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ネパール人と仕事して感じたこと



ネパールに赴任して1年半

ネパールに赴任して、もう1年半が過ぎました。最初は金銭面で困ったり、少し苦労することもありましたが、今では快適に暮らし、仕事も楽しく取り組んでいます。

ちなみに、お金に困った時のエピソードについては、こちらの記事で紹介しています。

今回は、ネパール人と仕事をして感じた「日本人とは違うなぁ」と思った点や、逆に「日本人と同じじゃん!」と感じたことについて書いていきたいと思います。

ただし、これから紹介するネパール人は、あくまで私の職場で出会った限られたサンプルに基づいています。必ずしも一般的なネパール人を代表するわけではないので、その点はご了承ください。

ネパール人は一週間以上先の予定を入れない

例えば、2週間先の会議のアポイントを取ろうとすると、「そんな先の予定は忘れちゃうよ。三日前にもう一回声をかけて」と言われます。

がっつり日本人の私としては、2週間後の確約が欲しいので、予定を決めておきたいのですが、彼らはなかなか決めてくれません。

逆に、「日本人だったら、こんな直前に申し込んでも無理だと言われるだろうなぁ」と思うような、当日の打ち合わせ依頼でも、彼らは嫌な顔ひとつせずに「その時間空いてるから大丈夫だよ」と快諾してくれます。

そういえば、誰もスケジュール帳を持っていないので、細かい予定を覚えない主義なのかもしれません。

ちなみに、私も1年半もネパールにいると慣れてきて、逆に日本から2週間後のweb会議の出席依頼が届くと、「まだ、ずっと先なのに、なんでこんなに早く送ってくるんだろう?」と感じるようになってしまいました(笑)。

日本人以上に議論が嫌い

日本人って、心を許した仲間同士じゃないと、本音で議論しない傾向があると私は思っています。冷静に指摘すれば良い反対意見でも、相手に気を使って、気を悪くさせないように言わない。これが日本人の習性だと勝手に思っていました。

ところが、ネパール人は日本人以上に気を使って、反対意見を言いません。例えば、会議で「何かご意見はありませんか?」と聞いても、「特にないよ、素晴らしい提案をありがとう」と言うのに、後から「あの場では言わなかったけど、ここは直した方が良いと思うんだよね」と本音を教えてくれたりします。

私が「なんで会議の時に言ってくれなかったの?」と聞くと、「いやぁ、君を尊敬してるし、恥をかかせたくなかったんだ」と言うんです。

「ネパールの人って優しいのかな?」と思ったりもしますが、彼は私と親しいから後で本音を教えてくれたわけで、あまり親しくない人たちは陰で何を言っているんだろう…と考えると、ちょっと怖い世界です。

結局、ネパール人がやっていることは、日本で言うところの“忖度”です。空気を読んで、相手の本当の意見を聞かずに、「きっと相手は傷つくだろうから言わない」って感じですね。こういうところ、なんだか日本と本当に似てますよね(苦笑)。

海外で働く上で大切なこと

今日は、私のネパール人に対する考察を書きました。

これは、ネパール人と仕事する上で、彼らの癖を理解し、「郷に入っては郷に従え」がとても重要なので、私が観察した記録です。

ちなみに「郷に入っては郷に従え」と「日本人の良さアピール」のバランスが大切だと私は思っています。ネパール人っぽくなりすぎると、日本人の私がネパールで働いている意味が薄れてしまいますし、だからといって日本の慣習を押し付けすぎると、相手は拒絶反応を示してしまう。それもダメです。

いつか、このバランスについては、noteに書きたいと思っています。

いずれにしても、仕事で大切なのは「臨機応変に対応して、相手が求めていることを叶える」ことだと私は考えています。

そういう意味では、ネパールでの赴任経験は、私に多くの気づきを与えてくれています。

#仕事での気づき


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