風に自由を 5 熊倉ばくば 2024年9月9日 21:15 風を閉じ込めた雲が立ち上っていく空の天井に触れたら降りてくる乾く汗 そのための風そのための雲なら僕の期待は 膨らむ今宵 夢 夢に咲く花と 目が合えば胸に咲く花よ目を逸せば消えてしまう その花よあの日の 自分を救い出すための幻なんだと気づいても 夢の続きが終わらないんだよ風に乗り続けた海のかけらが集まって空に別れを告げる時が来る濡れる肌 そのための素肌そのための夏ならあなたの傘も 閉じたままその声 その呼び声は 僕を呼ぶ声じゃなくてもすこしだけ 目があったような気がした夏の日の終わりに咲き誇る 雲が解き放つ嵐よ最後も 僕は僕のままでいたんだよこの道を真っすぐ行けば海に行けるらしいから見えない月明かりが照らすうちに見に行こかな果てしない旅路を終えて指先で消えゆく波とともに来た風が僕を通り過ぎゆく先の眠りについた湖の水面に咲く花の名前と 名を知るあなたを教えてよ いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #詩 #音楽 #花隈千冬 5