この場所から情景は見えない 7 熊倉ばくば 2022年1月15日 23:03 風が吹く丘 一つだけ緑樹があって花のない丘 湖が崖の向こうにあって振り返れば 道はなかった 歩き着いた先 ではない場所にいるあの瞬間に 素直に なれたから今ここでひとりぼっち 望み通りひとりきり見えないものに 怯えることは 正しいよ白い雲が濁ったら 期待してしまう僕は耳を澄ます音を鳴らす風 誰かが呼ぶ声をかき消して咲くを拒む花 散るを見せない優しさだって見上げれば 星はなかった純粋な黒が 夜を染め上げていくあの一瞬で 生きると決めたから明日もどこかでひとりぼっち 言葉溢れてひとりごと見えないものに すがることが正しいよ黒い雲に覆われたら 終わりにしてしまう僕は目を閉じるやがて雨になる光が 漏れる木陰で目を覚ます湖に住み着いた 白いクジラの影は膨らむ風はずっとすっと伸びて 音もなく雨が降って 誰かが疲れ果てたような顔をして影まで弧を描いて すべて虹の向こうになって僕はもう戻れないような気がしてごめんよ いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #詩 #音楽 #初音ミク #NEUTRINO #東北ずん子 7