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⏱️タイムトラベルフォトブック|振り返り✈️フィリピン ボラカイ島 Erus Suites Hotel Boracay旅の記録
〜ボラカイ島の記憶〜
旅の記憶というのは、時間が経つにつれて輪郭がぼんやりとしてくるものですが、ふと写真を見返すと、その瞬間の風景や空気感、さらには当時の気持ちまで鮮やかに蘇ってくるから不思議です。このエッセイシリーズでは、そんな写真を頼りに、過去の旅を振り返りながら綴っています。今回は、2015年の年末から2016年のお正月にかけて訪れたフィリピン・ボラカイ島の思い出をお届けします。
白砂の楽園・ボラカイ島
ボラカイ島は、フィリピン中部のパナイ島の北西に浮かぶ、小さなリゾートアイランドです。全長はわずか7kmほどながら、世界屈指の美しいビーチを誇ることで知られています。特に、有名なのがホワイトビーチ。その名の通り、純白の砂が4kmにもわたって続き、まるでパウダーのような質感が特徴です。透明度の高いエメラルドグリーンの海が広がり、夕暮れ時にはオレンジ色に染まる空と相まって、息をのむような絶景が広がります。そんな魅力に惹かれ、私たちもこの楽園へと足を運びました。
この時の旅行でまず思い出されるのは、ANAのコストパフォーマンスの良い航空券を早期に手配できたことです。確か、一人往復9万円台だったと記憶しています。フルサービスキャリアでこの価格はなかなか魅力的でしたので、良い買い物をしたと満足していました。しかし、航空券の確保に安心してしまい、肝心のホテル選びをすっかり後回しにしてしまいました。普段であれば1年前から探しはじめ、価格と条件のバランスを見極めながらベストなタイミングで予約をするのですが、このときは年末年始直前まで取ったものと思い込んでいて、直前に気が付いた時にはどのホテルもすでに高騰していました。結果的に、普段なら1泊1室5,000円〜6,000円程度で泊まれるようなホテルに、相場の3倍ほどの価格で宿泊することになりました。妻の『残念顔』を、今でも思い出します。
それでも、ボラカイは最高だった
正直、宿泊したホテルは海沿いではなくメインストリート沿いでしたが、意外と快適で、気になるほどではありませんでした。それ以上に、ボラカイ島の美しさが全てを帳消しにしてくれました。どこまでも広がる青い海、さらさらの白砂、南国の風に揺れるヤシの木、極上のリゾートならでは雰囲気——まさに「楽園」の名にふさわしい場所でした。結果的に、ホテルのグレードなんてどうでもよくなるほど、素晴らしい滞在となりました。
その後のボラカイ島——環境問題とコロナ禍の影響
しかし、そんな楽園も永遠ではありませんでした。ボラカイ島は世界中から観光客が押し寄せるようになり、それに伴う環境問題が深刻化。2018年には、フィリピン政府が環境保護のために半年間の観光閉鎖を決断しました。その間、違法建築の取り壊しや廃棄物の処理、下水システムの改善など、大規模なクリーンアップが行われ、環境保護が徹底されるようになりました。
さらに、2020年以降はコロナ禍によって観光業がストップ。ボラカイ島も例外ではなく、一時はほぼ観光客ゼロの状態が続きました。しかし、皮肉にもこの間に海の透明度が劇的に向上。地元メディアによると、かつての賑わいが消えたことでビーチの美しさが回復し、海の生態系も徐々に元の姿を取り戻したそうです。
現在は観光が再開し、2023年のデータでは年間約150万人が訪れ、かつての活気を取り戻しつつあります。とはいえ、環境保護のために入島制限が設けられ、以前のように自由に訪れることは難しくなっています。かつての賑やかなボラカイとは違い、より持続可能な観光地へと変貌しているのかもしれません。
もう一度、ボラカイへ
私にとっては最初で最後のボラカイ島になっていますが、できることならもう一度、妻と一緒に訪れたいと思っています。今度こそ、ホテルの選びは念入りに!
「ホテル選びは旅の成否を分ける」という教訓を胸に、次回はしっかりリサーチし、ベストコスパのリゾートホテルを予約するつもりです(…たぶん)。そんな未来の再訪を願いながら、本編ではボラカイ島で過ごした忘れられない日々を振り返っていきます。
〜ボラカイ島の記憶〜 初日 ボラカイへ年越し旅、海を越えた先に
2015年12月30日、水曜日。年の瀬の慌ただしさを感じながら、私たちはボラカイ島へ向けて羽田を出発しました。
写真を振り返ると、最初に撮ったのは朝7時33分、羽田空港のANAのチェックインカウンター前でした。
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早朝にもかかわらず、年末年始ということもあり、カウンター周辺は多くの旅行者でごった返していました。皆それぞれの旅路へと向かう準備をしており、私たちもその波に飲み込まれるように手続きを済ませました。
羽田のANAラウンジでのひととき
保安検査を抜けた後、ANAラウンジへ向かいました。私はANAスーパーフライヤーズメンバーではあるものの、ラウンジを利用する機会はそれほど多くありません。そのため、せっかくの機会なので、物見遊山の気分でラウンジ内を散策してみました。
朝食メニューにはANAラウンジ名物のチキンカレーが並んでいました。ほどよいスパイスが効いた味わいで、朝からでも食べやすかったです。そして、ヌードルバーでは豚骨ラーメンが提供されていました。
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ビールとコーヒーを交互に楽しみつつ、搭乗時間までゆったりと過ごしました。飛行機の旅は好きですが、長時間の移動はやはり体力を消耗します。こうしてフライト前に少しでもくつろげるのはありがたいことです。
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いざ、マニラへ。そしてスムーズな国内線乗り継ぎ
搭乗ゲートに向かい、ANA便でマニラへ出発しました。マニラ空港には昼過ぎに到着しました。
ここからはフィリピン航空の国内線に乗り換えて、ボラカイ島の玄関口であるカティクラン空港へ向かいます。マニラの空港はターミナル間の移動が面倒なことが多いのですが、今回はANAが直接第3ターミナルに到着したため、移動の手間がなく、乗り継ぎもスムーズでした。
JALを利用する場合、第1ターミナルに到着するため、国内線のある第3ターミナルまでタクシー移動が必要になりますが、ANAを選んだことでその手間を回避できたのは嬉しいポイントでした。
乗り換えたのは、フィリピン航空の小型プロペラ機でした。
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シンプルでこじんまりとした機内。窓の外には南国の青い空が広がっていました。
カティクラン空港到着、そしてフェリーでボラカイ島へ
カティクラン空港は、ボラカイ島ではなく隣のパナイ島にあります。この空港に到着すると、まずはトライシクル(フィリピンの三輪タクシー)の乗り場へ向かう必要がありました。
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しかし、初めての土地で勝手が分からず、少し迷っていると、空港のガードマンが「トライシクル乗り場はあっちだよ」と親切に教えてくれました。助かりました。
トライシクルは乗り合いのため、ぎゅうぎゅう詰めになることもありますが、運賃は格安でした。風を切りながら道を進むと、すぐにカティクランのフェリーターミナルに到着しました。
ここでパスポート番号を記入する書類を購入する必要があったように思います。ボラカイ島へ行くためには、事前に環境税や入島税を支払う仕組みになっていました。
バンカーボートでボラカイ島へ
いよいよ、ボラカイ島への渡航です。乗るのは、フィリピンらしいバンカーボート。両側にバランスを取るためのアウトリガーがついたモーターボートでした。見た目は少し心もとないですが、意外としっかりしていて揺れも少なく、安心して乗ることができました。
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海の色は、想像以上に透き通っていました。10分ほどの航海で、ボラカイ島のタンビサーン桟橋に到着しました。
ホテルまでの道のり、そして初めてのボラカイの夕暮れ
桟橋からホテルまでは徒歩では厳しい距離でしたので、再びトライシクルに乗車しました。
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ボラカイ島のメインストリートを北上し、約1時間ほどでホワイトビーチターミナル3近辺のErus Suites Hotel Boracayに到着しました。
このホテルはダイバー向けの長期滞在用だったようで、玄関先にはダイビングスーツが干されている光景が広がっていました。いかにも「旅慣れた人が集まる宿」といった雰囲気でした。
部屋は白を基調としたシンプルなデザインで、それなりに広さもありました。
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ただ、やはり建物自体の古さは否めませんでした。当初の予定では、もう少しリゾートらしいホテルに泊まるつもりでしたが、直前の予約だったため、選択肢が限られてしまいました。プールもプライベートビーチもありませんでしたが、まあ寝るには十分でした。
荷物を置くと、すぐにホテル周辺を散策がてら、夕暮れのホワイトビーチへ向かいました。
息をのむほど美しいボラカイの夕陽
ホテル近くの細い路地を抜けると、そこには信じられないほど美しいビーチの夕暮れが広がっていました。
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ホワイトビーチの砂はまるでパウダーのようにサラサラで、足元から心地よい感触が伝わりました。空は茜色に染まり、穏やかな波が寄せては返します。これぞ、南国の楽園。ボラカイ島の魅力が一気に押し寄せてきた瞬間でした。
しばらくビーチ沿いを散策し、帰り際にホテル近くのローカル食堂で夕食をとることにしました。チャーハンと空心菜炒め、そして冷えたビール。シンプルなメニューですが、移動で疲れた体にはこれがちょうどよかったです。
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翌日から始まるボラカイでの滞在に期待を膨らませながら、静かに眠りにつきました。
朝に日本を出発し、乗り継ぎを経て夕方にはボラカイ島のホテルに到着できるというのは、改めて振り返ると非常に効率の良い旅程でした。移動時間こそ長いものの、出発したその日のうちに南国のビーチで夕暮れを楽しめるのは、タイムパフォーマンスの面でも優れたリゾート地だと感じました。
〜ボラカイ島の記憶〜 2日目 ビーチと南国の大晦日を満喫
2015年12月31日、大晦日。ボラカイ島で迎える年の瀬は、朝からゆったりとした時間が流れていました。
この日は早起きをする必要もなく、のんびりと目を覚ましました。宿泊していたホテルには朝食が付いていたので、特に期待もせずにホテル前のテラス席へ向かいました。メニューは選択式で、2種類ほどから選べるようになっていました。無難に目玉焼きとトーストのコンビを頼んでみると、案の定、ごく普通の味でした。特に驚きも感動もない、シンプルな朝食。
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しかし、心地よい風が吹くテラスでのんびりと食べられるだけでも、それなりに気持ちの良い朝のひとときでした。
ホワイトビーチでのんびりと
朝食を終えた後、部屋で水着に着替え、さっそくホワイトビーチへ向かいました。
ビーチに到着すると、まずはビーチベッドとテーブルを確保。
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ボラカイ島のホワイトビーチは、その名の通りパウダーのような真っ白な砂が広がる美しいビーチです。海は驚くほど透明で、足元がはっきりと見えるほどのクリアブルー。波も穏やかで、海水浴にはもってこいの環境でした。しばらくは海に浸かりながら泳いだり、浮かんだりして過ごしました。波打ち際に座って、寄せては返す波を眺めるだけでも癒されます。
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海から上がると、ビーチベッドに寝転んでのんびり。波の音をBGMに、ただただゴロゴロする時間は何よりの贅沢です。近くではレチョン(豚の丸焼き)を調理する小屋があり、香ばしい匂いが漂ってきて、食欲をそそられました。
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そんな中、ふと気がつくと妻がどこかへ行っていました。しばらくすると、足元に花柄の可愛いペディキュアを施して戻ってきました。
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どうやら、近くの露店でペディキュアをしてもらったようです。南国のリゾートにぴったりの華やかなデザインで、とても気に入った様子でした。
ビーチでたっぷりとリラックスした後、一度ホテルへ戻りました。
D'Mall Boracayでのショッピングと食べ歩き
午後からは、ボラカイ島の中心的なショッピングエリアであるD’Mall Boracayへ向かうことにしました。トライシクルに乗り、のどかな田園風景の中を走ります。ボラカイ島には細い路地や田んぼのあぜ道が多く、トライシクルはそんな場所もスムーズに通れるため、非常に便利な交通手段であることを改めて実感しました。
D’Mall Boracayは、ボラカイ島最大のショッピングエリアで、雑貨店やカフェ、レストランが立ち並ぶ賑やかなスポットです。
観光客向けのお土産店も多く、ローカルな市場の雰囲気も感じられます。
まずはマンゴークレープを頬張りながら散策をスタート。フィリピンといえばマンゴーですが、ここで食べたクレープはクリームとマンゴーがたっぷりと入っており、甘くてジューシーでした。そして、生絞りのマンゴージュースも試してみました。果肉がたっぷり入ったフレッシュな味わいで、南国ならではの贅沢な一杯でした。
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そんな中、妻がココナッツオイルの店を見つけました。価格の安さに驚き、「これは買わなきゃ!ココナッツオイルは調理だけでなくスキンケアにも使える万能アイテムなのだ!」言って衝動買い。
D’Mallを抜けると、すっかり日が暮れ、ホワイトビーチのターミナル2付近に出ました。
大晦日のボラカイ、賑やかな夜
この日は12月31日。さすがに大晦日ということもあり、ビーチには多くの人が集まり、熱気に包まれていました。至るところで大音量の音楽が流れ、まるでフェスのような雰囲気でした。ビーチ沿いにはカラフルなライトが灯され、屋台も賑わっています。南国のリゾートらしい、賑やかで楽しい年越しムードが漂っていました。
一度D’Mallに戻り、夕食はフィリピンのファミレス「Andok's」に入ることにしました。
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Andok'sは、フィリピン国内に多くの店舗を持つチキンとポークのグリルが名物のファーストフードチェーンです。看板には可愛いニワトリのロゴが描かれており、親しみやすい雰囲気のお店でした。
ここでは、バーベキューチキンとバーベキューポークをオーダーしました。Andok'sのチキンは、特製のロースターでじっくり焼かれるのが特徴で、店先ではチキンがくるくると回る様子が見えました。香ばしい匂いが食欲をそそり、期待が膨らみます。
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実際に食べてみると、外はパリッと焼かれ、中はジューシーで、スパイスの効いた味付けが絶妙でした。ポークも同様に香ばしく、シンプルながらも大満足の食事でした。さらに嬉しいのは、ほとんどのセットメニューが100ペソ程度というリーズナブルさ。観光地のど真ん中で、手頃な価格で美味しい食事が楽しめるのは嬉しい限りです。
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夕食を終え、再びトライシクルに乗り、ホテルへ戻りました。
こうして、ボラカイ島での2日目が終了しました。朝はのんびりとビーチで過ごし、午後はショッピングや食べ歩きを楽しみ、夜は賑やかな大晦日ムードに包まれる——まさにリゾートならではの充実した一日でした。
翌日は新年を迎えたボラカイでの初日。どんな景色が待っているのか、楽しみにしながら眠りにつきました。
〜ボラカイ島の記憶〜 3日目 貸切ボートで巡る楽園の秘境ビーチ
ボラカイ島で過ごす最後の1日。明日の朝にはもう帰国の途につくため、今日という日は思い切り楽しむと決めていました。
朝食はココナッツ&チョコレートパンケーキ
この日の朝食は、バナナとチョコレートのパンケーキをオーダーしました。名前の響きからして南国感たっぷりで、期待を抱きながら一口。うん、普通。特に感動することもなく、いつも通りの朝ごはんとなりました。
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とはいえ、朝食は旅のメインイベントではありません。さっさと食べ終え、すぐに水着に着替えてホワイトビーチへ向かいました。
バンカーボートでプカ・シェル・ビーチへ
実は、昨日から気になっていたことがありました。ビーチには、バンカーボートの乗り手たちが、マリンアクティビティを勧誘していたのです。
話を聞くと、このボートに乗ると、島を北上しながらプカ・シェル・ビーチまで行けるとのこと。さらに、途中でスノーケリングスポットにも立ち寄れるというので、せっかくだから乗ってみることにしました。
しかも、この時はたまたま乗客が私たちだけ。貸切状態のバンカーボートで、プカ・シェル・ビーチへと向かうことになりました。
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バンカーボートのアウトリガー部分には網が張られており、そこに座って乗るスタイル。揺れはそれなりにありましたが、あらかじめ酔い止めを飲んでいたので全く問題なし。波に揺られながら、ボラカイ島の海を北へと進んでいきました。
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Shangri-La Boracayを横目に、憧れのリゾート
途中、ボラカイ島でも屈指の高級リゾートShangri-La Boracayのプライベートビーチが見えてきました。
私たちはボートの上から、「いいなあ、次はここに泊まりたいな」と話しながら通過。ホワイトビーチとは異なり、よりプライベート感のある静かなビーチが広がっていました。まるで別世界のようなその佇まいに、次回の旅への夢が膨らみました。
透明度抜群のプカ・シェル・ビーチ
そして、ボートは目的地であるプカ・シェル・ビーチに到着しました。
プカ・シェル・ビーチは、ボラカイ島の北端に位置する、手つかずの自然が残るビーチです。その名の通り、かつては「プカシェル」という小さな貝殻が多く見つかったことから、この名前がついたそうです。ホワイトビーチよりもさらに透明度が高く、波も少しだけ強め。観光客の数も少なく、静かで落ち着いた雰囲気が広がっていました。
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仮設の小屋ではお菓子やジュースが売られており、その中には生絞りのマンゴージュースもありました。妻は迷うことなく即オーダー。そして一口飲んだ瞬間、「これは今までで一番おいしい」と感動していました。
その後も、旅先で何度もマンゴージュースを飲んできた妻ですが、いまだにこのプカ・シェル・ビーチのマンゴージュースを超えるものには出会えていないというほど、格別な味だったようです。
私たちは、竹でできたビーチベッドに横になったり、海で泳いだり、白く美しい小さな貝殻を拾ったりしながら、のんびりと過ごしました。まさに楽園のようなひとときでした。
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帰り道、スノーケリングスポットへ
しばらくして、ボートでホワイトビーチへ戻ることにしました。
帰り道、岩場の近くにあるスノーケリングスポットに立ち寄り、しばし海の中を楽しみました。海の透明度はやはり素晴らしく、カラフルな魚たちが悠々と泳いでいました。
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ホワイトビーチに到着すると、船の前で記念撮影をしてもらいました。
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一旦ホテルへ戻ってシャワーを浴びることにしました。海遊びで冷えた体を温め、着替えを済ませると、再び夕暮れのホワイトビーチへ。
サンセットを眺めながらのんびりと
ホワイトビーチの夕暮れは、いつ見ても息をのむ美しさです。
ビーチに大きめのバスタオルを2枚広げ、しばらく沈みゆく夕日を眺めました。空はオレンジやピンクに染まり、波打ち際にはシルエットになった人々が行き交います。昼間の賑やかさとはまた違う、穏やかで幻想的な時間が流れていました。
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ビーチリゾートで食べるピザの美味しさ
そろそろお腹が空いてきたので、近くを散策すると、美味しそうなピザの店を発見しました。
メニューには4種類の味が1枚になったピザがあり、これを注文。しばらくして運ばれてきたのは、二人で食べられるか心配になるほどの巨大なピザでした。
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そして、一口食べると、やはり思うのです。
「ビーチリゾートで食べるピザは、なぜいつもこんなに美味しいのだろう?」
焼きたての生地、濃厚なチーズ、ジューシーなトッピング。リゾートの開放感と相まって、普段よりも何倍も美味しく感じます。ゆっくりとピザを堪能し、お腹も満たされたところで、この日の行程は終了しました。
明日は帰国。ボラカイの思い出を胸に
いよいよ、明日は帰国日。朝早く出発するため、荷物の整理をしつつ、最後の夜を過ごしました。
ボラカイ島で過ごした3日間は、のんびりとした時間と美しい景色、そして美味しい食べ物に満ちた贅沢な旅でした。
またいつか、今度はもう少し良いホテルに泊まって、さらにゆったりと楽しみたい。そんな思いを胸に、最後の夜を静かに締めくくりました。
〜ボラカイ島の記憶〜 最終日 朝焼けに別れを告げて帰路へ
まだ、夜の名残が色濃く残る早朝。窓の外は真っ暗で、ひんやりとした空気が漂っていました。
私たちは、事前に予約していたトライシクルに乗り込み、ボラカイ島を後にするべくフェリーターミナルへと向かいました。
暗闇の中の出発
ホテルを出ると、ボラカイの静かな朝が広がっていました。前日までの賑やかさとは一変し、通りにはほとんど人影がなく、トライシクルのエンジン音だけが響いていました。
フェリーターミナルに到着しても、まだ辺りは暗いまま。そんな中、ひときわ目を引いたのが巨大なクリスマスツリーでした。
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南国のリゾート地で見るクリスマスツリーというのも、どこか不思議な感覚です。冬の寒さとは無縁のこの地でも、年末の空気を感じさせるような温かみのある飾りつけが施されていました。せっかくなので、その前で記念撮影をしました。
フェリーでパナイ島へ、そして朝日とともにカティクラン空港へ
まだ暗い中、フェリーに乗り込みました。ボートが静かに海を滑るように進んでいくと、次第に東の空が薄らと明るくなり始めました。
カティクランに到着する頃には、ちょうど日の出を迎え、朝焼けが空を染めていました。昨日までの真っ青な空とはまた違う、柔らかなオレンジとピンクが混じり合う幻想的な景色。
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カティクラン空港に到着すると、すぐに保安検査を受け、マニラ行きのフライトへ。あっという間にボラカイ島が遠ざかっていきました。
マニラのラウンジでひと休み
マニラに到着し、乗り継ぎのフライトまで少し時間があったため、空港のラウンジで軽く朝食をとることにしました。
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サンドイッチやスープを手に、ソファに腰を下ろします。
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ボラカイ島での楽しい日々を振り返りながら、現実世界に戻る準備をする時間。旅の終わりはいつも少し寂しいものですが、それ以上に「また訪れたい」と思わせてくれる場所だったことを実感しました。
旅の終わり、そしてまたいつか
ここで写真は途切れていました。おそらく、この後も特に問題なく日本へ帰国できたのだと思います。
今回のボラカイ島の旅は、ゆったりとした時間を楽しみながら、美しい海に癒され、南国ならではの開放感を味わうことができました。
真っ白なホワイトビーチ、透明度抜群のプカ・シェル・ビーチ、夕暮れ時の幻想的な景色、美味しいマンゴージュースやピザ、そしてトライシクルで駆け抜けた島の風景。
どれもが忘れがたい思い出となりました。
そして、今回の旅で学んだことがひとつ。
「次回こそは、ホテル選びをもっと入念にしよう!」
次にボラカイを訪れるときは、Shangri-La Boracayのプライベートビーチを目の前に眺めるだけではなく、実際に宿泊してみたいものです。
そんな未来の再訪を心に描きながら、ボラカイ島の記憶を胸に、今日はペンを置きます。
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