)
バレットジャーナルの基盤:”The Intention Cycle”
そんな人生の舵取りを手助けしてくれるバレットジャーナル術の基盤となるのが ”The Intention Cycle”と呼ばれるサイクルです。
Record(記録)→Reflect(振り返る)→Refine (改善点を考える)→Respond (意図を持って行動する)を繰り返します。よくビジネスシーンで耳にする「PDCAサイクル」と似ていますが、一番の違いはPDCAは効率性と効果を上げるという結果ドリブンのシステムであるのに対し、The Intention Cycle は「自動的な思考や行動を一旦停止し、意図的かつ意識的に行動する」という過程ドリブンのシステムなのです。そしてもう一つの大きな違いは「記録をつける」という点。
今この記事を読んで下さっている学習者のあなたはもうピンと来ているかと思いますが、「記録をつけること」って学びを自分のものにしていく過程でとっても大事になってきますよね。
例えば、英会話レッスンを受けている場合。ただレッスンを受けるよりも、レッスンを録画(記録)しておいた方が振り返りやすいし、学びポイントが浮き彫りになって、どんな工夫をすれば良いかという計画がぐんと立てやすくなるじゃないですか。
そんな学びが深まるシステムで回っているバレットジャーナルは、学ぶ大人の強い味方になってくれます。
長期的な学びの記録で自信を呼び戻す
バレットジャーナルで記録と振り返りを続けていくと、自分がどんなことを学んできて、どんなハードルに直面し、それをどんな風に乗り越えたり(時には上手く交わしたり)してきたか、という自分の成長や頑張りもクリアになっていきます。
語学学習の旅路はとても長いので、途中で(これやってて意味あるのかな?)とか(本当に私の語学力、伸びてる…?)と懐疑的な気持ちになることもありますよね。 そんな時、自分の歩みが可視化されている記録を見ることで、モチベーションや自信がジワジワと復活するはずです。そしてこれは語学学習に限らず、暮らしの中で得る学び全てに当てはまるのではないかと、私は思っています。
こんな使い方も!学びに役立つバレットジャーナルのアイディア
バレットジャーナルは箇条書きで、起きた出来事、やること、メモ(考えたこと)、感情、予定を記録していくのが基本です。が、既存のフレームやテンプレートが無い真っさらなノートを使うため、どんなニーズにも合った柔軟な使い方ができます。例えば、語学学習者ならこんなページだって作れちゃいます☝️
- 学習中の言語で書く日記
- 洋書で出会った素敵表現集
- 映画やテレビで拾ったNEW単語リスト
- 学習中の言語の格言を集めたページ
- ハビットトラッカー
- 週ごとの学習計画
- 今日の学習 To-Do
- 長期目標と学習目的の洗い出し
- 語学レッスン内容の振り返り&メモ
- 一日一学ページ
etc…
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ここまで読んだら、いよいよバレットジャーナルを始めたくなってきました…?
次回の記事では早速バレットジャーナルの始め方をステップバイステップでご紹介していきますので、お楽しみに! それまでに宿題として ”The Mental Inventory” (思考の棚卸し)を是非やってみて下さい。
これはバレットジャーナルという新しい家に引っ越す前に行う「断捨離」作業に当たります。
The Mental Inventory のやり方
コピー用紙位の大きさの紙を図のように三等分して、各列に “DOING” (今やっていること), ”NEED TO DO” (やらなきゃいけないこと), ”WANT TO DO” (やりたいこと)とタイトルを振ります。
次は各欄に当てはまるものを、全て箇条書きにしてみます。あまり深く考えず、とりあえず頭に浮かんだものを全部書き出してみましょう!
ヒント💡
● Doing =今自分が時間やエネルギーを費やしていること全て
● Need to do =責任や結果が伴うようなこと
● Want to do =自分がワクワクした気持ちになるようなこと
どんな粒子のアイテムを書けばいいんだろう?と迷うかもしれませんが、ここでは大小のふるいがけは特にせず、とりあえず頭の中から取り出して紙に書き出してあげることを目的にします。
これが書き出せたら、あとはお気に入りのノートとペンを用意するだけで、バレットジャーナルを始めるための準備は完了です!👍✨
おまけ:どんな文具がいいの?
基本的には、あなたが使っていてテンションが上がりそうなノートとペンが一番! 私の個人的なノート選びの基準はこんな感じです☝️
● A5サイズ
● ドット方眼
● ハードカバー
● 開いた時に真っ平になる
ご予算の中で一番高い価格帯を狙うのもオススメです! 安すぎると粗雑に扱ってしまうし、高級すぎると最初は使うのに躊躇してしまうかもしれないので…。
おすすめ文具📓🖊️
ノート
● バレットジャーナル専用ノート
*公式サイトからご購入の場合【SAKURACO】のクーポンコード使用で
10パーセントOFFになります
専用ノート日本のアマゾンページ
● SAKURACO愛用のノートDingbats
● 私の周りの人にファンの多いMDノート
SAKURACO愛用のペン
● LAMY SAFARI (Roller Ball)
● SARASA Mark-on
● JETSTREAM
私の愛用文具を英語で紹介している動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=bsdt34R7sqg
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過去記事【英語でセルフケア:心も頭も整える英語活用術】
https://note.com/beret_gogaku/n/n67b5aafa6e99
【SAKURACOのStudy Routineコラム】
https://note.com/beret_gogaku/n/n0ac3ce03e63b