熊倉ばくば

短めに

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すれ違い方

雨が降る 降る時に流れる時は雨が止んでも流れる時間 Tシャツに今年最後の残暑が流れゆく雨の冷たさ滲む 高速を行くトラックに安全運転を学ぶ 追い抜いていく 公園で犬の散歩をしてる人とすれ違い方がわからない 休日の価値は明日が休日であるという安心感にある 風が強い日になったから飛ぼうとしたんだELLEGARDEN聴けば 朝日のように爽やかにジョン・コルトレーンみたいに鼻水をかむ  子供の頃に好きだった人が夢に出てきたので寝坊しました

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      風に自由を

      風を閉じ込めた雲が立ち上っていく 空の天井に触れたら降りてくる 乾く汗 そのための風 そのための雲なら 僕の期待は 膨らむ 今宵 夢 夢に咲く花と 目が合えば胸に咲く花よ 目を逸せば消えてしまう その花よ あの日の 自分を救い出すための幻なんだと 気づいても 夢の続きが終わらないんだよ 風に乗り続けた海のかけらが集まって 空に別れを告げる時が来る 濡れる肌 そのための素肌 そのための夏なら あなたの傘も 閉じたまま その声 その呼び声は 僕を呼ぶ声じゃなくても すこしだけ 目があったような気がした 夏の日の終わりに咲き誇る 雲が解き放つ嵐よ 最後も 僕は僕のままでいたんだよ この道を真っすぐ行けば海に行けるらしいから 見えない月明かりが照らすうちに見に行こかな 果てしない旅路を終えて指先で消えゆく波と ともに来た風が僕を通り過ぎゆく先の 眠りについた湖の水面に咲く花の 名前と 名を知るあなたを教えてよ

      • メギー

        「踊れー!」ない人もいたんだろうかサカナクションロックインジャパン iDとedyを間違われまいと私が強調するiのアイ コンビニの支払いは(ディーはDのディー)あ edyじゃなくてiDです 葬式に出ないと罰が当たるって婆ちゃんはそんなことはしない 雨を待つ 待つことができたのは帰る家があったからなのだと 音もなく夜の散歩に稲光 長めの静寂の後 ごろと 夕立にワイパー全力応援したりしてもらったりし帰宅 ソーセージこれしか用途ないだろうモスバーガーのホットドッグの

        • 不確定性盆休み

          この道をまっすぐ行けば突き当りに海まっすぐ進めない僕 旋律もまた詩のように雄弁と気付くホコリが被るピアノとギター 靴下を脱いだならサラサラと砂掃除機までの汚れた素足 新緑の米田で風は波になるご飯になって僕らになるぞ 夕暮れが色褪せてゆくカーテンの内側では言の葉が枯れる 木漏れ日の中途半端さを数えた影影陽陽影陽陽 期待外れの夕立を通り抜け夏の夜長にすぐに来る朝 不確定性盆休みに現る仕事に殴る蹴る暴行を加える

        マガジン

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          夏風が夏めく夜に

          窓の向こうは昨日のまま 並ぶ街灯が灯っていく 窓の隙間を少し開けて 風にカーテンふれて ふいに明るむ空 遅れて爆ぜる音 まばゆさよ 騒がしさよ どうか遠くで 夏風が夏めく夜の 浅い夢が滲んで見えた 僕が僕正す時間が すこしでも早く終わるように めくるめく日々の向こうの 静寂をなぞる喧騒 僕が僕正す時間が 終わるまでこの目を閉じていよう 歩めなかった道を行く 人波も引いて 川の流れに手を伸ばし また同じ間違い あ そして巻き戻る時間 続いて呻く声 愚かさよ 浅ましさよ 未だに体は 覚えてる 朝焼けに色づく街の 始まりを通り抜けて 僕が僕正すこともないまま 適当に虚ろをまとって 青空が青めく朝の まばゆさにまぶたが閉じてく 僕が僕らしく生きるほど ありふれた未来が閉じてく 歩むべき標の先を 語るべき心の奥を 夏空が夏めく正午に 二度と覚めないほど深い眠りを 夕焼けに色づく街の 色褪せる窓の向こうを 僕が僕らしくいないように 言の葉をむしり取ってく

          夏風が夏めく夜に

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          夢と知らずに夢を見てた

          なんだかんだで歩いてく なんもないけど進んでく 平穏有限先は暗く 時間は止まってくれない やがて僕の向かい風 になっていく光に満ちてる 快晴に架かる白い虹 を映す 眼を伏せる 回想そうして岸辺へ 想像会遇水面の上 僕はずっといやだった 時間が言葉を紡ぐだろう 遠く誰かの赤い朝 になっていく光が沈んでく 月光に濡れる青い傘 を差す 君が消えてく 明日だって 昨日になってく 記憶だって 薄れていくよ 君の声が 君の声が 小さくなるよ 雨を待った 風を待った 夢と知らずに 夢を見てた 僕の空に 僕の水面に 描く幻

          夢と知らずに夢を見てた

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          風の木陰

          寝る前から寝ぼけていた僕ただは夢と知らずに夢を見ていた 休日はどこへ行くにも向かい風人がいない方へ行きたくて 1年履いて履き替える靴がもう二組残る玄関の隅 ただ今日は雨を歩ける靴じゃない開いた傘はすぐに閉ざされ コンビニにちゃんとあったよcoolish十五年いやもっと前から また同じ間違い探しをしてると気づかぬまま西日が昇る 夏の月僕があなたに出会う頃夕立を呼ぶ遠雷が咲く もう君にちゃんとほほえみ返せるよ言葉が少し必要だけど 1UPキノコを死んだあとゲットして

          羊雲

          立ち止まり下を向いたら水たまり羊雲一面流れてた モスバーガー白 Tいつも汚すけどちゃんと綺麗に落ちるのならば これまでが光り輝きこれからを照らしだすこと祈っているよ 初夏よりの日差しの熱は春風に奪われていくこと嬉しいよ 花言葉君が言うならそれでいいなんでもいいからアムネジア咲け 脚力で翼広げず飛び続けたのしそうなカラスがいました 明日の雨予報に僕は夜耳を澄ませて待った雨音で寝る

          またもや繰り返す

          青空が青めく朝のまばゆさに何度も閉じてゆく瞼見る 満開の桜流しの雨が降るいつかの君を待つ汽水域 思い出を思い出してただけだった規則正しくばらばらになる 繰り返すまたもや桜繰り返す変わらないまま変われるように 信号が青に変われば走りだす前の車にずっと花びら 初夏に似た(どうであろうと花は花)卯月暮れても肌寒い夜 白波の終わりを眺め乱れ散るひかりが沈む浜辺にいたはずなんだ

          またもや繰り返す

          雑光

          雑光の中に現る幻と飛び立つ魚波打つ水面 オレンジのサングラス掛け見上げればずっと夕暮れ暮れることなく 流れ星のように消える願い事ほんとにそれでいいんでしょうか 水鳥の鳴き声にまだ意味を問う眩しいせいで目つきが悪い 君のためのパーティーだ楽しもうよ二次会僕は行かないけれど みんないたはずなのにもうぼくのかげしかうしろにいないけどいいや

          時計は今しか指さない

          如月の岸辺で待てばまばゆさは雪の陰影冬の有限 この空は誰の願いを叶えるの?誰も誰かは知らなくていい 今もこの瞬間だけを指し示す時計刹那に照らす雷雪 千年の命が尽きる雨上がり風が吹く方へ広がる陰 夕暮れにすべてが無駄になっていく今日も空が青かったことも 探したら見つかる場所を思い出と言うんだ いつもここで待ってるよ

          時計は今しか指さない

          初日の入り

          夕暮れの前後の赤の多彩さのどれを思いだせば君の頬 風音と波音を消すアラートにかき消されてく僕の存在 ぐらぐらと恐怖沸き立つゆらゆらと水面を撫でる初日の入り 目を細め歪めて映す光だけ識別すべくレンズを拭いた 欲望に手つかずのまま冬休み終わる夜に言い返せない 落ちてくることを期待し追いかける落ちてくることなく諦める 誰しもが必ずいつか消えていく推しは推せるときに推し尽くせ 抜け殻の様な言葉を伝えても体はいつも動かないまま

          書いてない

          あなたさえ書いてないのに読めと言うちゃんと書いてくれなきゃわかんない おふとんで朝を焦がして怒られる炊き込みご飯のおこげ思ふ 唐突にありがとうとか言われたぞ一体何をしたんだ俺は だからもう一度、をなんどでも描く挫折の形を知っています 近づけば近づくほどに消えていく冬の時雨に暖かな虹 もうだめだもうだめなんだもうだめだもうだめなんだまだやらされる 雨夜雨雲の向こう側必ず月は綺麗なままだ 三日月の欠けた部分を運び込み満月にする仕事してます 正しさをどうにか僕は剣に

          秋短い

          秋空に取り残された夏の曇夕立の匂いがした直後 ポケットにしまったままにした夕日すごい洗濯機光ってたよ アスファルト蜃気楼もう見えなくてもう見えない向こう側の夏 許せないあの日の自分許したしお前の金のこととかついでに 立冬に残暑と言うような日差しの日を担う秋の火の部分 触れられるうちに触れようとしないでどんどん厚着になって遠い 僕だけを僕たらしめる歩みさえ何もしてないと言われたんだ 突然の冬嵐より来たる使者すごく見覚えあります君を 生き抜いて生き抜いた先待つ人よ

          夏は徒花と

          夏風が君の呪いを祓えない徒花と咲き散りゆけば青 田園に夏の稲穂は生命の小さき世界の帳として 雨音を遮るために傘を差すただ回り続ける公園へ 雲間からまばらにそそぐそのひかりすべてがきみを無理やり照らす 生ぬるい雨の匂いがしてきたら夕立ちは去る僕も帰れる 何もかも忘れていたい夏を背に 背に 背に 背に 背にして忘れる

          夏は徒花と

          ある日突然七月になる六月

          いつまでも売り切れのままの自販機はミイラ製造機だったよさよなら 終わりまで増えていくだけの年齢がもう歩幅より早く増えてく 閃きは眠気の中で瞬きて忘れることを約束されてる 終着を眼に映す来た道をとぼとぼ帰ることはもうなく 夏風に歌心ゆれ僕はただずっとまえからいやだったんだ

          ある日突然七月になる六月