#28. 弁理士試験合格までの3000時間
久しぶりに受験ネタです。本日はこれから弁理士の勉強を開始しよう!もしくは、勉強を開始したばかりの人に向けた記事になります。なお、私は弁理士試験を5回受けてます。だから効率の良い勉強をしていたタイプではありませんので、まずはその点を頭に入れて読んでください。
1.3000時間という長さ
さて、弁理士試験は難関試験として知られていますが、その合格までの勉強時間はTACのホームページによると2000~3000時間とのことです。
3000時間を1年で終わらせようと思えば、単純計算でも1日あたり約8.2時間、2年でも4.1時間です。私がかけた5年でも1週間で11.5時間となります。ただ、私が本当に3000時間もやったかというと、そうでもないような気がします。
2.勉強を習慣づける
独身、新婚、小さい子持ちなどライフステージによって勉強に使える時間の限度は違います。ただ、長かれ短れ所定の勉強時間を確保して、勉強することを習慣づける必要があることは全受験生に共通することです。
仕事を辞めて受験勉強に専念する方もいれば、仕事と育児を両立しながら勉強する方もいると思います。収入減のリスクに耐えられるなら前者を選択する人もいるのかもしれませんが、この資格を狙う人の殆どは限られた時間しかないだと思います。なので、本日は何かの参考になればと思い、自分のケースをお伝えします。
3.やってはいけない長期休暇
私が勉強を始めたのは長男誕生の1ヶ月前。1回目の短答の7ヶ月前でした。とりあえず短答合格を目指し市販のテキストのみで挑みました。やってた日でも平日1時間、土日で2時間くらいしかやってないと思います。長男誕生、住居の購入というイベントも重なり、勉強を毎日できたのは短答3ヶ月前から。四法の法文を全て読み終えたのは3月末。不競法と著作権は過去問のみ。29点不合格。ここで29点も取れたのが良くなかったです。
2年目は妻が復職。勉強は気が向いた平日と土日にやるスタイルでしたが、9月からTの短答講座のDVD講座を開始。「予備校の授業受けるのはどうぞ、但し自宅で勉強してくれ」というのが妻の要望でした。裏を返すと8月までは気が向いた時しか勉強してませんでした。なお自分で勝手にハードル決めて、ここでも目標は短答合格のみでした。当時の開発部署を辞める気は全くなかったためです。なんで、最終合格を目指さなかったのか。。
9月から1日2時間を目標に勉強するようになりました。通勤電車は勉強してることがバレるため、勉強は自宅と自習室と図書館のみ。土日は3時間。月一で家族を放置して図書館。そこで8時間と行った感じです。これでだいたい月70時間くらいです。これで2回目の短答が31点。。たった2点しか伸びず、また9月まで勉強を休んでしまいました。
これから勉強を開始される方に伝えたいのは、短答終わってダメだと思っても勉強は止めちゃいけないってことです。定着してない知識は確実に落ちていくだけです。だから勉強時間を変えることがあっても勉強をやらない日は作らないようにしましょう。
4.やっとのことで捻出した月70時間
私が捻出できたのはマックスで月70時間程度でした。ただ、このペースは3回目に短答通ってから最終合格するまでの約3年間は維持できていたと思います。
幸運なことに、その時の私は約3年間、残業0の定時帰りでした。だからこそ毎日21時半から机に向かえたわけで、勉強する習慣をつけることができました。残業の多い方は、このような生活はできないだろうし、そもそも私の話を聞いて3年も受験生をやりたくないと思った方もいるでしょう。何が正解なのかは分かりませんが、3年とは言いませんが最低2年は続けられるペースで勉強する覚悟が必要なんじゃないかと思います。
私は論文も3回も受けてしまいました。今思えば根拠のない自信でしたが、自分が受からないのは勉強時間が足りないせいだと、ずっと思っていました。だから、目の前にあるレジュメや条文を全て覚えてしまえば絶対に勝てる試験だと思っていました。これは正しいか分かりませんが、自分のやり方を信じる心も大事なのかもしれません。
あと、私には受験生仲間はいませんでしたが、仲間の存在も大事かもしれません。私はゼミも通ってないし、受験生仲間がいませんでした(当時Twitter仲間は少なかったです)。極端な話、自分以外のみんな落ちろ!と思って勉強していましたが、そんな人間は合格後も人と繋がりにくいので気をつけてください。
受かった時の開放感、達成感は人生最大の喜びでしたので、これから勉強を開始する方、まだ勉強を開始したばかりの方には本当に頑張ってもらいたいです。今日の記事が少しでも皆さんの役に立てれば幸いです。