イギリス医師免許試験PLAB1受験体験記 2023年8月10日@Toronto🇨🇦

Long time no see! ベルーガです。
Twitterで告知していた通り、先日(2023/8/10)カナダのトロントでイギリス医師国家試験PLAB1を受験してきたのでその時の様子をシェアしたいと思います🙌

合格発表は6週間後なのでこのnoteが成功談になるのか失敗談になるのか私もドキドキしていますが最後まで読んでくださると嬉しいです!

まずPLAB1とはどんな試験か簡単にいうと
・試験時間180分、全180問、5つの選択肢から1つだけ選ぶマーク試験
・2月、5月、8月、11月の年4回行われ、イギリスはもちろん、カナダ、オーストラリア、インド、パキスタンなどが受験会場となっている。(残念ながら日本では受けられない)
・前回(2023年5月)の結果は
Pass score: 113
Average score: 119
となっており、120問正解すれば確実に合格できるといわれている。合格率は受験者全体の70%ほど。
・内容は日本の医師国家試験に近いが精神科、避妊方法、緩和ケアなどは日本の医学部で習わない内容がかなり多いので特に対策が必要。気になる人はGMC公式サイトにサンプル問題が公開されているのでぜひご覧ください。

その他詳しい説明はこちらの記事

では早速試験対策から本番直前期の過ごし方までお話ししていきます。

1. 試験対策

使った教材はオンラインのクエスチョンバンク「Plabable」のみ
かなりよく似た問題が本番でもたくさん出てきました。
これまでの勉強経歴は

2021年(医学部5年): USMLE STEP1 Rx1周
2022年7月(医学部6年): OET pass、Medu4(日本医師国家試験用オンライン授業)を見つつPlabable を2割ほどかじってみる
2023年2月: 日本医師国家試験
2023年4月中旬(初期研修医1年目): 本格的にPlabable 開始
6月上旬: PLAB1受験予約完了
6月末: Plabable 1周目終了
7月: Mock testを11セットこなしつつ間違えた問題のみ2周目
8月7日: トロント入り
8月10日: PLAB1 本番
合格発表は6週間後

PLAB1は3ヶ月ほどで受かる試験だと聞いていたので短期間で集中して取り組みました。医学生の時にUSMLE STEP1とOETの勉強をしていたので医学英語はある程度分かる状態でスムーズに勉強を進めることができました。

また、教材もPlabable だけでいけると先輩方から聞いていたのでPlabableのみに集中して取り組みました。

勉強の仕方ですがまずは科ごとに解き進めて日本の国試対策では習わなかった知識をMedu4のテキストにPLAB 用の色を決めて書き足していきました。日本の国試の知識ももちろん使うので知識をここで整理することができました。

1周目をやる際に意識していたのは出題数が多い科と日本の国試にはない知識を問われる科は優先的にやり、それ以外は問題演習を半分ほどに留めました。科ごとの出題数は以下のとおりです。

1周終えると知識の整理ができたので実力試しにPlabableに付いているmock test(収録されている問題の中からランダムに180問選ばれ、時間制限付きで解くPlabableの機能の1つ)をやりました。最初は180問全て解き切ることはできず、正解率も60%ほどでした。そこで抜けている知識の穴を埋めるためにmock testの復習の際にAnkiに覚えたい知識を詰め込むことにしました。

ここで後から思ったのが1周目が終わる頃には最初の方にやった科の知識抜けがあり、mock testの復習の時にまた勉強し直さなければならなかったので1周目の時からAnkiに入れていった方が良かったかもしれません。

Ankiは基本plabableの問題をそのまま貼り付けていましたがplabable は本来スクリーンショットが禁止されています。スクショできるテクニックを知りたい方はこっそりお教えしますのでTwitterのDMください。

あとはAnkiをやりつつmock testで腕試しと復習を繰り返していました。最終的には正答率70%台まで上げることができました。

Plabableには元々付いているmock testの他にrevisionコース(模試と講義がセットになった直前演習みたいなもの)も別で購入できますがこの模試もplabable に入っている問題を使い回していることが多いと聞いたので買いませんでした。

またPlabableのstudy groupというところからWhatsApp の勉強グループに入ることができます。そこで過去問情報が流れてきたので今年の2月と5月分の過去問もチェックしました。

勉強時間としては毎日仕事終わりに約5時間、勤務時間中もスキマ時間を見つけてankiを回すなど勉強していました。

2. 試験の予約方法について

PLAB はGMC account 作成後、決められた日から予約できるようになります。例えば2024年2月と5月のseatは2023年6月24日から予約開始と公式サイトにありました。予約開始後すぐseatは埋まってしまうので予約開始日に取るのが良いです。
ですが実は決められた日以外でも予約を取る方法があり、私はそれでトロントのseatをゲットしました。
試験日が近づくとキャンセルする人が出てきます。例えば4月にGMC account を開くと5月分のパキスタンでのseatの空きがありました。私は早くPLAB1を受けてしまいたかったのでこれを期待して6月初めに何度かチェックしてみたらたまたま8月のトロントの枠だけ空きがあり、迷わずすぐに予約しました。
この予約方法は前もって勉強していないと難しいですがいつでもチャンスを掴めるように勉強しておこうという気持ちで勉強していました。

3. 試験会場について

PLAB1 のseatが取れたらすぐにGMCからbooking confirmation が送られてきます。持ち物や注意事項が書かれていますが当日の集合時間や試験会場は2週間前に送られてくるメールを見ないと分からないです。私はてっきりトロント市内だと思ってホテルを予約してしまいましたが本番の試験会場はトロントピアソン空港の近く、BITTS Testing Servicesという場所でした。市内からだと車で40分ほどかかるので今後受けられる方は試験会場を確認してからホテルを取ることをお勧めします。

試験会場の外観

4. 試験当日の流れ

7:30入室開始で7:45入室完了、8:00試験開始の予定となっていましたが実際は8時過ぎから入室となりました。(ルーズ過ぎる笑) booking confirmation のメールをコピーした紙、筆記用具、水、パスポートを持ち、他の荷物は配られる袋に受験番号を書いて入れるように言われました。別室に荷物を置いた後1から100まで受験番号があったので50人ずつ2つの部屋に分かれて入室しました。オーストラリアは全部で20人ほどだったと聞いていたので会場によってseat数がこんなに違うのかと驚きました。筆記用具は机上に用意されているのがありましたが使い慣れた自分のを持っていくといいと思います。答案用紙(1番下に添付したファイルをご覧ください)には名前からGMC Numberまでは印刷されていました。血液検査などの基準値は問題に記載されていることが多く、問題用紙は自由に書き込んで大丈夫です。

9時に試験開始、12時に試験終了でした。問題用紙も回収されます。
受験者はインドやパキスタン人、アフリカ系の方が多かったです。


以上、PLAB1 受験体験記でした!
今後受けられる方の参考になれば嬉しいです😊
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ではまた次の記事もお楽しみに:)

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