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シンクロニシティ
シンクロニシティを皆さんは体験したことがありますか?
シンクロニシティは、心理学者カール・ユングが提唱した、意味のある偶然の一致を指すものです。
例えば、ある曲を思い浮かべた次の瞬間に、その曲がラジオで流れるといった経験です。
とある有名なエピソードがあります。
1973年、俳優のアンソニー・ホプキンスさんは「The Girl from Petrovka」という映画の役作りのために、原作本を探し求めました。
ですが、ロンドン中のどの書店を一日中探し回っても、その本は手に入りませんでした。
その本は絶版になっていたのです。
いよいよ諦めて、帰宅しようと地下鉄に乗っていたところ、誰かが座席に置き忘れた一冊の本を見つけました。
なんとその本は、彼が一日中探していた「The Girl from Petrovka」でした。
さらに驚くべきことに、2年後、ウィーンでの撮影中にホプキンスは原作者のジョージ・ファイファーと出会う機会があり、この話をファイファー本人に伝えました。
するとファイファーは、「私が注釈を書き添えた最後の原作本を友人に預けていたが、友人はその本を失くしてしまった。」とホプキンスに話したのです。
そう、ホプキンスが地下鉄の車内で偶然見つけた原作本は、原作者本人が直筆で注釈を添えたこの世に一つだけの原作本だったのです。
これこそ、まさにシンクロニシティですね。
こうした壮大な体験とは違いますが、私も私生活でシンクロを体感することがあります。
ふと何気なく時計を見ると、不思議と時間が「11時44分」だったことが、何日か続いていたある日、5歳になる娘とご飯を食べていると、不思議なシンクロが起きました。
娘が、突然楽しそうに「1144!(いちいちよんよん!)」と言い始めたのです。
もちろん娘にはこの数字の話は一切話していなかったので、とても驚きました。
娘の様子はいつもと変わらず、理由を聞いてみても、「わからなーい」 「○○(自分の名前)数字知ってるんだよ♪」と嬉しそうに話してくれていました。
"何気なく"、深く考えずに、その数字が直感から、娘の言葉に出たのだろう。と感じました。
直感という、思考が操作できない、潜在的な部分が親子の間で一致していたのだろうと思います。
こういったエピソードは他にも沢山あって、シンクロニシティは単なる偶然ではなく、私たちの内面と外界の出来事が不思議な形で一致していると考えられています。
とても興味深く、面白い世界ですね𖤣.𖥧.𖥧𖡼
〜𓇗 シンクロニシティと願望実現 𓅫͛͛〜
シンクロニシティは心理学的な概念であり、科学的な証明が難しい部分もあるんですが、一部の研究者さんは、量子物理学や脳科学の視点から、この現象を解き明かそうとされています。
量子物理学では、すべての物質が相互に影響し合うという"量子もつれ"理論が存在していて、この"量子もつれ"は、二つ以上の粒子が一体化して動作し、たとえ遠く離れていても一方の状態が他方に影響を与える現象らしいんです!
この現象は、アインシュタインが「遠隔作用」(spooky action at a distance)と呼んだことで有名なんだとか。
最新の研究についての詳細は、以下の論文で確認できるようですよ⬇︎⬇︎
「Verification of Bell Nonlocality by Violating Quantum Monogamy Relations」
難しい言葉がいっぱい...✏︎
だけど、この観点から見ると、私たちの意識と外界の出来事がリンクしている可能性があるってことですね!
脳科学の分野では、脳が情報を処理する際に、意味のあるパターンを見つけようとする傾向があり、このプロセスは、脳内に存在する網様体賦活系
(RAS:Reticular Activating System)と関連するんだとか。
RASは、私たちの意識に入る情報を選別し、重要なものを強調する役割があって、例えば、あなたが新しい車を買った後に、同じモデルの車を頻繁に見かけるようになるのは、RASがその情報をフィルターにかけて強調しているかららしいんですね ❂
つまり、私達が叶えたいことを脳にインプットすることで、RASが意味のある情報だけを強調してくれて、様々な運命的な出来事をこの目に映してくれるということ。
そう考えたら、シンクロニシティは、日常の出来事から運命を読み取らせてくれるメッセージであり、叶えたいことの"プロセス"と"結果"までを現実に投影してくれる、神様からの贈り物かもしれません。