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ベルギーの翻訳会社で働いて知った、EU翻訳業界の事情
ベルギーに移住後初の仕事、翻訳会社でDTPオペレーターとして働いて知った、ヨーロッパの翻訳業事情。人間の翻訳者の苦境を知った…くらいの衝撃だったのでそのことを綴ろうと思います。
働いて初めて知ったのですが、1つの国で3つの言語が話されている&欧州政府があるベルギーでは、翻訳業がすごく盛んなのです。その分競争も激しく、翻訳業者の効率化と自動化が半端なく進歩してました。どんだけ自動化してたかっていうと…
①翻訳ソフトにワード読み込ませ、まず全部自動で翻訳
②人間の翻訳者は機械の翻訳をチェックするだけ
③人間が書き換えた部分の単語数だけ翻訳料金が自動ではじき出される
しかも②の機械の自動翻訳は、毎回人間が直したボキャブラリーを学習するため、使えば使うほど精度が上がり、人間の手直しが少なくなる=人間の翻訳者要らなくなる、という構造が出来上がっていました。
だから会社に翻訳者は一人もおらず、プロジェクトを回す(クライアントとのやりとり等)プロジェクトマネージャーしかいません。翻訳者は全員フリーランスで、ニーズが発生するたびに依頼が入る、という感じでした。
いやあ、衝撃でした。人間いらんやんもう!と思った。特に裁判所系の形式ばった文書等は、仕事のボリュームは安定しているけれど、人間が翻訳に付加価値出しにくい分野のようでした。
日本で働いてた時はワードの文字カウントで「〇字〇円」みたいな翻訳業者を良く見かけていたものでしたが、ヨーロッパではもうそれは通用しないようです…。
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