字がきれいじゃないの悲しい
小学校の冬休みで思い出すのは、文字書きの地獄の特訓。年賀状書きと、冬休みの宿題だったお習字と、とにかく文字をきれいに書くっていう練習を毎日何時間もさせられていた。
母は字がものすごくきれいで整っている。
祖母も習字を教えていたらしい。
私は習字は習っていなかったけれど、かわりに小さい頃から母のスパルタレッスンを受けていた。
年賀状はほんとうに地獄だった。
一字を、チラシのウラがいっぱいになるまで何度も何度も書かされる。一枚一枚宛名と自分の住所・名前を書かないといけないから、全然終わらない。
上手にできないと手を強く握られて一緒に書かされる。母は怒っているからチカラが強すぎて、よくそれで鉛筆の芯が折れた。鉛筆が折れることもあった。
おかげさまで字がきれいな時期もあったけど、結局私の字はその後迷走した。日によってかわるし、いまや字が下手の部類なのではないか。
「字は体を表す」っていうけれど、まさしく私の字は私を表しているんだと思う。母は、その字が表す通り几帳面で曲がったことが大嫌い。
字を書いていると、いつもこのことを思い出す。
お母さん、あんなに時間を割いて教えてもらったことがぜんぜん身になっていなくて、ごめん。