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2025-02-23 阪田知樹 ピアノリサイタル

今年は母とたくさんピアノ関連の舞台やコンサートに行く約束があります。

1月
No.9 不滅の旋律(舞台)
牛田智大 リサイタル
2月
阪田知樹 リサイタル

というわけで。
行ってまいりました。

チケット取った時にはショパンの曲が中心になったプログラムとしか知らず、別れの曲や木枯らしのエチュードなどがあがっていたので、母も知っている曲なので…と何気なく誘ってみたのです。

当日まで詳細のことを調べることなくいきなり会場に向かい、プログラムを受け取ってびっくり!

練習曲集 作品10と作品25より
24曲
全・曲・演・奏

あら〜これは大変よ!
と、母にエチュード集についての概略を説明してほんのちょっと予習してもらい。

OTAKU気質の私には垂涎もので
食い入るように聴き入ってきました。
地方の1000席に満たないホールで
なかなか攻めたプログラムだと思うのは私だけだろうか?
楽器店主催で音楽教室の生徒さんのためのプログラムかなという感じでした。

一般的にはショパンエチュードのうち愛称のないものまで全部知ってる人ってそう多くは無いのではないだろうかと。。


さっそうとステージに現れてもちろん10-1から。
1曲目にこれって大変じゃないでしょうか。
少し固く感じたのは気のせいかな。。

作品10〜休憩〜作品25
と進んでいく中で

さすが、すっごくショパンっぽい👏って思う曲もあれば、今リスト先生が宿ってませんか?(特に左手)って思わずにいられないところもチラチラあるように感じました。

手が大きいなぁ
そういえばスラリと細身長身だなぁ
肩につくくらいの長めヘアかぁ

そう思いながら聴いていると
リストがショパンの曲を弾いてる様子を妄想し始めてしまいました。

以前テレビで演奏見た時に持っていた超絶技巧のイメージも手伝ったかもしれませんが。
ところどころリストのにおいを感じてしょうがない。

音がキラキラ、ちょっと派手目なフレーズの多い曲と、速いパッセージの暗めのモジョモジョ(表現💦)した曲のカラーの違いが対照的で、いい意味で楽しめました。

頭の中ではリストとショパンが競演してました。

ショパンがこれ弾いてみろ!ってけしかけて
リストがこうでしょ!ってハデハデに弾いて
ショパンがほう、なるほど、と感心したり
いやそうじゃない!って文句言ったり
…そんな妄想

で、演奏の後に少しトークタイムがあり。
作品10は友人でありライバルでもあったリストに、作品25はリストの恋人マリーダグー伯爵夫人に献呈されたこと
…に触れられ、アンコールはリストの派手派手曲でした。(あとで調べたらリゴレットパラフレーズという曲でした。リスト編曲とのこと。)

それで、やはりショパンのリストの関係を意識したプログラムになっていたのだなと感じました。だとすると演奏に感じたリスト臭、的外れでもないのでは?と思ってひとりでニヤニヤしてしまいました。

個人的に一番テンションの上がったのは
木枯らしからあまり間を取らずに始まった大洋。

もしかして得意あるいは大好きな曲ですか?

って思うくらいノリノリで大迫力で、めちゃくちゃワクワクしてしまいました。爆撃音のごとき低音、海の底の嵐。

お願いします、もう一回おかわり…🙏って心の中で唱えてしまったほど。もちろん叶いませんでしたが。

生で24曲全部聴ける日がこんなに無造作にやってくるとは想像もしていなくて、最高のサプライズにホクホクでした。
ホール全体を鳴らしたような美しい響きがほんとうに心地よかった。
母は、別れの曲、革命、25-2は聞き覚えがあると言ってました。25-2は私がレコードでよく聴いていた影響のようです。よく覚えてたな。。多くは知らない曲ながらも、右と左の音形の違いとかはっきり聴き取れるのが面白くて眠くもならず楽しめたとのことでした。よかったよかった。


が。
唯一にして最大のガッカリもありました。
それは、客席の問題。
入場の際、プログラムや今後のコンサート案内のパンフレットがフィルムの袋に入った状態で配布されたのですが、客席の多くでそのフィルムが発する音がしていたことです。
主催側ももう少し配慮できなかったものか。。

プログラムはエチュード全曲なので、始まる前に目を通して順番に聞いていけば演奏中にわざわざ見なくてもわかるでしょうにって思いつつ。(見たい人もいるかもしれないし見るのは各人自由なので言い過ぎは自認)

せめて袋から出して紙だけ持つとかしないと
あっちこっちでパリパリガシャガシャ。。
もし舞台に聴こえていたらさぞ不快だったろうし、どうかそうではありませんようにと気になって仕方がありませんでした。

母も同じことを感じたようで、休憩に入ってすぐに、ちょっとひどいね、と声をかけてきました。
自分は動いた時に音を発しそうなものは可能な限り持ってこないし、床に置いて触らないようにするので、雑音をたてる人、気づいてすらいない人がとてもがさつで残念に感じてしまいます。。。

ちなみに私の前に座っていた夫妻の女性はプログラム中ほとんどお休みになっておりました。
それなのに。
プログラム終盤、演奏がまだ終わってないのに、プログラムをそのガシャガシャうるさいフィルム袋にしまい始め、帰り支度を始めました。
耳にも目にも不快でもう。。

で。
ちなみに今後の予定…

3月
今泉 響平

5月
田中正也
辻井伸行
横山幸雄
(マルティン ガルシア ガルシア )←取れたら

6月
小林愛実

まだまだたくさん。
今年はたくさん聴きにいきます!

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