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筋トレ短歌ノート③
10月の初め、息子のりんご農園に手伝いに行った。その帰り道での会話である。
「何が短歌のための筋トレになると思う?」
今、noteに書いている内容について聞いてみた。
「え?スクワットかな・・スクワットすることで、足の力が鍛えられ、その力が頭に働き、短歌を詠むのを助けるとか」
「ん????」
あ~、ホントの筋トレを考えてたのか。「筋トレ短歌」って、筋トレして短歌詠むこととか、筋トレのことを詠んだ短歌と思っている人もいるかもしれないんだね。ネーミング大事だね。
うーん、落ち込んでいた時、師匠が現れた。(勝手に師匠にしてごめんなさい。)
それは、あやのんの「短歌もらいました⑧」のコメント欄だった。
「あねさまの「短歌筋肉」と言う発想が面白くて・・。
「筋肉短歌隊」作りませんか?
ゴツゴツとした見た目だが、動きはしなやかなで繊細な筋肉・・・
のような短歌を追い求めるbeniirorinngo・・・とゆかいな仲間たち。
なんて良くない?( ´艸`)」
と、提案したdodo氏に、あやのんは吹き出した。そのやりとりは読んで頂くことにして。以下の文章にさらに注目!!
「短歌筋は数多の世の出来事、現象を言葉、文字に置き換え、繋いでチョンギリ整えてひり出す為に、ひたすらにドンドコ繰り返す事で身につくものです。
人の評価など気にしちゃいけません。自分の好きなように創作しましょう。
空っぽの爪楊枝立てに、作った歌を一本づつ立てて行き、
やがて楊枝の入る隙間がなくなった頃、中からピョコンと珠玉の一首が出て来ると思います。」
この文章を読み、私はdodo氏を師匠と呼ぶことにしたのだ。このとき、師匠は、「怪獣ドドンゴ」になっていたそうなのだが、それは、短歌をドンドコ作るがゆえのことらしい。(・・と、わたしが勝手に思い込んだ。)
短歌筋肉を鍛えるためにはひたすら詠む。ドンドコ詠む!
なぜに爪楊枝立てなのか?その謎は、おいおい明らかにしていくとして、・・もしかして、あの爪楊枝の数ほど作らねばならぬと言う比喩なのであろうか。いや、もっとたくさんでしょうね。
「筋肉短歌隊」ってちょっとこわいけど。(笑)
「短歌筋鍛えますからそのために詠め書け歌え筋トレのごと」
![](https://assets.st-note.com/img/1732099179-LXvT6NxM3rFEk5J8WGeb4Uzh.jpg?width=1200)
「りんご園手伝いのあと目の中にりんご畑のりんごが残る」
たった1日なのに、目の中にりんごが残った日。
「紅き実の姿残れり目の中にりんごもぎした夕暮れ時は」
受けて書いてみました
「浮かびくる紅きぼんぼり空青くりんご畑は静かにぽかん」
![](https://assets.st-note.com/img/1732099179-cbBOUgLT6AohMDHsWrqiJv5P.jpg?width=1200)
この写真は、10月初めの頃。今や、こちらは初雪が降り、日一日と冬が近づいています。息子の農園もなんとか無事、収穫を終えたようです。
次に紹介するのは、2018年の手帳にメモされていた短歌です。
「凍てつくる真冬の空を押し上げて縄文遺跡の木柱は立つ」(中里茉莉子・十和田市)
三内丸山遺跡の木柱でしょうか。真冬の空を押し上げて立つ姿に冬に立ち向かう自分を重ねているのかもしれません。メモには当時の年齢(73歳)が書かれてありました。(出典が明らかではないのですが、短歌に年齢を記入してるって、どゆこと?)
青森県民なら、寒さに向かう心意気?みたいなもの、感じると思う。三内丸山遺跡の木柱のようなシンプルでダイナミックな歌ですね。
これから冬がやってきます。