新しい一年のスタート ~教師の私が考えていたこと~
新しい学年、新しい教室に、新しいクラス。
4月からの新生活に向けて
きっと子ども達も期待と不安で
ドキドキしていることと思います。
教師も同じ。
どんな子ども達かな
どんな風に学級開きをしようかなと
いろいろ考えます。
例えばどんなイベントを企画する際にも
乳幼児さんだったら指人形がいいかなぁ
幼児さんだったら手遊びとかもいいかなぁなど
“安心”につながるアイスブレイクを
考えることは大切だと思うのですが
私はそこに
一年間の学級の在り方への願いを込めて
絵本の読み聞かせを用いていました。
「いいからいいから」長谷川義史
「ぼちぼちいこか」今江祥智・訳 などなど。
失敗することが許される、
そしてつい笑いがこぼれるような
そんな作品がいいなと思っています。
学級開きで目標決めなんかをする時には
「おめでとう おひさま」なんかもいいな。
低学年とちょっとした時間を楽しむなら
「へんしんトンネル」シリーズ
「おやおやおやさい」シリーズ
なんかの言葉遊び絵本もいいし
「アナゴたいそう」みたいに身体も動かせるのもいい。
そしてただの読み聞かせかと思っていたら
それが実は“授業”だったとしたら…
楽しい授業であったらどうでしょうか。
授業への苦手意識を和らげるきっかけとなるかもしれませんし
また、絵本なら発言もしやすいですから
それが成功体験となって
発言することに自信を持てるきっかけとなるかもしれません。
新しい担任や仲間とのスタートの時間が
そんなプラスの体験になったら
“授業って楽しいかも”
“今年はちょっと勉強も頑張ってみようかな”と
気持ちを切り替えるきっかけになるかもしれません。
新学期は心機一転の気持ちになりやすい時。
そんな子ども達の頑張りを
後押しできる応援団でいたいと思うのです。
そして
併せて紹介したいのが工藤直子氏の『のはらうた』の詩。
『のはらうた』からも一遍を紹介します。
『うまれたて』 あげはゆりこ
おひさまのあいずで
めをさましました
さなぎのゆりかごからとびだし
ゆっくりはねをのばしました
(いまだ!)
わたしはかぜのふねにのりました
だいすきなだれかに
であうために
……あたらしいきょうです
あたらしい「わたし」です!
Q.4月からの新しい一年を、どんな一年にしたいですか?
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