M&Aを依頼する業者を見極めるポイント
M&Aに専門的な国家資格や免許があるわけではないので、営業ができる人、人脈が広い人であれば未経験だとしても、今日からM&Aコンサルタントを名乗れるわけです。
ですから、大事な会社、組織を譲渡するにあたってどの会社、どの担当に依頼するかによって今後の譲渡成約率も多く変わってきます。
万が一信用できない業者や営業にあたってしまった場合は、専任契約となり、他のM&A会社に相談ができなくなったり、仲介手数料を高く取られたり、手数料を得るために、着手金だけを目的にされてしまうこともあります。また、無理矢理に基本合意まで締結する事で中間金を狙う業者もいるとの事です。
高額な最低報酬とられ、譲渡をスムーズに進めたくとも、M&A会社に支払う報酬が高額となり、障壁になるケースもあります。
(会社によっては譲渡額3000万円+M&A仲介手数料2000万円=5000万円になるケースもあるとか・・・。)
とは言っても、良いM&A会社を見極めることは難しいですよね。
見極めるポイントを以下に列挙しました。
1.コミュニケーション
・受け答えがしっかりできているか、何でも相談しやすい関係性か
・意見や相場の押し付けだけでなく、顧客のニーズをしっかり傾聴してもらえるか
2.業界理解
・特殊な業界知識 (例:診療・調剤・介護報酬の改定)
・時事ネタ、業界構造や問題点
・経験年数、成約件数、扱っている案件の種類
3.専門性
・税金知識や法律的な知識、士業との連携度
・補助金の利用方法
・契約時の注意事項、報酬形態や算定方法、譲渡スケジュールなど組めるのか
・過去の譲渡代金(その案件で大変だった事など聞くのも良い)
4.柔軟性
・両手仲介しかやらない、売り手、もしく買い手側の片手仲介も対応してくれるのか
・専任契約を断った場合などの対応
5.候補先の集客
・すぐに引継ぎ候補を見つけられるのか
・買い手企業の事業方針を理解しているのか
・特徴のある買い手を知っている方
6.PMI
・譲渡後の売り手、買い手との良い関係はできてきるのか
・その後の指導、協力はできるのか
・マッチング後のフォローはできているのか
7.信用度
・譲渡後も付き合っていける関係性なのか
・接してきた中で信頼に値すると感じるのか
・M&Aを考えている知人にその業者を紹介することができるのか
・M&A支援機関として中小企業庁の登録業者になっているか(中小企業庁ガイドラインに則した内容を遵守しないと更新できません)
確認すべき項目は上記だけではないかもしれません。
まずはこの7つの項目に当てはめて頂き、大切な企業の未来どこに託すのか確認項目として参考にしてみてください。