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本当の「幸せ」って何? 10日間の瞑想合宿に参加してみた(1)【ストレスフルな現代社会に生きる皆さんへ】
最近一部で話題になっている「瞑想」や「マインドフルネス」。
聞いたことがあるかもしれないけれど実際どんなものかわからない人も多いのではないのでしょうか。
私がこの瞑想合宿を通して学んだこと、体験したことは(あくまで個人的な見解ではありますが)現代社会に生きる多くの人が抱える感覚、
「いつも何か欠けてかけているような、何か満たされない」
あるいは、
「常に何かを求めていて、常に憔悴している」
そんな感覚から脱出するヒントになるのでは、と感じました。
ここで、私が「ヒント」と感じたその経験と内容を共有できればと思います。
身体を健康に保つ為に運動をするように、
「瞑想」や「マインドフルネス」は、心を健康に保つ為のトレーニングのひとつです。
そのトレーニングには、何が一番正しい、というものはありません。
こんな考え方や、やり方もあるかもしれない、というぐらいに感じていただければと思います。
ちなみにこの話は、下記構成でお送りします。
全体の目次
1.はじめに。私が合宿に参加しようと思った理由と結果
2.この瞑想合宿で教えている思想と瞑想法
(番外編)この瞑想合宿で教えている思想
3.実際の10日間の体験談
4.この瞑想合宿について(Vipassana Meditation)
1. はじめに。合宿に参加しようと思った理由と結果
私は現在在住しているインドネシアで、毎日約10時間超の瞑想を全10日間(11泊12日)で行う、瞑想合宿に参加してきました。
その合宿は、10日間、下記のような厳しいルールを課せられるものでした。
【合宿ルール(の一部)】
・全ての電子機器、本、紙やペンは没収され、音楽も運動も禁止。
・他の参加者といかなる交流(会話、ジェスチャー、アイコンタクト含む)(一応確認しましたが、独り言も、他の人の迷惑になるのでNGといわれました。泣)も禁止。
・エリア外への外出禁止。
・アルコールやたばこも、もちろん禁止。
・朝4時起床、4時半瞑想開始で、夜9時まで瞑想漬け。
・食事は、朝11時が最後で、夕飯は17時にお茶とひときれのフルーツのみ。ビーガン食。
そう聞くと、なぜ好き好んでそんな苦しい環境に行くのか。何か怪しい儀式じゃないのか。
と感じる方もいるかもしれませんが、実際の内容は学びのある、興味深い体験でした。
そもそも、私がその瞑想修行合宿に参加しようと思った主な理由は下記です。
【参加しようと思った理由】
① 普段の生活には満足しているけれど、いつもどことなく、不安、焦燥感がある。(でも理由はわからない)
② 携帯やSNS無しで長期間過ごしたら一体どうなるのだろう?24時間以上まったくインターネットに触れてない時間なんて最後がいつか思い出せない。
③ 瞑想って実際どうやるの?精神や健康に良いとは聞くけれど、正しい方法を知りたい。
④ 10日も瞑想を続ければ、何か特殊能力とか、第三の目が開くかもしれない(!?)
【結果】
① 不安や焦燥感など、あらゆる感情は消えない。でもそれに対処する方法はある。
② 外部からの情報が全くない時の頭の中を知ることができた。
(沢山のことが整理されたので、今後も年に1度くらいはNOインターネット期間を数日設けたいくらいです。正直10日間中、何度も、いま携帯があったらな・・と願いましたが。)
③ 瞑想法は、どれが正しい、というのはない。
(ただここで教える瞑想法は、主に呼吸と感覚の観察を重視するものでした。※次の章で解説)
④ 第三の目も特殊能力も生まれず。
(強いて言えば、1時間まったく動かずにあぐらの状態で座り続けられるようになったくらい。そして超常現象といえるようなことがあれば、瞑想中に身体が勝手に揺れたり、強く引っ張られて倒れそうになったりしたことくらいです※こちらについても後述)
これらのことは、最初に疑問に思っていたことの回答で、実際体験した内容は、ある意味期待以上の発見が多くありました。
もう少しその内容と、思想と実践方法を知りたい方はこちら。