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読みやすい文章を書くことを求めて。

はじめに

「note」では、多くの人々が自身の考え・知識などを投稿しています。それらの投稿内容を読者に理解してもらい自分の考えを正しく伝えるためには、読みやすい文章で書かれていることが重要だと思います。そのような事柄について悩んでいる方々に少しでも参考となればと思い、この文章を執筆しました。拙い文章ですが一読していただけますと幸いです。


投稿のきっかけ

 そもそもなぜこのような投稿をするに至ったかをお話しします。少々長いので読み飛ばしてもらっても問題ありません。
 私は現在大学院生であり、博士後期課程への進学を予定しています。博士号取得を目指す学生は、「学振」と呼ばれる書類に向き合います。「学振」とは、自身の研究費・生活費を獲得するため、日本学術振興会に申請する研究計画書の呼称です。博士号取得を目指す大学院生や、研究者駆け出しは、この「学振」というものに全身全霊をかけて取り組みます。採択されるためには自身の研究内容やその研究成果によって得られる科学の発展等について簡潔に素晴らしく伝える必要があります。
 私自身も「学振」を書く経験を通し、文章を書くことについてしばらく思考を凝らしました。その一部を残す意味でこのノートを書いています。

読みやすい文章の特徴

 それでは本題に入っていきます。「読みやすさ」を追い求めることは非常に難しいものです。なぜなら、読みやすさを左右するポイントがいくつか存在するからです。このポイントを意識した文章とそうでない文章とでは読みやすさがグッと変わります。このnoteでは私が文章を書く上で大事だと考えているポイントをいくつか紹介します。

論理展開

 まずは論理展開を決めることが大事です。どのような文章を書く場合にもこれが大事となります。そもそも論理展開とはなんでしょうか。これは、自分の主張や考えなどを導くために必要な話の流れと言えます。抱えている問題や主張したいテーマの根拠を提示することなどから始まり、自分の主張を納得してもらう一連の話の流れです。この流れに破綻があると、文章として完成度の低いものになります。

 ではどのように論理展開を決めれば良いかというお話を軽くします。まずは、主張したい内容を設定します。次に、この主張を導くためには、どのようなことを話すべきか考え、キーワードなどをリストアップします。このリストアップしたものをどのように繋げれば話の筋が通るかということについて考え、並び替えます。その後各内容について、実際に文章を書いてみます。最終的に、全体を読み直し適宜修正を行います。リストアップすることで話の構造単位を設け、話の流れを明確化すると、明快な論理展開を持つ文章を書くことができます。

内容の選定

 上の節において、主張を導くために話す内容をリストアップするという話がありました。さて、リストアップしたものの全てが必要かということを考えてみましょう。主張したい内容に関連したものが並んでいるはずですが、その中には不要なものも含まれます。例えば、具体例が多すぎる場合、それらのうちの幾つかをピックアップします。また本筋とは関係ないが若干関連する事柄もあるでしょう。その場合は、本文には登場させず参照という形で別のところに記載すると、話の論理展開を失わずにその内容を伝えることができます。

文章の洗練

 論理展開が決まり実際に文章を書く段階になったときに、文章の洗練が大事になってきます。分かりやすく書こうと思い長々と説明しているとかえって冗長となり伝えたいものが見失われるのです。一方で手短に説明を試みると、本来は説明すべき事柄を省いてしまい、わかりにくい文章が生まれてしまいます。

 まずは、前者に関しての私見を述べます。この解決方法は難しくはありません。ただ文章を2つや3つに分けてみる習慣をつけるだけです。長々しくわかりにくい文章というのは、理由や列挙を一つの文章に並べてしまうことで生じることが多いです。そのため、それを避けるために文章を分割するということが大事となります。

 次に後者に関しての私見を述べます。これは最初にその文章を読んでもらう対象を決めると良いと考えています。もし自分と同じような経験・環境にいる方々に対して、基本的な内容から話を始めるのは賢くありません。ですが、初心者に対してある程度高度な内容を伝えるためには多くの前提知識等の記述が必要となります。ここでミスマッチが生じていると、話の読み手にとって、この文章はわかりにくいと思われるでしょう。そのためどのような文章でも、読者層を設定しそれを読者に伝えましょう。その上で自分の経験上、必要な知識などを取捨選択し、主張を導くのが良いと考えます。

言葉の選定

 上記のところまでである程度文章を綺麗に整理することができると思います。次に大事になってくることが言葉の選定です。これは主語述語の対応関係を確認したり、同じ内容でもどのような表現をすると良いのかを考えるということです。例えば理由を表す場合には、「〜だから…である」「…である。この理由は〜」「…ということが原因で〜だった」など様々な表現が存在します。どのように表現すべきかということには明確に答えがありませんが、やはり簡潔に内容を示すことを念頭におくと良いと思います。文章を表示する媒体にもよりますが、簡潔な文として成立するにはある程度最大の文字数が決まってきます。それらを踏まえて適切な表現を組合せることがわかりやすい文章を書く上で重要です。
 

最後に

 最後まで読んでいただきありがとうございます。拙い文章ですが、文章を書く際の参考にしていただけますと幸いです。このnoteが私の最初の投稿のため仕様がよくわかっておりませんが、感想等いただけますと励みになります。今後もテーマ等を思いついたら随時更新していこうと思います。

 ちなみにこのnoteを書こうと決意し、書き上げるのに3ヶ月程度かかりました…。

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