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【レザボイ放送後記】ものづくり&デザインスクール卒展レポほか「ジャパンレザーVOICEダイアリー」2024 #1

一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」でお馴染みの「ジャパンレザーVOICE(#レザボイ)」が2024年度もスタート。6月20日、第一弾の動画が公開されました。


今年度より放送後記「ジャパンレザーVOICEダイアリー」がJLIAブログに移行。その内容をブラッシュアップし、当アカウントでも転載いたします。


今回の動画は「レザーソムリエ」皮革講座、「ジャパンレザーアワード2024」、ものづくり&デザインスクールの卒業作品展示レポートを紹介しています。

「レザーソムリエ」皮革講座


2024年度も「皮革講座Basic(初級)」がスタート!

レザーの基礎知識から、革製品による皮革の使い分けや革製品のお手入れ方法など実践的な知識まで網羅した内容が毎年好評。業界のプロ、日本革類卸売事業協同組合の講師陣がわかりやすく丁寧に解説する「座学」と「実習」で構成された「皮革講座Basic(初級)」を無料で参加できます。



これらの講座は、今年11月に予定している、第7回レザーソムリエBasic(初級)資格試験の対策にもなります。



今年は東京・大阪・福岡・名古屋・札幌の5都市にて計7回の開催を予定キャンセルが発生した場合は公式ウェブサイトに募集が再掲載されます。上記は予定であり変更する可能性があります。参加費 無料。皮革に興味・関心がある方ならどなたでも参加できます。定員は1日あたり70名まで。毎年人気ですので、エントリーはお早めに。



「ジャパンレザーアワード2024」

国内最大規模を誇る革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード2024」公式ウェブサイトが公開されました! 


「ジャパンレザーアワード」は国内最大の革製品コンテスト。今年で17年めを迎えます。国産のなめし革などを使用した作品を対象とし、革を用いた製品の、新たな可能性を見出すアワードです。このアワードを通じて、新たな“発想・表現”のできる人材の発掘と育成に取り組んでいます。



今年のカラーはトレンドのピンク。


今年のジャパンレザーアワードも進化しています! 

今年度から「テーーマ賞」を新設。ジャパンレザーの総合プラットフォーム「テーーマ」の受託事業者代表 岩城大典(いわき だいすけ)さんが厳正に審査。ファッションの視点で選出され、受賞作品は「テーーマ」への掲載が叶います。「テーーマ」では越境ECも好評。「テーーマ」賞受賞によって、越境ECでの販売が可能となり、世界中のレザーファンから注目されるきっかけに。海外展開を目指している方にぴったりですね。


また、昨年度から「選定作品」が新設。部門賞の審査時に選定された作品を発表。エントリーの可能性が大きく広がりました。毎年200点から300点の応募作品がありますが、受賞作品に選ばれる全体の4~5%にあたる10点にしか十分な評価がなされませんでした。残念ながら受賞には至らない優れた作品が多数存在することを考慮し、2022年度まで実施した審査員賞の代替として「選定作品」が設置されました。



審査員がレザーアワードの参加作品の中から高い評価を受ける作品を選び、全体の20%~30%程度に授与されます。

2023年度選定作品に選ばれた、中村 光春さんは、2012年度部門賞受賞中村 保義さんのお父さまであり、史上初の親子エントリー! 80歳を迎えたいまでも現役職人としてご活躍。ジャパンレザーアワードのご応募に年齢制限はありません。学生部門には小学生のご応募もあります。世代を問わず、つくり手・クリエイターの皆さまからご応募いただき、新しいジャパンレザーのムーブメントを巻き起こしていただきたいですね。

グランプリは30万円、そのほか各賞10万円。そして、プロモーション動画の撮影、小冊子への掲載、さらに、大阪での受賞作品展示イベントへの出展などなど、メリットがいっぱい!

事前エントリーは7月16日まで。

この事前エントリーに申し込まないと、作品応募ができませんので、応募される方は必ずお申込みください。デザイン画ではなく、製品でご応募できることも大きなメリットです。企画・デザイン・ものづくりを分担しコラボレーションするチームでのご応募も可能ですよ。

公式ウェブサイトの申込みフォームに氏名、連絡先など、シンプルな内容を入力するだけ。スマートフォンにも対応しているので、どなたでも簡単にエントリーしていただけます。


ものづくり&デザインスクールの卒業作品展示レポート


2023年2月3月に行われた、靴・バッグなどのものづくり、デザイン学校の卒業展示のレポートをお届けいたしました。


今回は、東京都立城東職業能力開発センター 台東分校 製くつ科、文化服装学院 シューズデザイン科・バッグデザイン科、専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ シューズ・バッグコース、杉野服飾大学ファッションプロダクトデザインコース、エスペランサ靴学院の5校をご紹介。


東京都立城東職業能力開発センター 台東分校 製くつ科

目をひいたのが家族の絆の表現。



お母さまのためにつくった靴を作品として展示している方が複数いらっしゃいました。



トレンドのカウボーイ・コアファッションもいち早くキャッチしています。


チノパンツ、ジーンズなどボトムスとのコーディネートによるディスプレイも新しい提案でした。




同校は人気漫画作品「靴の向くまま」で紹介され話題!


   

文化服装学院 シューズデザイン科・バッグデザイン科


世界有数のファッションの専門学校らしい校風が反映され、今年度もコーディネートするための靴、バッグが数多く発表されました。


人気のサンダルをブラッシュアップした作品など、ファッションを愛する気持ちがストレートに表現された作品がラインナップ。





「装うことを楽しむ」というプリミティブな想いがあふれるハートフルな展示でした。




専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ シューズ・バッグコース

とにかく突き抜けている作品が多く度肝を抜かれました。残念ながらレザー以外のマテリアルでしたが、手で履く靴や般若心経をモチーフにした作品などもありました。


レザーを使用した作品では、ボトムスと一体化した靴や、シャーリングのような技法で連続性のある美しさなど、アート的なアプローチに驚きました。




また、AIの活用も進んでいて、シューズデザインのAI自動画像生成のプレゼンテーション、手仕事、デジタル、AIを融合させた次世代型ビスポークの提案なども素晴らしかったです。




杉野服飾大学ファッションプロダクトデザインコース


「着るバッグ」や、新しい機能の提案、ドイツホックをはじめとした金具使いに凝った作品が数多くありました。





プレゼンテーションを拝見する機会をいただいたのですが、皆さん優秀!

それぞれの想定ターゲット層は「モード感のあるクール系カジュアル」が中心で、なかには「ノームコア」をイメージする作品も。




アフターコロナを体感するドレスアップ、個性派コーディネートからの揺り戻しで、早くも「ノームコア」を新鮮に感じているようです。

トレンドの「クワイエットラグジュアリー」は、若い世代だけに「ラグジュアリー」を本質的に共感しにくく、シンプル&クールなテイストとしてとらえているように感じ、そのアプローチも新鮮でした。




エスペランサ靴学院

2023年4月に入学して1年学んだ技術を詰め込んだ靴を展示するイベントを大阪・難波 なんばマルイ1Fで開催。来街者だけでなく、インバウンドの観光客の方々も多数来場し、とても好評だったそうです。



また、SNS投稿をご覧になったジャパンレザーファンがなんと四国から駆けつけたそう。クリエイティブが引き寄せるパワーを改めて感じますね。

2024年度からはセグメント化を推進し靴づくりとその周辺のカテゴリーをレクチャーするプログラムを創出。幅広い世代のビジネスパーソンが靴づくりを学び、リスキリングにトライできるのもうれしい。

新しいスキルを身につけ、自らの可能性を広げてみたい方におすすめです。



動画はこちらからご視聴ください。



このほか、ジャパンレザーの最新トピックは下記リンク先をご覧ください。


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