楽器をメンテナンス&イメチェン(+付属品購入)
こんばんは。以前(2021年頃?)ヴァイオリンとその付属品等についての記事を書いているのですが、あれからG-A線のアジャスター撤去、魂柱の位置調整、フィッティングパーツ交換、弦交換…といろいろやってみたところ、新たに明るい音色を出せるようになったので、今回はそれについてをメインに記事を書きました。
前回の記事ではある程度弦楽器の知識のある方向けにまとめましたが今回はできれば弦楽器を触った事がない人でも分かるように工夫してみました。
↓以前書いた楽器紹介の記事になります。ご参考までに。
https://note.com/bekikosskkk/n/n42a669059bdd
アジャスター撤去
もともと私の楽器にはまだ4つの弦全てにアジャスター(調弦の補助の役割をするパーツ)が付いていました。
初心者向けとして売られている楽器には私の楽器のように4つの弦にアジャスターが付いていることがありますが、本来は1番音が高いE線(写真の1番右側の弦)のみに付いています。
アジャスターはテールピース(下の写真の弦が引っかかっている木の板)と一体型になっているものもありますが、私の楽器はテールピースとは別々になっていたので、楽器工房に行かずにレッスンの先生にお願いして外してもらう事ができました。
魂柱の位置調整
f字孔から楽器の内部を覗くと一本細い棒が挟まって立っているのが見えると思います。その棒が魂の柱と書いて『魂柱』です。
楽器の内部にあるので普段は勿論弄ることは無いのですが、知らない間に何故か左に寄ってしまったみたい。
楽器工房にお願いして真ん中の位置に戻してもらった結果、音のレスポンスがめちゃくちゃ良くなりました。
フィッティングパーツ交換
フィッティングパーツとはペグ、テールピース、顎当ての3箇所を指します。下の写真を見ての通り全て木製で3つとも同じ材質のものが使われています。
楽器工房や弦楽器専門の通販ではこのフィッティングパーツのみの販売があり、交換する事が可能です。
弦楽器の音色は弦だけでなく木の材質、ニスの塗り具合、そしてE線のアジャスターの金属の種類によっても大きく音色が変わると楽器工房の職人さんに教わりました。楽器自体は同じなのに部品の素材変えるだけで音が変わるなんて不思議ですよね。
いろいろな素材を付け替えて試奏した結果、フェルナンブーコ材のものに決定。音色がより明るくなりました。フェルナンブーコ材は二代目の弓と同じ素材なのでお揃い感があって気に入っています。
弦張り替え
弦にはナイロン弦、スチール弦、ガット弦の主に3種類あります。それぞれの弦の特徴は楽器店のサイトに詳しく解説があるのでここでは割愛します。
これまでいろんな弦を試してきましたが、最終的に
G〜A線 ドミナント(ナイロン弦)
E線 ゴールドプラカット プレミアム(スチール弦)
に落ち着きました。
アマチュアだとG〜A線はナイロン弦、E線はスチール弦が使われる事が多く私もそうしています。より良い音にこだわる人はガット弦を使っていますが高価な上に調弦が不安定だし弦が切れる事があるので怖くて使った事はありません。
以下、これまで使っていた弦の個人的感想です。
G〜A線
ドミナント
1番安価で購入できるナイロン弦。音色ははっきり明るく聴こえ、ソロでもオケでも問題なく使えます。
難点は手汗で黒く錆びやすいこと。私が汗っかきなのもあり半年経たないうちに錆びてしまうのでそう長くは持たないかも…。
通販ではG〜A線のセットで6,435円で購入できます。
エヴァピラッツィ
ナイロン弦の中では高価な方。自分で弾いててうるさく感じるくらいとにかく音量が大きい。オケの時は浮いてしまい、すぐにドミナントに戻しました。ソロで派手に弾きたい人にはいいかもしれません。
エヴァピラッツィ ゴールド
音に華やかさも豊かさもある優れもの。良すぎて1年半近く交換せずそのままにしていたら知らず知らずのうちに音がこもってしまっていました。弦圧が高いためナットに跡が付きやすいです。
以前購入した時はセットで13,000円程でしたが現在は21,000円まで価格高騰してしまったため再度の購入は断念。
ドミナントプロ
ドミナントの進化版とした登場したこちらの弦、めーっちゃくちゃ音がこもる。私の楽器とはとにかく相性が悪かった…。
E線
ゴールドプラカット:通常E線にはスチール弦が使われますが、その中で最も定番かつ安価。現在も通販サイトで385円で購入できます。
高音になればなるほど音が裏返ってしまうのが気になり今は使っていません。
ゴールドプラカットプレミアム:E線の中では高価な部類ですが価格高騰した今も通販で1,001円で購入できます。音が柔らかくかつ華やか、そして裏返りも全くなくて気に入っています。
この他にも弦の種類は沢山あるので、ご興味ある方はぜひ楽器工房に行っていろんな弦を試してみてください。楽器との相性もあるので私の感想とは違う印象を持つかもしれません。
弓の毛替え
弓の毛は1年に1回の頻度で交換しています。楽器工房によってはモンゴル産、カナダ産、シベリア産など種類豊富に取り揃えてありますが、特にどの毛が良いとかは希望せずお任せで張り替えてもらってます。
張り替えた後は松脂が全く塗られておらず弾いても音が出ないため、自分でしっかり塗り込みます。無心でやるとストレス発散になります。
松脂
以前の記事でも松脂については紹介しましたが、現在はベルナルデル(通販価格:2,200円)を使用中。価格帯としては中間よりやや下くらいです。定番商品で悪い評価はないので迷ったらこちらでいいと思います。
粘稠度が高いものを使うと手が痒くなってしまうのですが、こちらはサラサラ過ぎずベタベタ過ぎずでちょうど良く皮膚トラブルなく使えています。
弦を張り替えたばかりのタイミングで若干雑音が聴こえるもののすぐに馴染んで気にならなくなりました。
付属品購入
最後に付属品の購入方法についてもお伝えしようと思います。
ここ最近、弦や楽器ケース等の付属品は弦楽器専門の通販サイトで購入しています。楽器店や工房で定価で売られているものを卸値で安く購入でき、ときどきセールも実施されています。
私は主に『soundscape』というサイトで購入しています。レッスンの先生には『I Love Strings.』をお勧めされましたが、送料込みの値段を比較すると『soundscape』より若干高くなってしまうため結局購入した事はありません。
※商品や配送先によって料金が変わると思うので欲しい商品があれば購入画面まで進んで比較してみるのをおすすめします。
ここ最近、欠品している事が多いので欲しい商品がない時は楽天やAmazonで安いものを探しています。
以上、今回のイメチェン&メンテナンスの経過&付属品紹介になります。もともと私の楽器はかなり安価で高校の弦学部入部の時に9万円で買ったものでした。
同じ部活で楽器を続けていた同級生達はバイトしてお金を貯めて新しい楽器を買っていましたが、弾き続けているうちにすっかり愛着が湧いてしまったので今の楽器のまま音をアップグレードするという手段にでました。
プロの方は最初から楽器が高級なのであまりこういうことはしないと思います。アマチュアの自己満足ですが、要望に対応してくださった楽器工房の人達には本当に感謝しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は楽器ケース3代目を購入したのでそのレビューを書こうと思います。
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