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どうしたら良いボードゲーマーになるのかな(How do you become a good gamer?)
本記事は、2023年5月14日、Caroline Black氏がBGG上に投稿した「How do you become a good gamer?」の翻訳である。
タイトルとおりの話である。まあ、たまにはこういったソフトな話題を取り上げるのも悪くないと思われる。
元記事は以下のリンク先を参照されたい。ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリー機能を利用させていただいた。
いや、どうしたらゲームに勝つのが得意なゲーマーになれるかという話ではなくて、どうしたらみんから一緒に遊びたいと思われるようなゲーマーになれるかという話だ。
手始めにすることは、時間どおりに現れて準備をしておくことだと思う。プレイスルーの動画を見ることは時間がかかることだが、より良い体験をもたらすのは間違いない。ルール説明中に自分の携帯電話を触ってはいけない。私は、ルール説明を邪魔にならないように、最後になるまで質問をしないようにしている。
当然、私は、完璧にゲームのルール説明をするのにベストを尽くそうとしているが、最高に上手な説明ができるわけではない。プレイヤーエイドを印刷するのに時間をかける。ありがたいことに、今では、多くのゲームにプレイヤーエイドが付属している。それに、BGG上のファイル欄には極めて優れたプレイヤーエイドがある。もし、繰り返しダウンロードされてきたファイルに出くわしたら、そのファイルが有用であることの証左だ。
新しいゲームを一人でプレイする際に、忘れることがないようにと、メモを残すことが多い。あんまりルールを把握していないで、パンチボードから抜き取っていないゲームを携えて現れるプレイヤーには、本当に腹が立つね。
自分の手番をそこそこ素早くこなすことは、仲間のプレイヤーに対する義務だと思う。私は用心深くなって、ゲームの状態を観察する。可能であれば、自分の手番を先立って計画しておく。しばしば、何をすべきか決断するのに苦しんでいるならば、その選択肢にはそんなに差がないことが多いと気づく。だから、その意思決定は、そこまで重要なことではない。手番を戻すというのもしないようにしている。そうしてしまうと、本当に混乱が起きる。でも、他の人がそれをするのはいいんだ。自分が最善手を打たなかったとわかってしまうと良い感じではないしね。
手番を通じて会話することは本当に有益だと思う。特に、ルール説明をしたのが私である場合にはね。プレイヤーには、より優れた手を指摘しないまま、本当に間抜けな手を打たせないつもりだ。プレイヤーをゲームに留まらせる必要がある。「ウイングスパンプロモカードセット」(※このセットについてくる初心者用プレイガイドのこと)は本当に良いアイディアだと思う。「アーク・ノヴァ 新たなる方舟」については、もう少し工夫してくれるといいのになと思う。
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もし、ゲーム会を主催しているのであれば、ゲームをセットアップしておいてすぐに始められるようにしておくといいと思う。私はコースターを置いておくようにしている。私のゲームの近くで飲み物があるのは気にしないけれども、油っぽいスナックとは一線を引いている。私は、必ず、他の人のゲームをプレイする前に自分の手が綺麗かを確かめている。
もちろんのこと、必ずしも自分のゲームや、実際に自分の興味のあるテーマのゲームですらプレイできるとは限らない。私は、いつも、少なくとも1度は、ゲームをプレイすることを喜んでいる。あまり好きなテーマではなかったとしても、その感じを出しすぎないようにすることに最善を尽くしている。私は、「こねこばくはつ」ですらプレイしたことがあるんだ。
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私は、常に、少なくとも1つのゲームをゲーム会に持っていく。繰り返すけど、ゲーム会では、面倒で自分自身のゲームを持っていく気にならないプレイヤーが数人いる。私は、普段、異なるプレイヤー人数で遊べるゲームを持っていく。もし、拡張で、5人や6人プレイヤーに対応しているのであれば、ゲーム会で柔軟に対応できるようにその拡張を買っておくことにしている。
私は、ゲームをプレイしやすくするために、グレードアップ用のリソース入れ(after market resource containers)やインサートにお金を注ぎ込む。リソース入れにコンポーネントを入れるのはかなり良くなる。普段は、自分から見て上下逆の方向になるようにボードを置いて、確実に新規プレイヤーが正しい向きになるようにしている。先に進行すると顕著に不利になる「Cacao」のようなゲームであれば、私が先に行くようにしている。
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私は、新規プレイヤーに対して追加のリソースやハンデを与えたりしないのは認めざるを得ない。そういうプレイヤーには、「タペストリー ~文明の錦の御旗~」で強い文明を使わせるようにしている。私は、非対称のプレイヤー能力というのがあまり好きではない。多くの場合、バランスが取れてないように感じる。今週、複数の派閥に分かれた「Hegemony: Lead Your Class to Victory」をプレイすることとなっている。このようなゲームは、今までプレイした中で初めてのものだ。心配だけれど、私の得意分野以外の様々なゲームを試したいと思っている。
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もし、自分のゲームをプレイしないとしても、がっかりしないようにしている。多くのプレイヤーは同じゲームを何度も何度も遊んで自分のスキルを磨くことを好んでいると知っている。そういったプレイヤーは、新しいゲームのルールを覚えるのを好まない。私は、そういうタイプではない。私は、新しいゲームや戦略を発見するワクワク(thrill, ※原文はtrillだがタイポと思われる。)が好きなのだ。私は、三、四回だけゲームをプレイしたいという傾向にある。しかし、そうは言っても、三、四か月後にそのゲームに戻ってくるのは好んでいる。金曜日は、「ティルトゥム」をプレイしたが、素晴らしかった。1月以降はプレイしてなかくて、ルールを忘れ始めていた。大多数のゲームと同じく、やるべきことがたくさんあって、それをする時間が足りないんだ。
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私は、あまり競争好きの人間ではない。だから、勝つか負けるかというはあまりこだわらない。そうは言っても、勝つための努力をするのは好きだ。勝つための努力しない人たちと一緒に遊んでも楽しいものではない。私は、敗北を快く受け入れる良い敗者であろうとしている。ゲームのせいにはしないさ。歯を食いしばって勝者を讃えるんだ。
本当に攻撃的な動きはしない。そういった動きがあまり自分のためにならないときは特にね。私は、別のプレイヤーから数点奪うよりも、むしろ自分自身のために数点得るようにしている。リソースを独占したり、他のプレイヤーのリソースを飢えさせたりしようとはしない。みんなが楽しい時間を過ごすことは、何が何でも勝つことよりも優れいているね。
カードやリソースを別のプレイヤーに渡すのであれば、手番が最後のプレイヤーにしたり、順番に渡したり、先立ってしてくれた無償の恩恵に対する返礼(reciprocate an earlier donation)として渡したりする。
ゲームの中には首位プレイヤーを叩く問題が内在しているものもある。普段は、これには与しないようにしている。私は、この問題をデザイン上の欠陥だとみている。
ゲーム内に別のプレイヤーに対してリソースを"与えてもよい"とされているのであれば、私はそうする。「ウイングスパン」には、こういったカードがたくさんある。「レス・アルカナ」では、ドラゴンやクリーチャーに選択できる能力があるのであれば、他のプレイヤーを攻撃するよりもそれを使うことにしている。
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他のプレイヤーにリソースを与えたり、他のプレイヤーのワーカーを置くことができたりする別のゲームとして、「Creature Comforts」がある。有益なリソースや有利な配置をもたらすのが好きだ。ポジティブなプレイヤー間のインタラクションのあるゲームを好む。私は、ドラフトを嫌うことは非常に稀である。ドラフトの残り物を受け取ることが多いけれどもね。ゲームをプレイしていて嫌な気持ちにはなりたくない。普段の生活で不快な感じに振る舞うことはないのに、なんでゲームではそうしてしまうんだろうか。
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私は、ラウンドの終わりや影響が最小限になる時に、トイレに行ったり、飲み物(※酒)を飲んだりしようとする。もし、プレイヤーが絶えずゲーム中にタバコを吸いに行ったり飲み物を飲みに行ったりするとなると、プレイ環境は破滅的になる。
いつも、終わったら片付けを手伝っている。片付けを手伝わない人の数に驚かされるけれどもね。私は、自分のゲームを片付けるのに当たって少し几帳面になってしまう。全てのカードが正しいところに置かれていて、次回のためにシャッフルされているのを好む。家に帰ってからゲームを整理することが多い。
一緒に遊びたくない人たちがいるってことは認めざるを得ない。分析麻痺になりがちな人や単にプレイが上手くない人と遊ぶと、気が滅入る。過去には、衛生状態に問題がある人もいたね。不正をするプレイヤーもいたし、ゲームを通してぶつぶつ不満を言ったり、しつこく泣き言を言うプレイヤーもいた。私は寛大であろうとする。
当然、みんなが一緒に遊びたいと思うプレイヤーになるための最善の方法は、面白くてみんなを楽しませる人になることだ。残念だけど、私は、あんまり得意じゃないんだな、これが。
以上
※本記事に関連するものとしては、以下のものがある。