ホワイト過ぎるクリスマス
りんごの街に年越しをしに来る妹夫婦が、予定を変えてクリスマスにやってくることになった。
妹夫婦の大好きなお店のランチを予約して、ランチをする日。なんと、りんごの街は前日から大雪。全国ニュースで我が街の大雪の様子が映し出されていたそうだ。
バス停にいる私の目の前にやってきたバスは、屋根にどっさり雪を乗せていた。
一晩で何センチ降ったのやら。足元も真っ白。まず、クリスマスに焼くチキンを買いに行く。予約の電話を入れているから、確実にゲットできる。しかし、チキンの値上がりもすごい。一羽1000円しないで買えていたのに、去年から1000円越え。ま、それでも安い方だけど。
しかし、雪の降りが激しすぎる。肉屋に着く前に遭難しそうだ。
鉛色の空が、まだまだ降るよと知らせている。
肉をゲット!チキンの入った重い袋を下げ、雪の道を歩く。待ち合わせまで時間があるので一服しよう。めざすは、カフェ・ジーバ。
小豆入りカフェオレ的なものを頼む。サーブし終えた店のママが、歩道の雪かきをする姿を見ながら、冷えた体を温めた。こんな雪の日だからこそ、開いているお店がうれしい。
さて、そろそろ時間である。お会計でママに、「お気をつけて」と優しい言葉をかけられ、
「お店が開いていて良かったです。」
とお礼を申し上げる。
もし、中三が閉店していなかったら、ぶらぶらして、時間をつぶしただろうな。こんな雪の日に、避難する場所としても中三の存在はありがたかったなぁ。クリスマスの飾り付けとか、クリスマスソングとか何かキラキラしたもの、そーゆーものが中三には詰まっていた。
これから行くのは、スペイン料理のお店、海の街から妹夫婦が来るとよく行くお気に入りの店の一つ。前回は、黒帯の一ヶ月遅れの誕生日をお祝いした。
今回は、我が相棒は仕事なので3人である。それでも、前回同様小部屋に通されて、夜のメニューも提供してくれるとのこと。
ビールで乾杯し、赤ワインを飲む。そして、締めは、パエリア。おいしかったなぁ。
そして解散。チキンを持ち、雪の中を帰る。こんな吹雪の日、チキンを持って歩く女、わたしだよ。(笑)
次の日、妹夫婦の泊まる和室と居間を片付け、買い物へ。お酒類を背中に背負って帰る。こんな日に酒を背負って歩いている女、わたしだよ。(笑)
お昼過ぎ、到着した妹夫婦、雪の多さにまたびっくり。ホワイトクリスマスなんてもんじゃない。
3時を過ぎてチキンの準備に取り掛かる。時間を逆算して、チキンに塩、胡椒を刷り込むのだ。そして、1時間たったら、バターを塗る。この仕事は次男の役目。チキンのお腹の中には、たったさんの御赤飯。「天狗の台所」で、チキンのお腹に赤飯と栗を入れてたのを見て赤飯を真似る。
オーブンにチキンが仕込まれたタイミングで、黒帯が、海の街から送っておいた餃子を焼き始める。
ビールをあけ、サラダをつまんでいるところに餃子が登場。喜んで食べていたら、写真を取り忘れた。
そうして、今年のチキンは、ふっくらと焼き上がった。吹雪の中を買ってきたかいがあったぞ。
相棒が帰ってきて、餃子だチキンだと並べて、クリスマスの夜は更けた。
次の日、朝から珈琲でクリスマスケーキ。4号サイズの小さなものだが、濃厚。ちょっぴりでちょうどよいのであった。
ケーキタイムのあと、妹は、ちょっとの時間を見つけて、外壁を拭いたり、洗面所を磨いたりしてくれた。
帰る妹夫婦をバス停まで見送る。
「良いお年を」