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【雑文】note創作大賞応募者を応援する会(三回目)

一回目か二回目かわかんないけど多分二回目の方? タイトルのつけ方をミスってますな。


 いつもありがとうございます。皆様に読んでいただけているようで、ますます「応援、がんばるぞ!」という気分になります。


 一回目の記事をアップしたときに、k_maru027さんから以下のようなコメントをいただきました。


 そういえば、創作大賞2022の受賞作品をそもそも読んでいないなぁということに気がつきました。読まれた方もそうでない方も、是非この機会に読んでみてください。さすが受賞作品。思わず夜ふかしして読むくらい面白いです。


 確かに作品によってはいくつもの記事にわたる長編もあるし、スキの数もバラバラ。ピックアップされている記事はだいたいスキ200~400くらいが平均。実際受賞してからも、たくさんの人に読まれて評価が増えているはず。

 ほほう。だったら可能性も…………

 ……いや。

 いやいやいやいや。

 仮に受賞した後にメッチャ読まれて、100や200増えたとしても、やはり受賞前にもある程度の評価はあったはず。10や20じゃ厳しいのではと思ってしまう。読了率なんてわからないし、こっちでわかるのはスキとコメントの量だけです。うん。やっぱりもっと紹介しよう。


 そして、雲州はとむ様が記事紹介をしてくださいました!


 きっとこちらの記事から見に来てくださった方も多いかと思います。ありがとうございます!


 また、名瀬口にぼし様が面白い記事を発掘されていました。


 そして発掘屋を「スコッパー」と呼んでおられました。

 ……え、何ソレ。私もそれが良い🐤

 どうやら「小説家になろう」のサイトで大量に投稿される作品のなかからスコップして良作を発掘するの人のことをスコッパーと呼ぶらしいです。

 応援する会も良いですが、スコッパーって横文字でかっちょいいですね。まあでも、ひよこの力ではスコップというよりはスプーンくらいでしょうか。ってことは……スプーナー??

 前回書き忘れたピックアップ基準は以下の通り。

・オールカテゴリー部門の新着に上がってくる記事
・スキが少ないもの(50以上あるものは見てないです)
・基本は短編小説。その他のジャンルをピックアップしていたとしたら、それは思わず読んじゃったやつです。
・私が読んで「あ、面白いかも」と思ったもの

*ざっとザッピングするので、読みにくいものは外れている傾向があります。
*読んでいたときの気分とかにも大きく左右されています。悪しからず。

雑な基準。。。


 ではでは、そんなスプーナーだかスプーキーだかのひよこセレクションです。アイスクリームでもスプーンですくいながら、お楽しみください。



「脱いでもいいかい?」
 再び同じコトバが弱弱しく投げ掛けられる。
 ベッドに横たわるこの男性は、癌で余命一ヵ月と宣告されている。
 田口さんの目はわたしが手にしている雑誌のように黄ばんでいて、目頭には目ヤニが溜まっているので、ティッシュでそっと拭き取ってあげる。
「脱いでもいいよ。」
 わたしがそうこたえると、彼はポロリーを不器用に脱いだ。

 サムネイル、タイトルの時点で黄色信号が点滅していましたが、読みだしたらハマり込んでしまいました。口からつながるお尻をパンティーで隠すのと同様、口をポロリ―で覆うのは自然なこと。おそらくマスクよりもしっかりと覆える布性の下着なのだと思う。
 余命一ヶ月の田口さんの目の前でおにぎりを食べるという、ある種の自慰行為。もはや官能小説です。


 僕の背中にはある日突然白い翼が生えた。初めは褒めてくれた両親も、飛べないことがわかると「気持ちが悪い」と妹と共に捨てた。翼の生えた僕を珍しがる大人に、羽を対価に住む場所と食事を提供してもらっていたが、成長と共に羽が黄ばみだす。このままでは価値が下がってしまう。そこで大人から綺麗なうちに剥製になるよう提案を受ける。妹の面倒を見てくれることを条件に。別れの日の朝、妹の背中には僕のより立派な真っ黒の美しい翼が生えた。
 つい最近、サモトラケのニケの画像を別記事のサムネイルに使ったこともあり、強く頭の中で映像が焼き付く作品。天使のお話なんて綺麗なはずなのに、奇形種のような扱いを受ける報われない兄妹。


 体の弱い高校生が突然誘拐され、誘拐犯と暮らすという小説。無事”救出”されて心的外傷後ストレス障害の対応のため医師に向かって語る内容を録音したものです。
 タイトルの通り、youtubeにてその録音がアップされているのですが、ぜひ音声で聞いていただきたい一品です。聞き取りやすく自然な語りでリアリティがアップします。もちろん本文として内容が書かれているのでそちらもあわせてご覧ください。


 月子は洋と付き合うようになり、姉の雪子からもらった形見の人形を次第に傷つける。未必の故意で雪子を殺めた月子は『告白』という小説として文芸倶楽部で発表する。しかし、文芸倶楽部のメンバーには同じ『告白』というタイトルの雪子が書いた小説が託されていた。
 つつがなく結婚をした月子と洋、かつては付き合っていた雪子と洋、そして洋の母。純和風の日本庭園があるお屋敷で、静かに進むドロドロな関係。思わず姿勢を正して読ませていただくミステリー作品です。


 小説ではなく、ちぎり絵&詩の方です。新聞のカラーページをちぎって貼りつけ新しい絵を構築しておられます。あまりちぎり絵を見たことがなかったのですが、わりとひとつひとつが大きめなものなんですね。めちゃくちゃ細かくちぎって貼ったら、それなりに融通が利いて思い描いたものが描けそうなものですが。
 絵が描けなくてもちぎり絵ならできるのかも、とポストに入っていた広告をちぎってみましたが、ゴミが増えただけでした。絵が描けなくても絵心は要る。


 彼の家を飛び出し雨に濡れながら入ったのは、多くの砂時計が並んだお店、噺屋だった。カウンターに座り、カクテルを飲みながら店主の噺に耳を傾ける。

 ……すみません。さりげなく自分のもラインナップに並べれば勢いで読んでいただけるかもという姑息な手段です。


 まあ自分のはともかく、どれが受賞しても不思議ではない力作が並んでいます。今回はちょっと重めなのが多かったかもしれません。次回はもすこしライトなの多めでピックアップします。



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