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天までのびる木 レッドウッド国立州立公園
ベネットの森へようこそ。森の主人 ベネットです。
今日は7ページ目。
世界一高い木がそびえる、アメリカはカリフォルニア、レッドウッド国立州立公園のおはなしです。
訪れたのは16年くらい前でしょうか。こちらも、多国籍のキャンプツアーでいろいろな国の方と一緒に巡った、思い出の森です。
さて、世界一高い木はといえば、レッドウッド。
日本語で言うところの「セコイアスギ」です。「セコイヤ」ってチョコレートのお菓子もあるので、わかる方も多いかな。
そんなセコイヤ。世界一ってどれくらいなのよといえば、100メートルを軽く超えています。「いつの日か世界一の木を見てみたいなー」と長年なんとなく思っていましたが、ありがたいことに、その機会は意外とすんなり頂くことができました。
が、訪れた当時、
「これが世界一って言っちゃうと、みんなが見に来て、木が弱って倒れちゃうから、世界一の木はどこにあるかは内緒なのよ!」
というおはなしを伺いました。そうだよね、みんな見にきたら、根っこふみまくっちゃうもんね。
と、納得しましたが、じゃぁ、だからと言って世界一以外は大したことないわけ?
といえば、もちろんそうではないです。世界2位、3位もレッドウッドらしいので、結局、どこみても、とんでもないビルのような天までそびえる木々に囲まれるわけです。
ですから、訪れた当時、私は最高にワクワクしたわけですが、まぁ、首がおかしくなるくらい、上を見上げていた記憶が強いです。でも、てっぺんは到底見えない。あたりまえですね。100メートルです。25メートルプールが4つも入りますから。それを、根っこが支えて、ずっと倒れないのだから、とんでもないたくましさ、そして、ど根性です。
ビルのようなレッドウッドの前で記念撮影しましたが、どれくらい大きいかがきっとわかっていただけるだろうと思います。
とにもかくにも、自分がまるで小人いや、妖精のように、小さいちいさい存在でふわふわ浮きまくったような、ちっぽけな存在であることを体中で感じられたのが、今でも楽しい思い出です。
いわば、ナチュラルとおせんぼです。近くにいってみると、こんな感じ。
木々が倒れたとしても、放置です。すばらしい。さすが国立公園。最高だぜ。人間なんて、あとまわしです。いいぞいいぞ。それでいいとおもいます。それが、いいと思います。だって、そのほうが自然だもんね。
こんなの見せられたら、人間は勝てません。
根っこの上に、新しいいのちたち。たくましいねぇ。
倒れた木々は、あたらしい子供たちが育つ、まるで保育園になります。
Nursery Tree を見られるのが、わたしはとっても大好きです。
きのこも生えちゃうよ。自然って、うまくできてるね。
老いゆくものと、うまれゆくもの。
そのバランスをおしえてくれるのが、森なのです。
もう一度おとずれることができたら、どんなにありがたいだろう。
忘れられない、いとおしい。
そんな、控えめ世界遺産、レッドウッドの素敵な思い出です。
Bennet