![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/117344696/rectangle_large_type_2_e32e82874a4cce472488cfcab5824069.png?width=1200)
不思議な妊娠と小産の話②
妊娠がわかってから、ここ数日の様々な身体の調子に合点がいった。
・兎にも角にも、脳の芯から眠いこと。
・集中力が欠けて車の運転がさらに危なっかしく感じたこと。
・胸が生理前のように張って痛いこと。
・嗅覚が過敏になり、職場の男性職員の体臭を受け付けなくなったこと…。
ぜんぶ、身体のエネルギー総動員で命の創造をしていたからだった。
自覚すると不思議なもので、より眠気と嗅覚過敏の輪郭が鮮明になる。
![](https://assets.st-note.com/img/1695809180838-cUKEjJxN5q.jpg?width=1200)
妊娠というのは、身体の変化が先で心は後からついてくるものだとわかった。
ついてくるというか、
毎日の一瞬一瞬を通じて母になる自覚をさせられる、全てを引き受けさせられる、
という感じ。
普段【させられる】という表現はあまり使わないのだけど、こればっかりは【させられる】。
もう一つ、
今回の妊娠で驚いたことがあった。
それは、
妊娠の陽性反応を見たときに、
「わたし」を超えて「子宮」と「女性である私自身の肉体」が心底喜んでいる感覚があったこと。
感情ではなく、肉体の奥からじわじわと歓びが湧き上がってくる感じ。
これは個人的な感覚だけど、
「やっと役目を果たせた」というような歓喜なのかな、と思った。
女性の人生は妊娠出産で幸せが決まる、とかそういう事ではなくて、女性という肉体の機能とか本能レベルの感じ。
実は、私は妊娠にはそこまでこだわりがなかった。
もともと
「自由に生きたい」
「今、これだ!!と思う事に全力を注ぎたい」
という性質があって。
無意識のうちに、
子供とは=足枷・自分を曲げなければならない、不自由
というように設定していたのだと思う。
それが、とある飲み屋さんのママの一言で【妊娠】に興味を抱いた。
![](https://assets.st-note.com/img/1695915498226-zJfdPJtOJd.jpg?width=1200)
いつもお酒を飲みながらカラカラっと笑うママが、その瞬間目を輝かせて心底幸せそうに
「わたし、妊娠の期間凄く幸せだったんだよね。」
「女性としての肉体を持ったなら、本当に一回は経験してみてほしい!」
と伝えてくれた。
言葉にするのは難しいのだけど、
ママの言葉のその奥にある【喜び】がどんなものなのか、私も体験してみたい、と素直に惹かれてしまった。
数年前のママの話の
ほんの一部が、なんとなくわかった気がした夜だった。