【音楽雑記】#53 Fairground Attraction:渋谷CDショップやFM局でレコメンされたお洒落アルバム(1988年①)
1988年は昭和も末期。出来事をみると東京ドームが完成し、ソウルオリンピックが開催された年のようだ。株価も上昇して、今思えば景気がよくなっていった。
渋谷のCDショップが増えていった。
この頃、流行りの音楽(主に洋楽)を知る手段の一つが渋谷などで増え始めていた輸入CDショップだった。
週末になると渋谷に出掛けて、タワーレコードやWAVE、レコファンなど一通りCDショップをハシゴするのがルーチンになっていた。
CDショップに行くと店内で推されている曲が流れていたし、視聴機コーナーでもお薦めCDが陳列されていた。手書きポップを頼りにその日に買う CDを決めることもあった。
J-WAVEが開局した。
J-WAVEが開局したのも1988年だった。J-WAVEも音楽を知る手段になった。
J-WAVEで流れるのは洋楽ばかり。選曲センスも良いような気がしたし、合間に流れるジングルもオシャレだった。それまでのラジオにはない都会的で洗練された雰囲気があった。
当時はもちろんネットもない時代、ラジオで気に入った曲名を知りたい時はJ-WAVEに電話していた。オペレーターがいて放送日時で尋ねると答えてくれた。
「TOKIO HOT 100」 のランキング表は渋谷WAVEとかにA4チラシみたいなのがレジ横などに積まれていた。
Fairground Attractionの「ファースト・キッス」
そんな渋谷のCDショップやJ-WAVEでレコメンされていたCDで、印象的なアーティストの一つがフェアーグラウンド・アトラクション(Fairground Attraction)だった。1988年のデビュー・アルバム「ファースト・キッス」は、全英1位の大ヒット。
とりわけCDジャケットがオシャレ過ぎたし、音楽も負けずに小洒落ていた。
当時の若者は、このジャケットを覚えている人も多いと思う。
このCDを聴いてることで少し音楽を知っている感があって、部屋や車にCDをおいているとおしゃれ感が醸し出されていた。
シングル曲「パーフェクト」はJ-WAVEでも良く流れ、年間チャートにもランクインした。
アコースティックな音楽で曲調もナチュラル。当時聴いた時も最新の音楽っぽくなかったが、逆に今聴いても全く古さを感じない音楽だ。
Fairground Attractionは1枚のアルバムで解散したが、あらためて検索してみたら、なんと2024年6月に再結成ライブをやるそうだ。