べんりんしゅん@知財部
特許の発明者向けの記事をまとめたものになります
今回の記事は、特許ノルマに毎年追われるエンジニア、これから特許に関わるであろう未来のエンジニアに向けた記事になります。私がどんな人間かは、↓を参照してください。 私も開発の部署の経験があり、そこでは年間1件以上という特許ノルマがありました。幸いなことに、入社2年目が未達成だった以外はコンスタントに特許提案をしていました。が、自分の周りで苦しむ方を数多く見てきました。そのような人達に共通していることを一言でいうと「特許を難しく考えすぎている」ということだと思います。実際に
去年の年始以来のポストになります。ご無沙汰しています。記事をアウトプットできていない期間に様々な出来事があったのですが、今日はそこには触れず、ドクガク先生の弁理士の日を盛り上げる企画に沿った内容にいたします。 1.新人教育 まず、教育する相手として真っ先に思い付くのは定期配属の新人です。規模が大きい知財部をもつ会社だと、会社の新人共通プログラムの他に知財部の研修プログラムが用意されていると思います。 その後は、多くの企業がOJTが中心となると思いますが、メンターとかブラ
明けましておめでとうございます、べんりんしゅんです。本年もよろしくお願いいたします。 昨年は5本しか書かなかったnoteですが、今年はもう少し多く書いていきたいと思います。昨年は面白いネタはあったのですが、身バレ必至みたいな内容ばかりなのと、面倒くさがりな性格のせいで、すっかり更新が滞ってしまいました。(この内容は飲み会ネタ、数年後のnoteのネタ?) タイトルをみて分かるように、今回の内容も本当は年末にリリースしようと思っていた内容ですが、読んでいただければ幸いです。
久しぶりのポストになります。本日はドクガク先生にお誘いいただき、弁理士の日記念ブログ2022企画に参加するための記事となります。企画の詳細はこちらをご参照ください。 さて、いざピンチの場面を思い出そうとしてもパッと浮かばないというのが事実です。企業知財となり6年目となりますが、訴訟とは遠い技術を担当しているので、大きな事件もありません。ただ冷静に考えると、今の立場そのものがピンチなのかもしれないと思えてきましたので、その内容を書いていきたいと思います。 1.企業内弁理
これまでプロフィールに「未登録弁理士」「2017年合格」とか書いていましたが、実は2022年の某日に弁理士登録されました。タイトルは福山雅治の主演映画「そして父になる」をイメージしたものです。今年の実務修習を受けられる方に参考になればと思い、登録までの手続きをまとめます。再登録の方曰く、以前よりは楽になったとのことですが、そんなに楽なものではなかったので笑 1.必要な書類を集める まずは必要な書類を集めます。これは日本弁理士会のホームページに載っています。実務修習が終わり
就職活動シーズンということで、たまにはこんなタイトルの記事を書こうと思い立ちました。私はJTCで働く企業知財です。結構前の記事になりますが自己紹介記事は↓になります。 また、知財部の仕事については以下の記事もありますので、ご参考までに。一部、内容重複してるかもしれませんが。 1.大規模知財の良いところ まず大規模知財というと、50人以上もくは100人以上の部隊を想定しています。 このくらいの規模の知財がある企業は、たいていが出願件数も多いはずですし、外国出願も多い
久しぶりに受験ネタです。本日はこれから弁理士の勉強を開始しよう!もしくは、勉強を開始したばかりの人に向けた記事になります。なお、私は弁理士試験を5回受けてます。だから効率の良い勉強をしていたタイプではありませんので、まずはその点を頭に入れて読んでください。 1.3000時間という長さ さて、弁理士試験は難関試験として知られていますが、その合格までの勉強時間はTACのホームページによると2000~3000時間とのことです。 3000時間を1年で終わらせようと思えば、単純
年明け一つ目の記事になります。本年もよろしくお願いします。 今日は知財塾さんと自称若手弁理士の会が主催のオープン弁理士祝賀フェス2022が開催されてましたね。そういや私も某顔本の自称若手弁理士の会に本名で加盟してるような気もします。。 自分が試験に合格したのは2017年ですので、だいぶキラキラ感もなくなってきましたが、今回の参加者はきっと期待に胸溢れキラキラしていて眩しく見えることでしょう。 1.在りたい姿へ 今回の参加者にも色んな方がいると思いますが、まずは合格
久しぶりの記事は時事ネタになります。昨日(2021年12月24日)、ユニクロを展開するファーストリテイリング(以下、F社)とアスタリスク(以下、A社)の間で争われていた、セルフレジを巡る訴訟で和解が成立したというニュースが飛び込んできました。今朝からはYahoo!ニュースのトップにも出ていたので気付いた方も多いと思います。まずはソースとなる記事をご覧ください。 自分たちが使用しているものが、突如、特許権を侵害しているとして訴えられるというケースは、私のようなメーカー知財
「はじめてのおつかい」を思い浮かべてこんなタイトルにしてしまいましたが、本日は中間処理の初心者、初級者向けの記事になります。 私は知財に異動して3日目に初めて中間処理を一件割り振られました。今は方針だけを作成するものも含めると月5-10件くらいのペースでやってますが、今年たまたま若手に対して中間処理について教育する役回りになったので、異動したての自分を思い出したり、未経験の人がやりがちなことをまとめた記事を書いていきたいと思います。 0. 審査官は友達 いきなりこん
私は2013年から2017年の5年間、弁理士試験を受験した経験があります。もう最終試験合格から時間も経過していますので、あまり役立つ情報も少ないのかもしれませんが、受験生の皆さんの何かの役に立てば!と思い、筆を執ることにしました。 ちなみに以下の関連の記事のアクセスが好調です。 ただし、いいねの数が増えないあたり、あまりコンテンツとしてはよろしくなかったようで。。。 0.私の受験生時代 まずは、私がどんな勉強をしてきたかを簡単に。 2013-2015年5月まで
7月1日は弁理士の日ということで、ドクガク先生の企画に滑り込みたいと思います。 1.知財業界に来る前の夢 幼いころからの夢から書き出すと弁理士の日が終わってしまいそうな時間なので、メーカーの研究部門に配属されて以降の夢から紹介します。 私の開発者(研究者)時代の夢は、「自分の開発した成果が世の中の製品に使われること」でした。メーカーの人間がこういうことを社内で言うと「事業部で仕事したいってことね?」と言われるのですが、そうじゃないんです。研究部門で開発した成果を製品に
今日は初の試みです。自分が読んだ知財関連の書籍を紹介する記事を書きたいと思います。第1回目の今回は、特許業務法人 志賀国際特許事務所 知財実務シリーズ出版委員会編の『競争力を高める電気系特許明細書の書き方 改訂版』になります。初版は平成28年12月20日、私が購入したのは令和2年12月10日の第2版になります。 1.実務初心者から中級者向け 概論を含めて全5章の構成ですが、前半は明細書を書いたことがない人、明細書を書いた経験が少ない人を対象とした内容になっています。電気系
久しぶりの更新になります。大型連休で時間もありますので、今日は今週ニュースで話題になった「洗たくマグちゃん」について書いていきたいと思います。まず、ニュースの内容を知らない人は以下のリンクを読んでください。 宮本製作所が販売していた「洗たくマグちゃん」が消費者庁から景品表示法に基づく「措置命令」が出たというものです。ニュースを見たときに商品のパッケージの右上部分に『特許5312663号』という文字が見えたので、知財心に火が付き、急いでメモして調べてしまいました。 1.
久しぶりの記事になります。この記事を書こうと思ったきっかけは2021年2月14日の以下のブログを読んだことでした。 約2か月経過してしまいましたが、このように分割出願を繰り返したときのリスクについて記事にしたいと思います。今日は珍しく完全に実務者向けの記事です。なので、この記事はサグラダファミリアのように細かな表現を気にして微修正を継続することになるかと思います。 1.そもそも分割出願をなぜ何回もするのか? 実務者しか読まない記事だと思うので、詳しく書く必要ないかもし
最近、今年の採用活動に携わる機会がありました。私は人事の人間でもなく、人事権もないですが、何となく企業の知財部が求める人物像が見えてきました。本日は、その内容をまとめ、企業知財部への就職活動の役に立てれば!と思いポストしたいと思います。もしかしたら特許事務所→企業への転職を考えている人にも参考になるかもしれません。 0.知財部の仕事は企業によってさまざま まず、就職活動を始めて業界研究をした人ならご存じだと思いますが、企業の知財部とっても仕事は様々です。以前、↓のような記