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【音楽雑記】#5 恋愛映画「ラストコンサート」の情景と音楽が記憶に刻まれた。(1976年④)

小学校低学年の頃、映画と言えばゴジラやガメラや東映マンガまつりだった。
高学年になると「日本沈没」「伊豆の踊子」や「タワーリング・インフェルノ」「ミッドウェイ」といった洋画も観に行くようになった。(内容はあまり覚えていない)

図らずも恋愛映画に心を持っていかれた。

そんな中で音楽とともにしっかりと記憶に刻まれた初めての映画が「ラストコンサート」という恋愛映画だった。
当時、映画は2本立て以上がスタンダードだった。男子の友達と観に行った目的はパニック・サスペンス大作「カサンドラ・クロス」だったが、その時の同時上映作品がこの「ラストコンサート」だった。
今でもネットで作品のコメント欄等を見ればわかるが、少なくない当時の青少年達が、こっちの映画のほうに心を持っていかれてしまった。

情景とともに音楽が記憶に刻まれた。

初めて目にしたモン・サン・ミシェル、パリの街並みや海岸の風景をめぐりながら、天真爛漫でキュートな主人公ステラと不器用な中年ピアニストのラブストーリーが展開する。

この映画はその後、何度かテレビでも放送され、ラジオで曲がリクエストされて流れていたので、後付けの刷り込み効果も加わっているとは思う。

しかし、いずれにせよ、この映画で映し出された情景と切ないメロディーは、その後、数十年に渡り記憶に刻まれ、繰り返し思い起すことになった。

どの曲もいいが、特に1曲目のメインテーマとステラに捧げたコンチェルトは秀逸だ。(CDには当時シングル発売されたセリフ入りのメインテーマが収録されていて、これが一番いい)
映画音楽を多く手がけるイタリア人作曲家のステルヴィオ・チプリアーニが作曲。


ちなみに本作品は今ではHDリマスターされブルーレイも発売されている。

2000年代以降、DVDがなかなか発売されず、VHSが高額取引されていた記憶もあるが2004年にめでたくDVDが発売され購入した。日本語吹き替えに上野樹里さんが起用されていた。

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