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観葉植物沼への道 【ハオルチア編】

こんにちは!ビーモーションで採用担当をしている中下です。

みなさん「部屋に観葉植物を置いてみたいな」と思ったことはありませんか?
私はもともと観葉植物に興味は無かったのですが、いつのまにか沼入り。今では部屋中どこかしらに植物があります。

植物を買ってくるのは簡単。でもいざ育ててみると種類ごとに適した日当たりや土、水やりの頻度が違うことに気が付きます。

せっかく買うなら失敗なく育て上げてほしい。
私がこれまで育ててみて、室内でも育てやすかった種類やコツをご紹介。
今回は【ハオルチア】です。



1.ハオルチアの基本情報

ハオルチア(Haworthia)は、南アフリカ原産の多肉植物の一種です。
小型で育てやすく、特に「窓」と呼ばれる透ける葉を持つ品種は、
「まるで宝石のよう」と人気を集めています。
自生地では土から窓の一部だけを覗かせて、最低限日光を取り込みながらも動物に捕食されることを防いでいるんだそうです。

多肉植物の中でも室内向きで、強い日差しを避ければ割と簡単に育てられるため、初心者にもおすすめの観葉植物です。

🌿 基本情報

  • 科・属名 :ツルボラン科ハオルチア属

  • 原産地 :南アフリカ

  • 成長期 :春・秋(夏・冬は成長がゆっくり)

  • 耐寒性 :やや弱い(10℃以上がベター)

  • 耐暑性 :普通(35℃未満がベター)


2. ハオルチアの種類と特徴

ハオルチアには数百種類以上の品種があります。
特に人気の品種を 「軟葉系」「硬葉系」に分けて 紹介します。

オブツーサ

🌱 軟葉系ハオルチア(ぷっくり透明感のある葉)

葉が柔らかく、光に透ける「窓」を持つ品種が多いのが特徴です。
水分を多く含んだ葉がみずみずしく透明感のある見た目をしており、
特に人気が高いタイプです。

①オブツーサ(H. obtusa)

👉 ぷっくり丸い葉に大きな窓!ハオルチア界のアイドル

  • 透明感のあるぷっくりした葉が特徴的

  • 逆光で透けるとキラキラ輝く美しさが魅力

  • 成長は比較的ゆっくりだが、群生するとボリュームが出る

② ベヌスタ(H. venusta)

👉 フワフワの毛をまとった神秘的な品種

  • 葉に細かい白い毛が生えており、柔らかい印象

  • 毛に光が反射し、モフモフとした質感が楽しめる

  • 高温多湿にやや弱いので、風通しのよい環境が◎

③ 玉扇(H. truncata)

👉 扇状の独特なフォルムが美しい!

  • 切り取ったような平たい葉が並ぶ珍しい品種

  • 葉の表面に半透明の「窓」があり、光を透過させる

  • 成長は遅めだが、コレクターにも人気の高級品種

  • 安価な交配種:グリーン玉扇も雰囲気が感じられておすすめ

④シンビフォルミス(H. cymbiformis)

👉 優雅なフォルムで育てやすい初心者向け品種

  • 明るいグリーンの柔らかい葉が特徴

  • 他種よりも光を好み、日光が当たると透け感が増す

  • オブツーサより成長が早く丈夫で、群生しやすい

  • 私個人としては苦手な品種…徒長※しやすいかも

※徒長:多肉植物が不格好にひょろひょろと伸びすぎてしまう現象を「徒長」と呼びます。徒長の主な原因は、日照不足、水遣りのし過ぎ、肥料のあげすぎ、風不足など。

十二の爪

🌿 硬葉系ハオルチア(葉が硬く、しっかりしたフォルム)

葉が硬く、シャープな見た目を持つ品種が多いのが特徴。
ゼブラ模様やトゲトゲの葉が特徴的で、乾燥に強く、放置しても丈夫な品種が多いです。
厳密にはハオルチオプシス属となりハオルチアとは別種。
今回はとりあえず「硬葉系」とさせてください。

⑤ 十二の巻(H. fasciata / H. attenuata)

👉 シマシマ模様が特徴的な観葉植物の定番!

  • 濃い緑の葉に白い斑点模様が入る

  • 縦に伸びるフォルムで、インテリアにもよく馴染む

  • 乾燥に強く、初心者でも育てやすい

⑥ ビスコーサ(H. viscosa)

👉 しっかりとした葉が積み重なる、独特のフォルム

  • まるで小さな塔のように、葉がらせん状に重なる品種

  • 葉には細かい凹凸があり、しっかりとした質感

  • 乾燥に強く、丈夫で管理が楽

⑦ 錦帯橋(H. kingai-bashi)

👉 交互に重なる葉が美しい、和名を持つハオルチア

  • 葉が左右対称に交差する独特のフォルム

  • 名前の由来は、山口県の「錦帯橋」に似た形状から

  • 硬葉系の中でも珍しく、成長が遅め


クーペリー

3. ハオルチアの育て方(管理のコツ)

■ 日当たり:直射日光を避け、明るい場所で育てる

ハオルチアは強すぎる日差しは苦手
もちろん屋外でも育てられますが、ある程度遮光するのがセオリー。
室内ではレースカーテン越しの光が理想的で、夏場の直射日光に当てると葉焼けしてしまうこともあります。

🌞 おすすめの置き場所

  • 室内の窓辺(カーテン越しの光が入る場所)

  • デスクやリビングの明るい場所

■水やり:乾いたらたっぷり、メリハリが大事

ハオルチアは乾燥に強く、水のやりすぎに注意です。
ぷくぷくボディの中に水分を貯めこんでいるので、水やりを忘れてもすぐに枯れることはありません
乾く⇒水やり⇒乾くのサイクルがとても大事!

🌱 水やりの目安

  • 春・秋(成長期) → 土が乾いたらたっぷり

  • 夏(休眠期) → 乾燥気味に管理(土が乾いてから一週間後くらいに水やり)

  • 冬(休眠期) → ほぼ断水(1ヶ月に1回程度)

■温度管理:寒さに注意!

ハオルチアは 5℃以下の環境が苦手
なおかつ、エアコンの風が直接当たらないようにしてください。
ハオルチアに限らず、植物全般でエアコンの風が直接当たることを苦手としています。


ベヌスタ

4. 買ったら植え替えしたほうがいい?

私は植え替えマスト派です。
業者さんはおそらく屋外で育てている&屋外で育てやすい土に植わっているので、そのまま室内に持ってきても上手くいかない場合が多いと思われます。
なおかつ虫が潜んでいる場合もあるという。虫嫌い。

■ 大きすぎない鉢を選ぶ

大きく育ってほしいから大きい鉢、はいけません。
鉢が大きいと土も多くなります。その分水やりした後に乾きにくい環境になってしまいます。
鉢の中が濡れ続けていると根腐れすることもあるので要注意。

✔ 鉢のサイズの目安
👉 植物本体の直径+3~5cm程度の鉢 を選ぶのがベスト!
👉 例:ハオルチアが直径5cmなら、鉢の直径は8~10cm程度

 通気性の良い素材を選ぶ

鉢の種類によって水はけや通気性が変わるため、用途に合わせて選びましょう。また、排水・通気のための鉢底穴がちゃんとあるか確認してください。

・素焼き鉢(テラコッタ)
通気性・排水性が良い。水分が蒸発しやすく根腐れしにくい。
  ◎ 初心者向け
プラスチック鉢
軽くて割れにくいが、通気性が低め。乾燥しにくいので水やりに注意。
  ○ 乾燥しやすい環境ならOK
陶器鉢
保水性があるが、通気性はやや低め。デザイン性が高い。
  △ 水やり管理に慣れた方向け
木製鉢
自然な風合いでおしゃれだが、腐りやすい。
  △ 屋外向け

色々紹介しておいてなんですが、私はプレステラ鉢1択です。
プレステラシリーズはプラスチック製ですが、鉢底にスリットがたくさん入っていて通気性抜群!しかも安いのでおすすめです。


■土の選び方

水はけの良い土を使う

ハオルチアは過湿が苦手なので、水はけの良い土を選びましょう。
市販の「多肉植物用の土」でも良いですが、さらに軽石や赤玉土を混ぜると、より環境が整います。

✔ おすすめの配合(ブレンド例)
✅ 市販の多肉植物用の土 + 軽石(または赤玉土)3割程度ミックス
✅ 自作する場合は「赤玉土(小粒)5:鹿沼土3:軽石2」などの配合も◎

乾燥しやすい環境を作る

水分が多く留まると根腐れの原因になるため、土がしっかり乾くように調整しましょう。
土の表面に小粒の軽石や化粧砂を敷くと、蒸れを防げます。


錦帯橋

5. まとめ:植物沼への第一歩に最適!

ハオルチアはそれぞれ独特のシルエットや、透明感のある葉が美しい多肉植物
小型で場所を取らず、室内で手軽に育てられるのが魅力です。小型=たくさん置けると考えてしまった方は沼に腰まで浸かっています。

🌿 ハオルチアのポイント

  • 透ける葉が幻想的で美しい

  • コンパクトで場所を取らない

  • 育てやすく初心者向き

  • 種類が豊富でコレクション性が高い

最初のひと鉢を迎えたら、きっと「次はどの種類を育てよう?」と考え始めるはず。
ぜひ、お気に入りのハオルチアを見つけてみてください!

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