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すずめがすずめになった話


毎週初恋の悪魔を楽しみに生きていると言っても過言ではない、すずめです。

6話、色々な謎がだんだん解けてくる感じ、役者さんの演技、ストーリー、演出全てが素晴らしかった。リアタイしていましたが1時間が10分もないような感覚でした。

そして終わった後、あ、空気吸えてる、多分さっきいつもの50%くらいしか吸えてなかった、って感覚になりました。
画面に吸い込まれるように、いや、ストーリーに吸い込まれていたのだと思います。

坂元裕二さんの作品はいつもこんな感覚になります。私、すずめがすずめになったのも坂元さん作品に出会ったことがきっかけ。わかる人はわかるよね。
ということで、すずめがすずめになった話始まり始まり〜




カルテットとの出会い

2017年1月期、伝説のドラマが放送された。坂元裕二氏脚本の「カルテット」だ。

カルテットに出会う前は、私はあまりドラマを見ないタイプの人間だった。このドラマは逃げ恥の枠(火曜22時)のドラマで、みようと思ったのも、逃げ恥を見ていてCMで流れていた時に弦楽四重奏がテーマになっていると知ったから、であった。というのも、私は幼い頃からヴァイオリン、中学からヴィオラを弾いているのでこの頃MAXで弦楽四重奏に興味があった。

リアタイよりかは録画勢だったので、週末に録画したドラマを見た。
1話からとても暖かくて素敵なドラマだった。伝えたいことを丁寧に描く。音楽を奏でる時と同じようだな、と感じた。
気がついたらその時から私はカルテットの虜になっていた。

放送終了後のTwitterも毎週の楽しみとなった。#カルテット で検索すると、みんなが思い思いに感じたこと、共有したい気持ちを自由に呟いている。ドラマの暖かい世界が、現実世界にも流れている瞬間だと思った。

「リアタイ」の良さを知った瞬間でもある。

すずめちゃんとの出会い

カルテットを見ていく中で、私はチェロの世吹すずめちゃんの生き方や考え方に注目し始めるようになった。

すずめちゃんは楽器弾きとして、私が思う感情と似たようなものを持っていて、それを音楽だけじゃなくてうまく言葉で表現できている。純粋にすごく素敵だなと思った。

チェロは私の手には大きくて、何でか懐かしくて守られてる気がしました。そっか、あなたは私より長く生きるんだ。じゃあそうだね、ずっと一生一緒にいてねって約束しました。
カルテット  第3話


こことかもう、、、なんでしょう。全部言葉にして出しちゃうんじゃなくて、聴き手側が落とし込む時間と場所を与えてくれる。そんな表現ができるって本当に素敵。

他にもすずめちゃんは私に色々なことを教えてくれた。

音楽は戻らないよ、前に進むだけだよ。一緒。心が動いたら、前に進む。好きになったとき、ひとって過去から前に進む。
カルテット  第9話
私の好きはその辺にゴロゴロしてるっていうか、寝っ転がってて
ちょっとだけ頑張るときってあるでしょ?
その人がちょっといるの。そしたらちょっと頑張れる
好きだってことを忘れるくらいの好き。
カルテット  第8話

こんな感じに。↑の好きだってことを忘れるくらいの好きは今になってすごく感じること。

本当に好きなものって、ずっと好きだって思ってるんじゃなくて、好きだって思うことを忘れるくらいに熱中していて、ちょっと時間が経った頃に、あ、好きだって思うもの。

すずめちゃんは気づかせてくれた。

すずめになった

私はまだ自分の気持ちを100%表現できているだろうか?というと、それはまだだね、と思う。書いて書いて、話して、表現して、自分の中にあるものを他の人に伝える、素敵な作品があったらどんなところが好きで、どんな表現がいいと思ったのか、語り合う。

そういうことがちゃんとできる大人になりたいとカルテットを見る高校生は思った。

そのきっかけを教えてくれたのは、すずめちゃんだった。

すごく単純かもしれないけど、私を生きるためにすずめちゃんとの出会いは必要不可欠だったから、Twitterの名前を「すずめ」にした。

それからは、顔の見えないインターネットの世界で人の心をしっかり理解できる、自分の気持ちを共有できる人になりたいとの思いからさまざまな場面でこの名前は登場している。

次は私が誰かのすずめちゃんになるんだ。そんな小さな決意を胸に、今日も私は文字と向き合う。

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